六花の勇者 2巻 六花の紋章の疑惑と裏切り者についての考察

1巻では、物語がはじまったばかりということもあり、あまり深い内容については触れませんでした。

今回2巻を取り上げる上で、ぼく同様1巻が面白くて2巻が読みたい、あるいは2巻を読み終えていろいろな推測だとか、感想が思い浮かんできたはずです。

そこで、2巻においてぼくが感じた「永の蕾」での疑惑を中心にいくつか考察していこうと思います。

あと、ぼくのレビューは基本ネタバレはしてませんが、これから読もうと思っているなら、読み終えてからこの記事に戻ってくることをおすすめします。

六花の勇者はミステリー要素がふんだんにあるので、ネタバレ的な要素を少しでも知ってしまうと、どうしても萎えちゃいますからね。

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六花の紋章

まずはじめに、六花の紋章が持っている力について考えていこうと思います。

千年前に魔神を倒した一花の勇者の予言により、体のどこかに六花の紋章が現れた者に、一花の勇者の力を授かることができます。

そもそも、聖者が持つ力というのは、言葉の聖者・マームアンナの説明からも、その力の強さがうかがえます。

代償の支払いから逃れることは絶対にできない。マームアンナが死んだ後も、それは変わらない。いかなる能力を持った聖者でも、そしていかなる能力を持った凶魔でも、〈言葉〉の聖者の力を無効化することはできない。
出典:六花の勇者② 山形 石雄

六花の紋章が一花の勇者の力によるもの考えても、死んだ後も能力が無効化されることはないわけですから、永の蕾の結界を考えても、紋章と一花の勇者とのなんらかの関係があるはずです。

一花の勇者が一人で魔神を封印したことから、その力はかなりのものだと推測できますが、そうなってくると、凶魔(それとも聖者?)が作ったであろう偽物の紋章が本物と比べてどれほどの力があるのか、それとも、見た目だけを模した飾りに過ぎないのかが気になるところ。

「証拠にならないわ。七人目が死んだ時も、本物と同じように花弁は消滅するのかもしれない。七人目が持っている紋章がどんな性質なのか、私たちはまだ知らないのよ」
出典:六花の勇者② 山形 石雄

このエイミーのセリフから、少なくとも六花の勇者たちは偽者の紋章の性質についてかなり警戒していることが分かり、こうした展開を考えても、なんらかの力を秘めている可能性は高い。

そして、この推測を前提にしていくと、あることが頭にひっかかってきます。

永の蕾の疑惑

7人の勇者たちが永の蕾に入ったとき、フレミーがこんなセリフを言っていました。

「大丈夫のようね。六花の紋章を手に入れたおかげだと思うわ。昔は近づくこともできなかったから」
出典:六花の勇者② 山形 石雄

一花の勇者の強力な結界は千年経った今でも十分に効果を発揮しており、そして、凶魔たちは永の蕾を破壊することができませんでした。

ただ、ここで矛盾が生じでしまうわけです。

なぜ裏切り者が永の蕾の結界に入った後も魔哭領で生きられるのか

という疑問です。

魔哭領に入れるのは六花の紋章がある人間だけのはずです。塩の聖者の力によって2日程度は生きのびることができますが、そのほかの手段は今のところない。

ただ、特殊な寄生虫を生みだす凶魔の存在がこの巻で明らかになりました。

「六花の紋章を持たない人間でも、魔哭領で生きのびることはできるわ。テグネウ派に、特殊な寄生虫を産卵する凶魔がいる。その寄生虫が体の中にいれば、魔哭領の障毒は無効化できるの」
出典:六花の勇者② 山形 石雄

確かに寄生虫によって、障毒が無効化できると説明していますが、一花の勇者の結界を全員問題なく通り抜けているので、この時に寄生虫がいれば結界の中に入れないのではないか?という矛盾が生じます。

半径五十メートルほどの円形だ。結界内には斥力(せきりょく)が発生していて、凶魔や魔神は近づくと跳ね返される。
出典:出典:六花の勇者② 山形 石雄

つまり、裏切り者は寄生虫を体内に宿していないということになります。では、どんな方法で魔哭領の障毒を無効化しているのか。

やはり、偽者の紋章に何か秘密があるのか、それとも全く別の方法なのか、今後の展開が気になる部分ですね。

ナッシェタニアの不可解な行動

さて、エピローグに久々のナッシェタニアが登場しましたが、驚くべきことに彼女は平然と魔哭領に足を踏み入れていましたが、これをどう解釈すべきか・・・。

今までの考察から、彼女にも寄生虫がいるのではないか?と推測した方はまだまだです。覚えていますか、統領同士には仲間意識はなく、むしろ敵対している構図にあることをエイミーが説明していたはずです。

「ここからが重要なところよ。この三体は歩調を合わせていない。それどころか、鋭く対立していると言っていいわ」
出典:六花の勇者① 山形 石雄

つまり、ドズーにくみしているナッシュタニアにとっては、テグネウ派の寄生虫を使うことができないわけです。

そうすると、どうやって障毒を無効化しているのか、ここでも障毒の謎が立ちはだかってしまうんです。

永の蕾にしろナッシェタニアにしろ、偽の紋章に秘密が隠されている可能性があるはずです。

あとがき

現在3巻目を読んでいる途中なんですが、どうやら偽者の六花の紋章の秘密について触れているんです。

おそらく、4巻あたりで具体的な説明がされるものと思われますが、やはり偽者の紋章に何か重要は秘密が隠されているようです。続きを早く読みたい!

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ロロニアが現れ、再び7人になってしまった六花の勇者たち。疑心暗鬼はぬぐえないものの、魔哭領の奥へと進む。そこへ、凶魔をたばねる3体のひとつ、テグネウが現れ、モーラにあることを告げ
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