黒子のバスケ 公式ファンブックに掲載されていた富樫義博×藤巻忠俊のキセキの対談が豪華すぎる!

何気に買った『黒子のバスケ キャラクターバイブル』の中で、ハンターハンターの富樫先生との対談が掲載されていたんです!何でも藤巻先生たっての希望により、この対談が実現したんだとか。

特に『幽☆遊☆白書』が好きで、そこから大ファンになっていった藤巻先生。そのため、対談は富樫先生がメインで進んでいきます。

2012年に出版されたということもあり、まだ連載中だった黒子のバスケのシナリオや設定秘話などが読むことができるので、今でも十分に読み応えのある対談になっています。

特に、黒子のバスケの今後の展開について、富樫先生がアドバイスしていた部分があるんですが、その後どうなったか?アイディアは反映されたのか?といった結果も、完結した今なら分かるので、さらに楽しめました。

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黒子のバスケは幽☆遊☆白書を参考にしていた!?

この対談は富樫作品のファンだった藤巻先生がオファーしたことで実現したのですが、実は、富樫先生も『黒子のバスケ』を毎週かかさず読んでいるんだそうです。まさに相思相愛といった感じ。

藤巻 少年週刊ジャンプで富樫先生が『幽☆遊☆白書』を連載している時からの大ファンです!(中略)僕からしたら、偉人みたいな人なので、いま、目の前にいらっしゃる実感がわかない(笑)。

富樫 僕の今の担当編集さんが「黒子のバスケ」の初代担当なんだよね。

藤巻 はい。僕が漫画を持ち込んだ時に見てくださって以来、立ち上げた後もしばらく担当してもらいました。

富樫 そういう縁もあるので、「黒バス」は毎週楽しみにしています。
出典:黒子のバスケ キャラクターズバイブル 藤巻忠俊

この対談で驚いたのが、藤巻先生が富樫先生の作風を参考にしていたこと。へぇ~、そんなつながりがあったのかぁ。

藤巻 担当さんとの打ち合わせで、よく富樫先生の漫画の話が出て、無意識に作品が影響を受けているのかも。キャラの掛け合いとかは『幽☆遊☆白書』のノリっぽいですし。
出典:黒子のバスケ キャラクターズバイブル 藤巻忠俊

さらには、ネットでよくあるスラムダンクとの比較についても触れていました。藤巻先生は『幽☆遊☆白書』の世代ということで、『スラムダンク』も好きだったそうで、連載当時から読んでいたんだとか。

富樫 週刊少年ジャンプでバスケ漫画と言うと『SLAM DUNK』のインパクトが強いから、比べられて大変だよね。でも『SLAM DUNK』は好きなんでしょ?

藤巻 はい!『SLAM DUNK』と『HUNTER×HUNTER』はセリフをそらで言えるくらい読みこんでいます。
出典:黒子のバスケ キャラクターズバイブル 藤巻忠俊

スラムダンクと比べられるのは、やっぱり仕方ないのでしょうかね。

HUNTER×HUNTERのストーリーの作り方

『黒子のバスケ』の関連本なんですが、そこは奇跡の対談、富樫先生のストーリーやキャラ設定の考え方についても触れていまいた。富樫先生の漫画のスタイルを知ることができたのはすごくよかった。

藤巻 富樫先生は、絵で気を付けている部分やこだわる部分などはありますか?

富樫 うーん、特にないですね。強いて言えば「自分の絵を持たない」ことでしょうか。その時に描いているシリーズを一番活かせる絵柄に、その都度近づけるようにしています。
出典:黒子のバスケ キャラクターズバイブル 藤巻忠俊

いちファンからすると、ただ手を抜いているだけじゃ・・・と思うようなシーンもなくもないので(笑)、本人がおっしゃっているのですが、なかなか納得がいかないという変なジレンマを味わってしまいました。

さらに、敵キャラの描き方についても触れていました。

藤巻 富樫先生の描く敵キャラは迫力が半端じゃないですよね。敵キャラを描くときは、どんな部分に気を付けていますか?

富樫 例えば「HH」の幻影旅団だと、団長は初登場回で一話の最後に出して、効果的なセリフを言わせる。でも、描いたときは後のことを深く考えていないんです。他の団員にしても、「ビジュアル的に被らないよう女の子を入れておくか」程度の考えで最初は出していきます。キャラ同士を僕の脳内で雑談させて「これだ!」という部分を膨らませていきます。そういうネームに描かないような部分がコツですね、あえて言うなら。
出典:黒子のバスケ キャラクターズバイブル 藤巻忠俊

たとえば、キメラアント編のときのピトーが使った玩具修理者(ドクタープライス)という念能力は、あとづけ感があったけど、ぼくはあのシーンを読んでHHが好きになったので、すごく納得できた。

ハンターハンター「キメラアント編」で思わず震えた一コマ
こんなに休載が続いても待ち望んでいる読者(ぼくも含め)がいるんだから、そもそもハンターハンターを愛し

実際に、以前に記事書いてますしね。我ながら作者の意図を理解できて非常に満足です。やっぱり、こうした描き方してたんですか!ますます好きになりました。

富樫 『幽☆遊☆白書』のときは全然できなかった。その後、意図的にこのやり方を試したら、手ごたえがあって、描いていて面白いんですよ。それに、敵キャラは最初から描かなくても良いじゃないですか。後から肉付けしていく方が僕はやりやすい。
出典:黒子のバスケ キャラクターズバイブル 藤巻忠俊

黒子のバスケの展開に苦心!?

富樫先生のスタイルを知ることができたところで、お次は藤巻先生の漫画スタイルを見ていこうと思います。黒子のバスケの展開は、どうやって考えていたのでしょうか。

藤巻 細かい展開はあまり・・・。なのでスーパープレイを描いたあとは、いつもどうやって主人公たちを勝たせるか悩んでいます。例えば、緑間(みどりま)がコートの端から3Pシュートをきめたときとか。(中略)一応、物理法則はギリギリ無視しない範囲で、めちゃくちゃなプレイを描いていきたいですね。
出典:黒子のバスケ キャラクターズバイブル 藤巻忠俊

この対談が収録されているファンブックが出版されたのが2012年のこと。富樫先生も黒子のバスケを愛読しているということで、この先の展開について藤巻先生にアドバイスしていたんです!

既に完結している黒子のバスケ(全30巻)に富樫先生のアドバイスが生かされたのかどうか?この対談を読んで確認してください。こういう読み方も面白い。

富樫 「キセキの世代」が、一つのチームで戦うのを望んでいる読者は結構多いと思う。でも、過去の回想とかでそのシーンを作れるのに、あえて描かないということは、「後々の全日本代表とかの伏線かも」と想像しています。個人的には「キセキの世代」が悪い海外代表と戦う試合を是非見てみたい!

藤巻 ご期待いただきありがとうございます!また、富樫先生から受けたアドバイスも参考にさせていただきます!
出典:黒子のバスケ キャラクターズバイブル 藤巻忠俊

最後にやってしまった富樫義博の失言

え~、キセキの対談ということで、このまま終わりにしてもよかったのですが、どうしても、どうしても書いておかなければならない富樫先生のお言葉がありました。

ハンターハンター連載休載からどのくらい経つのでしょうか。暗黒大陸編はいつ再開されるのでしょうか。

そんなモヤモヤを抱えながら、コンビニでジャンプの立ち読みをしなくなった今日この頃。

それを踏まえてこの発言をお読みください。

富樫 (黒子のバスケを)できる限り長く読みたいので、体調にはくれぐれも気を付けてください。
出典:黒子のバスケ キャラクターズバイブル 藤巻忠俊

富樫先生、こればかりはファンとしても見過ごせませんでずぜ。明らかな失言じゃありませんかね。

富樫義博さま、体調回復を心より願っております。