いがらしみきおの四コマまんが「ぼのぼの」の楽しみ方

いがらしみきおさんの四コマまんが「ぼのぼの」。登場キャラの何気ない日常を切り取った、クスッと笑える四コマまんが。ただ、ネットでは「難しい」という感想もあったりなかったり。

ほのぼのは爆笑するような四コマまんがではないので、一コマ一コマを注意深く見ないと理解できないものもけっこうあるのも確か。哲学的な評価もなされています。

さらには、扱っているテーマが「たわいのない日常」なわけで、読み手によっては何が面白いのか、理解できないと思うこともしばしば。そこで、ほのぼのの世界観を紹介していこうと思います。

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なにげない日常がツボる

ぼのぼのは一見すると何が起こっているのか分からないような作品もありますが、じーーーっと一コマ一コマ読んでいくと、日常にあるささいな出来事にクスッと笑けてくる。この感覚がぼのぼのの一番の魅力。

ぼのぼの
出典:ぼのぼの1 いがらしみきお

まず右側の『お父さんが遊んでくれた』では、主人公ぼのぼののお父さんがしっぽを水面の出したりひっこめたりして、息子と遊んでいる微笑ましい作品。次に、左側の『お父さんが遊んでくれたのに』では、一目見ただけでは何が変わっているのかよく分からない。

お父さんのヒゲに注目すると、次のコマでは上にあがり、そして次のコマでは下にさがっている・・・けど息子のぼのぼのは気づかない。

だからなに?

と言われればそれまでですが、こうしたところに面白さを見出すのがほのぼのという作品w

キャラクターの特徴を理解してないと

ぼのぼのにはいろんなキャラクターが登場しますが、キャラの性格や特徴を理解していないと面白みが減ってしまうので注意。たとえば『シマリスくん』という作品では

ぼのぼの
出典:ぼのぼの1 いがらしみきお

ぼのぼのの友達のシマリスとの会話。シマリスくんが「いぢめない」と尋ねると、ぼのぼのが「いじめない」とこたえる四コマ。ここでシマリスくんがいじめられっ子キャラという設定を知っていないとなにがなんだかよく分からない。

ぼのぼのの各単行本にはその巻で登場するキャラクターの性格一覧表が冒頭に掲載されているんです。シマリスくんのキャラクター紹介を見てみると、

ぼのぼの
出典:ぼのぼの1 いがらしみきお

いじめられっ子のシマリスくんが口ぐせが「いぢめない」。そして、何か一つのことにしか集中できないシマリスくんは、木の皮をペリペリすることに夢中になってさっきと同じ質問をぼのぼのにしてしまう。

それがシマリスくんなんですwぼのぼのの穏やかな性格ならそのままスルーされるんですが、気が強いアライグマくんだとイライラしちゃって、ついついいじめたくなってしまう。シマリスくんの作品をもう一つ。

ぼのぼの
出典:ぼのぼの1 いがらしみきお

『風となかよくする』では、シマリスくんのいじめられキャラが全開の面白い作品になっています。

はじめて読んだときの感想が、

シマリス、やんやねんw

ぼのぼのの世界観が分からないと、分かったような分からないようなモヤモヤした気持ちが残ってしまいがち。シマリスくんはどんくさい奴なんだなと知っていると、一気に穏やかな気持ちになる。まさにほのぼのな世界。

モデルは家族!?

ぼのぼのに登場するキャラクターの中には作者のいがらしみきおさんの家族がモデルなのかな?と思える動物たちも登場します。

ぼのぼの
出典:ぼのぼの2 いがらしみきお

作者の奥さんがモデルになっているのでしょうか、さらにはボーズくんというキャラクターにはお子さんがモデルになっているようです。

ぼのぼの
出典:ぼのぼの2 いがらしみきお

ボーズくんが主人公の四コマで面白かったのがこの作品。子どものなにげない行動ををうまくとらえた傑作に思えます。

ぼのぼの
出典:ぼのぼの2 いがらしみきお

こどもが1人遊びをするとき、手のジェスチャーが大きかったりしません?赤ちゃんの行動と重ねるとこの四コマのほのぼの感を理解できるんじゃないでしょうか。

語彙力がまだまだ少ない子どもは身振り手振りで「なにか」を表現していることが多い。作者の子育て体験から切り取った作品なのかなとも思えた作品。作者の子煩悩さも垣間見えてさらにほっこり。

ぼのぼの世界観

穏やかなぼのぼのを中心とした世界観は、心が穏やかになるとてもやさしい作品。四コマのセオリーである起承転結がかなりぼやかしているので、人によっては何が面白いのかいまいちピンとこないかも。

でも、その穏やかがぼのぼのの世界観なんだと知っていると理解しやすくなります。ちなみに、「Kindle Unlimited」に入ってるなら、全巻無料で読めるのでまだ読んだことがない方はぜひ読んでみてください。

ぼのぼの(1)いがらしみきお
ラッコの「ぼのぼの」と森の仲間が繰り広げる、かわいくてちょっとヘンな日常は、笑えるだけではなく哲学的ですらあると評価され続けています
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