やりすぎ都市伝説テナー関暁夫が語る「人工知能が人類を滅ぼす日」は来るのか?

関暁夫(せきあきお)がやりすぎ都市伝説で語った人工知能の脅威。

タイトルに「都市伝説」と付いてる時点でエンタメ要素丸出しですが、心のどこかで「漠然としない不安」を感じてる自分がいたりしませんか?

実際問題、人工知能とはいかないまでも、機械化により人間の働く職場や職種がなくなってきているだけに、完全否定をしたくてもできない現実があります。

そこで、この不安を払しょくすべく、人工知能による人類滅亡のシナリオが本当に現実味を帯びているのかどうか、調べてみることに。

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関暁夫の予言

Mr都市伝説こと関暁夫(せきあきお)が語る人類滅亡へのカウントダウン・・・・それはiPhoneに搭載されている音声認識アプリ「Siri」に質問することで答えてくれるという。

質問(Question)
関:あなたは子どもが何人できますか

答え(Answer)
Siri:子供を持てるのは生命体だけですよ。今のところは・・・

Siriに人格が宿り、人間を凌駕する日がくるとでもいうのだろうか?

さらには、宇宙物理学者のスティーブ・ホーキング博士やテスラモーターズCEOのイーロン・マスク氏らが人工知能の脅威について苦言を呈した発言を紹介、自説に信憑性を持たせる。

完全な人工知能を開発できたら、それは人類の終焉(しゅうえん)を意味するかもしれない
宇宙物理学者スティーブン・ホーキング

人工知能にはかなり慎重に取り組む必要がある。結果的には悪魔を呼び起こしていることになるからだ
テスラモーターズCEOイーロン・マスク

Prof Stephen Hawking, one of the world's leading scientists, warns that artificial intelligence "could spell the end of the human race".

将棋電王戦においても人工知能vs棋士との対決で、人間がまさかの敗北という結果も人工知能に対する怖さとして紹介する。

こうした人工生命体や人工知能の脅威を危惧する発言があることは確かだが、では実際に人工知能の世界では今なにが起こっているのか、そして、関氏が預言するように本当に近い将来人間は人工知能に滅ぼされてしまうのだろうか?

出典:Stephen Hawking:’AI could spell end of the human race’

SiriとELIZA

関氏が唱える警告に対して信用性のある回答を求めるとなると、人工知能分野の第一線で活躍されている研究者が真っ先に思いつく。

そこで、今回白羽の矢を立てたのが松尾豊氏の「人工知能は人間を超えるか」である。人工知能分野のトップクラス(著者プロフィールより)が解説する本書から回答を求めていきます。

まず、流れとしては関氏が熱弁するSiriを取り上げ、次に昨今の人工知能ブーツのきっかけとなったディープラーニング、そしてホーキング博士らが警告した提言の3つに触れながら考えていきます。より詳しい詳細は本書を読まれたし。

Siriについて語る上で忘れてはならないのがELIZA(イライザ)の存在だ。イライザは1964年に開発されたテキスト型の対話システムで、コンピュータと人間がテキストデータのやり取りによって、あたかも「対話しているように」みせ、当時の人々を驚かせた。

しかし、その仕組みは思っているほど複雑ではなかったという。

人間が「XXX」と入力すれば「なぜXXXと言うの?」とか「ほかに誰がXXXなの?」と返すという単純なルールをつくっているだけだ。
出典:人工知能は人間を超えるか 松尾 豊

なぜ人間はこんな単純な仕組みに「人間らしさ」を感じたのだのだろうか?フタを開けてみれば実に分かりやすい理由であると松尾氏は分析する。

どうやら人間は、単純なルールで記述された言葉でも、そこに知性があると感じてしまうらしい。掃除ロボットルンバが迷子になっただけで、そこに愛着を感じてしまうのが人間である。
出典:人工知能は人間を超えるか 松尾 豊

イライザが開発されてからおよそ50年、テキストデータが技術発展により音声に代わっても、基本的な原理は同じだという。

そして、これまた50年前の人間よろしく、Siriのバラエティ豊かな答えに人間味を(勝手に)感じ驚くのである。

グーグルとディープラーニング

昨今の人工知能ブームになったきっかけに「ディープラーニング」が深く関係しているという。

2012年にグーグルが発表した「Google X Labs」を使った脳のシミュレーション実験。「グーグルの猫認識」として有名になった実験ですが、ここで使われていたのがディープラーニングだったのは記憶に新しい。

Insights from Googlers into our products, technology, and the Google culture

ここで、グーグルがおこなったネコ認識実験を振り返ってみよう。

ユーチューブから取り出した画像を大量に見せてディープラーニングにかけると、コンピュータが特徴量を取り出し、自動的に「人間の顔」や「ネコの顔」といった概念を獲得するのだ。
出典:人工知能は人間を超えるか 松尾 豊

cat detection
出典:Google Official Blog

ディープラーニングの技術を使ってコンピュータが(ほぼ)自動的に導き出した「猫画像」がコチラ。この実験で、猫の特徴をピックアップするために使われたのがグーグルお馴染みのYouTubeだった。

ではディープラーニングとはどのような技術なのだろうか?松尾氏はディープラーニングとは「特徴表現学習」と言い換える。

データの中から特徴量や概念を見つけ、そのかたまりを使って、もっと大きなかたまりを見つけるだけである。何てことはない、とても単純で素朴なアイデアだ。
出典:人工知能は人間を超えるか 松尾 豊

ディープラーニングをざっくりと説明すればこうなる。

ここから分かるように、コンピュータが猫の画像を作りだしたように、自ら「特徴量」や「概念」を獲得するこそすれ(画期的だが)、自ら考え、行動するまでには至っていないことが分かる。

人類の未来とシンギュラリティ

都市伝説テナー関暁夫の予言はともかくとして、各界の著名人が人工知能の開発に苦言を呈している理由はどこにあるのだろうか?

これらの警告の真意を理解する上でポイントになるのが、「シンギュラリティ」という考え方である。

人類にとっての人工知能の脅威は、シンギュラリティ(技術的特異点)という概念でよく語られる。人工知能が十分に賢くなって、自分自身よりも賢い人工知能をつくれるようになった瞬間、無限に知能の高い存在が出現するというものである。
出典:人工知能は人間を超えるか 松尾 豊

ただし、ここで注意しておきたいのが現段階においてシンギュラリティで議論されているような高度な「人工知能」というのは未だ作られていないのが現状。

ディープラーニングを持ってしても、ドラえもんやコロ助のように「自ら考える」わけではないのだ。当然、Siriが自我を持つなんてことは決してない。

人工知能が支配する世界

人工知能が人類を征服したり、人工知能をつくり出したりという可能性は、現時点ではない。夢物語である。
出典:人工知能は人間を超えるか 松尾 豊

いまディープラーニングで起こりつつあることは、「世界の特徴量を見つけ特徴表現を学習する」ことであり、これ自体は予測能力を上げる上できわめて重要である。
出典:人工知能は人間を超えるか 松尾 豊

人工知能による人類支配の可能性はないというのが結論になる。

しかし、シンギュラリティの考えのように、あるブレイクスルーが発端となり爆発的に技術が進歩する可能性も完全には否定できない。

また、人工知能ではないにしてもIT化による社会変革は今後も起こる可能性が非常に高いという。

オックスフォード大学が発表した「あと10~20年でなくなる職業と残る職業リスト」が話題になりましたが、こちらは現実味を帯びています。現にインターネットの普及によってあらゆる産業が激変したわけですから。

やりすぎ都市伝説 イライザ

人工知能は人間を超えるか 松尾 豊
グーグルやフェイスブックが開発にしのぎを削る人工知能。日本トップクラスの研究者の一人である著者が、最新技術「ディープラーニング」とこれまでの知的格闘を解きほぐし、知能とは何か、人間とは何かを問い直す
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