老化の原因はAGEにあった!|老いたくなければファーストフードを食べるな 山岸昌一

砂糖 AGE

老化は誰もが通る道ですが、それでもやっぱり嫌なものですよね。

ですが、もし老化を遅らせる方法があるとしたらどうでしょうか。しかも、科学的な根拠を前提としていたら??

本書は、まずはAGEという物質はそもそもどんなものなのかからはじまり、どうすれば老化を遅らせることができるのか、その方法について書かれています。

そこで、ここではAGEとはどんな物質なのか、ますは理論的な部分から書いていきます。

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老化物質AGE

肌に潤いがなくなってきたり、シミやシワ、あるいは血管がボロボロになったり、年齢を重ねるにつれて私たちは老化を感じるようになります。

女性であれば「肌」から、男性であれば「体力」から老けを感じることが多いように思います。「昔と比べて・・・」とボヤきはじめたら老化のサイン。

老化は自然の摂理として受け入れてきましたが、最近の研究によると、老化のきっかけとなる物質の目星がつきはじめてきたといいます。

それが、AGE(終末糖化産物)という物質です。

老化のきっかけとなる物質がある。その物質として最近注目され始めたのが、老化物質AGEの存在です。そしていろいろ調べていくと、こうした老化現象はこのAGEで説明できそうだということが、最新の医学でわかってきました。
出典:老けたくなければファーストフードを食べるな 山岸昌一 p16

AGEとメイラード反応

老化に深く関わっているAGEですが、老化を理解するためには、まずはメイラード反応について知っておく必要があります。

一九一二年、フランスの科学者ルイ・カミーユ・メイラードという人が、糖とタンパク質を加熱すると、褐色あるいは黄色い物質ができることを発見しました。こうした「褐色反応」は発見者の名前をとって「メイラード反応」と呼ばれるようになりました。
出典:老けたくなければファーストフードを食べるな 山岸昌一 p17

メイラード反応はとても身近にある化学反応だといいます。たとえば、フライパンでお肉をジュージュー炒めますが、あれがまさしくメイラード反応そのもの。

糖とタンパク質が加熱されることで「焦げ目」がつきますが、この焦げ目がメイラード反応だと考えると理解しやすいかもしれません。

焦げ目やキツネ色になる調理法はほかにも油で揚げたり、オーブンで加熱することでなりますが、これらの調理法も同じ反応です。

そして、メイラード反応とは糖化反応であるとも言い換えられます。

「メイラード反応」は過熱によって糖とタンパク質が結合して性質が変わる反応でした。言いかえれば、タンパク質の糖化反応といってもいいでしょう。
出典:老けたくなければファーストフードを食べるな 山岸昌一 p35

「糖化反応」といってもピンとこないかもしれませんが、ようはメイラード反応をちょっとばかり小難しく言い換えただけという理解で大丈夫です。

人間の体にもメイラード反応が起きていた!

糖

食品の加熱調理で起こるメイラード反応が、実は人間の体の中でも起こっているかもしれないという仮説が出てきたのが1970年辺りからでした。

ここで改めてメイラード反応についておさらいしておきますと、

タンパク質の糖化反応

のことでした。

ここで人間の体について考えてみます。人間の体、細胞や組織のほとんどがタンパク質です。

そして、平均体温は36~37度を常に維持しているわけですから、私たちの体内でも糖化反応が起きていても不思議ではありませんよね。

調理であれば焦げ目がつけば火を止めれば済みますが、人間の場合そうもいきません。なら、糖化反応(メイラード反応)によってタンパク質が糖化し続けていった場合、最終的にどうなってしまうのか?

実はこれこそが、老化物質と呼ばれているAGEだったのです。

つまり、AGEとは糖化されたタンパク質なれの果てだったわけです!

体内の組織が糖にさらされて、長い間体温で温められると、どんどん糖化が進み、最終的な糖化物質、つまりAGEになっていく。体にあちこち、そこら中にタンパク質が糖化されたAGEがたまっていって、本来の組織を攻撃するようになる。AGEは異常な糖化物質。モンスターなのです。
出典:老けたくなければファーストフードを食べるな 山岸昌一 p35

老化の症状でもあるシミやくすみが目立つようになってくるのもメイラード反応(糖化反応)から考えていくと非常に納得できます。

皮膚の老化が進むとどうなるか。たるみやしわが出てくるのですが、同時にしみやそばかすも出てきます。フライパンで焦がしたような、茶色ですね。体の骨も老化が進みますと、スカスカになるだけでなく、色が黄色から薄茶色に変色してゆきます。
出典:老けたくなければファーストフードを食べるな 山岸昌一 p35

若い頃と比べて肌に透明感がなくなったと感じる人は多いと思いますが、AGEが体内に増えたことによって老化現象が促進され、美容だけでなく健康にも悪影響が出てきてしまいます。

しかし、逆に考えればAGEを増やさなければ老化を止めるとはいわないまでも、遅らせるヒントがあるかもしれません。そこで、ポイントになってくるのが「血糖値」です。

メイラード反応とは糖化反応のことでした。つまり「血糖値」を管理することで、アインチエイジングにつながる可能性が見えてくるのです。

AGEと糖尿病

アンチエイジングを実践していくためには「血糖値」の管理がとても重要なポイントになってきます。

そこで、ここではAGEと糖尿病について理解するこで、AGEの怖さ、老化をどうすれば防いでいけるのかについて考えてみようと思います。

糖尿病は血糖値が慢性的に高い病気ですが、症状の特徴の一つに「老化」が早いことが知られています。

糖尿病の患者さんはふつうの人よりも、はるかに早く老化します。歯周病や白内障や認知症になるのも格段に早いし、血管ももろいので、心筋梗塞や脳梗塞になるリスクが三倍も高くなります。
出典:老けたくなければファーストフードを食べるな 山岸昌一 p24

まさに糖尿病は老化を促進させる病気とも言い換えらることができるほど怖い病気なのですが、この老化を促進させる原因を調べていく中で、90年代になって毒性の非常に強いAGEを突き止めることになっていくわけです。

そして、糖尿病の症例から、「AGEはもしかしたら老化を促進させる物質かもしれない」という仮説が出てきます。

実際、糖尿病は慢性的な高血糖ですから、糖化反応が起こりやすく、AGEが多いという予測はイメージしやすいですよね。

糖尿病の患者さんは常に血糖値が高い状態に置かれているので、体内のあらゆる組織でAGE化が進み、老化が加速しています。「糖尿病の患者さん=AGEがたくさんたまっている人」と言っていいでしょう。
出典:老けたくなければファーストフードを食べるな 山岸昌一 p45

この例からわかることは、高血糖の場合、健康リスクをかなり上げてしまうということです。もちろん、健康だけでなく美容や老化についても同じです。

そのため、血糖値を管理していくことで、アンチエイジングのヒントになるかもしれないのです。

というわけで、今回は紙面上の都合でAGEの理論部分までの紹介とします。次回は実践編として、どうすれば老化を遅らせるのか、「血糖値」や「食べ物」をキーワードに、アンチエイジングについて話していこうと思います。

実践編はコチラ↓

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