ジークとエレンの関係、そして壁外の真実が明かされる|進撃の巨人考察

進撃の巨人21巻で明らかになった巨人の正体と人類の歴史、今までの謎が一気に解けた巻でした。そこで、過去の意味深なセリフやコマなどを振り返りつつ考察していこうと思います。

ネタバレありです

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イルゼ・ラングラーの手帳

5巻特別編で登場したイルゼ・ラングラー。彼女は第34回壁外調査に参加し岐路の途中巨人に遭遇、その経緯を手帳に書き留めていた。それによれば、遭遇した巨人は言葉を発したと記録していた。

進撃の巨人5巻
出典:進撃の巨人5 諫山創

巨人がしゃべったありえない・・・意味のある言葉を発音した

「ユミルの民」
「ユミル様」
「よくぞ」

間違いない

巨人が発した「ユミル様」というのがマーレによって弱体化させられたエルディア帝国のフリッツ王のことを指していた。5巻で進撃の根幹をなす伏線を張っていたとは凄すぎ。

ユミルの民とは巨人化の力を持つエルディア人のことでした。エルディア復権派はマーレ政府につかまり楽園へと送られたわけですが、なぜグリシャだけが人間に戻り壁内に辿りつくことができたのか。

21巻を読むと巨人に喰われるのではなく「人喰い巨人となるべく」という説明だったことから、巨人になり(もう少し正確に言えば巨人にされて)彷徨うことになると読めます。

楽園送りはマーレ政府による一種の処刑と考えれば、なんらかの方法で巨人化させられる技術は持っているはずです。とすれば、なぜグリシャは人間の戻ることができたのか?という謎が浮上する。

進撃の巨人12巻
出典:進撃の巨人12 諫山創

ユミル(調査兵団)のケースでは、ライナーらの友人だったマルセルを食べたことで人間に戻ることができた。巨人であれば誰でもいいというわけではないので気になる部分である。
 

ジークの正体とグリシャの行動

ジークとエレンに血縁関係があることは指摘されていましたが、今回はっきりしたことは2人は異母兄弟であったこと。

ここで、グリシャの行動とエレンが巨人の力を手に入れるまでの経緯をザッと振り返っていくことにします。

壁外を彷徨っていたグリシャは調査兵団(キース)に保護され壁内に入る

医者として町に溶け込みカルラと結婚しエレンを授かる

ウォール・マリア陥落

グリシャがレイス=フリーダを喰らいフリーダの力を取り込む

エレンがグリシャを喰らいフリーダの力がエレンに渡される

エレンの母親カルラは酒場で働くしがない町娘であったため、エルディア復活の立役者にするためにはフリーダの力を取り込む必要があった。

進撃の巨人21巻
出典:進撃の巨人21 諫山創

ジークがなぜ父親を裏切りマーレ政府に密告したのかこの巻では詳しく描かれていませんが、エレンと会ったときのセリフを読むと、父親に対して「被害者」「洗脳」といった辛辣な言葉が並びます。

一族の復権がかかっていたわけですから、ジークへの期待は大きかったはずです。その力みが結果的に密告した動機だったのではないかと思います。

七つの巨人

エルディア帝国との新たなる戦いに備えマーレ政府が集めたマーレの戦士についても触れていきます。

まず、考えられるマーレの戦士についてですが、

ジーク・イェーガー

ライナー・ブラウン

アニ・レオンハート

ベルトルト・フーバー

マルセル

四足歩行の巨人(人物不明)

の6人は確定していいと思います。マルセルはユミル(調査兵団)によって喰われてしまった青年。四足歩行の巨人は知性を持った巨人であることから含めます。

彼らがマーレ政府の人間とする理由としては、単行本12巻のライナーとベルトルトとの会話が分かりやすいと思います。

進撃の巨人11巻
出典:進撃の巨人11 諫山創

精神が不安定になり二重人格のような言動をしてしまうライナー。「兵士」とは調査兵団のことですが、ベルトルトが言っていた「戦士」とは何を指していたのか?

これがマーレ政府が募っていた「マレーの戦士」のことだとすれば、ライナーたちはマーレ側の人間であると読み取れます。

兵士(調査兵団=エルディア側の人間)

ベルトルトのセリフの真相

戦士(マーレの戦士=マーレ側の人間)

僕らは壁外(マーレ側)の人間なんだとライナーに再認識させたベルトルト。とすれば「七つの巨人」はライナーたちが継承したことになる。

超巨大化や鋼鉄の皮膚がそれにあたるといえそうです。また、先に上げた人物だけでは「七つの巨人」の頭数は合わないわけですが、個人的にはグリシャ・イェーガーではないかと睨んでいます。

▼詳しくはこちらの記事をどうぞ

九つの巨人とマーレの戦士の正体 進撃の巨人考察
今回の進撃の巨人考察は、単行本21巻で明かされた「九つの巨人」について考えていきます。 九つの

さらにエルディアの史実によれば、始祖ユルミから「九つの巨人」に魂を分け与えたとされています。

進撃の巨人21巻
出典:進撃の巨人21 諫山創

七人の巨人はマーレ側にあるとして、残りの2人はどこにあるのか。まず一人目は三重の壁を作り立てこもった初代レイス王の血縁者(現在はエレン)ですが、問題は残りの1人。

この最後の1人はいまだ所在すら明らかになっていないことになる。

今後の展開

マーレ政府の存在が明らかになったことで、今後はマーレ政府vs壁内(エルディア帝国)の戦いに進展していくんだろうなと思う。

軍事技術が発展し、人間でも巨人に対抗しうる戦力を持ちつつある。とはいえ巨人化の力はいまだ脅威なのは代わりない。そこでマーレの戦士を使って同士打ちをもくろみ、隙をついて軍事にモノを言わせ総攻撃を仕掛けてくるといった展開かなと。

11巻でのユミルのセリフ。

進撃の巨人11巻
出典:進撃の巨人11 諫山創

敵はほかにもいるという意味深なセリフの後に

そりゃ言っちまえば せ――――

からはじまる単語と言えば「戦争」が真っ先に思い浮かびます。戦争を仕掛けてくるマーレ政府というシナリオは必至でしょう。

このユミルのセリフにかぶせてライナーが「お前はこの世界に先があると思うか?」という問いかけは、マーレの存在が明らかになった今なら理解できる。

KaoruAnatu
毎夜カタカタ投稿している中の人。本とサブカルを中心に執筆中。独自視点でレビューが書けたらと思っている今日この頃。