アニメ「俺ガイル」 奉仕部の長机と椅子の位置関係から八幡と雪乃の親密関係を探ってみる

意味不明なラストで終了してしまったアニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(俺ガイル)

原作を読んでいないこともあって、チェックしていなかったんですが、ドコモのdTV(動画配信サービスね)で1期、2期が配信されていたので、ラノベ一番人気ともいえる俺ガイルを一気に観ることに。

八幡(はちまん)と雪乃(ゆきの)と結衣(ゆい)との煮詰まらない三角関係は非常にラノベらしい。ここ数年の恋愛ラノベの作風は、付き合ってからのストーリーよりも、付き合うまでのキャラたちの心情の機微を描くことに重きをおいている作品が多いように思う。

これが青春の甘酸っぱい恋愛なのかどうかは知らんが、2期まで放送してラストでも三人の関係が消化されないってのは、どうなんだろうか。

エヴァの功罪なのか、ファンは「ただ待つだけ」という苦行を、制作側から当然の行為のごとく押し付けてくるが、これでは3期を待つか、映画化を待つか(制作させるのか知らないが)、原作を読むしか手がないではないか。

それにしても、劇場版エヴァの新作っていつ公開するのかね・・・

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最悪の出会い

俺ガイルに登場する女性キャラクターたちのほとんどの好意は、八幡に向けられていますが、その気は見せているも、「告白」という決定打によって自分の思いを伝えない。最終回になってしても言葉を濁してしまい、歯がゆい。

だから、もうこれはキャラに根拠を求めるよりも、奉仕部にある長机と椅子との配置関係からそれぞれの心の距離を測った方がいいのではないのか(笑)、というわけで今回、机と椅子に注目してみようと思います。

というわけで、まずは1期の八幡と雪乃の最悪の出会いから。

罵り合いのような二人の自己紹介。またこの段階では当然ながら、二人の距離は遠い。友達でも知り合いでもなく、雪乃にいたっては初めて八幡という存在を認識した段階。

俺ガイル
出典:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 TBS

お互いに長机の内側ではなく外側に椅子を置いて本を読んでいる。この情景描写から二人の関係はまだまだ遠くにある。

ただ、同じ位置で本を読むという同じ行為からして、どこか似たもの同士であることが、この描写から分かる。

物理的な距離は心の距離

結衣が新たに奉仕部に入り、寄せられる相談も協力しながら、なんとかこなしていく彼ら。距離が離れすぎていた八幡と雪乃だが、結衣というクッション役もあり、次第に距離が縮まっていく。

俺ガイル
出典:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 TBS

3話になっても、相変わらず長机の外側に椅子を置く二人ですが、心なしか距離が狭まっているようにも見える(裏ヒロインの彩加がいるせいか?)。恐らくは、物理的な距離が、心の距離と相関関係にあるのではないだろう。

しかし、1期前半最大の障害が3人に襲いかかる。

それが交通事故。八幡が被害者、雪乃は加害者側(当事者ではない)、結衣は事故のきっかけの張本人という事実を知ってしまったことで、再び関係が悪い方向へ進んでいく。

俺ガイル
出典:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 TBS

結衣は八幡と雪乃のクッション的な役割でもあることから、長机の中に椅子を置いている。つまり一種の比喩だ(多分)。両端の二人と違い、結衣はクラスの中でもヒエラルキー最上位の葉山グループの属しているため、コミュニケーション能力は高い。

そのため、交通事故についてもそれほど深刻には描かれていない。問題はコミュ障の雪乃の方である。これを見てほしい・・・

俺ガイル
出典:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 TBS

八幡と結衣のわだかまりが解消されて、八幡がとうとう長机の内側(笑)に椅子を置いた画期的なシーン。相変わらず雪乃は長机の外側。

10話目にして分かりあえたと思ったのも束の間、雪乃のバカ姉によって、交通事故の加害者の車に雪乃が乗っていたことを知る八幡。

八幡にしても、今まで完璧な雪乃の幻想が崩れてしまったことで自己嫌悪に陥り、雪乃は雪乃でいつもと様子がおかしくなる。そして、ついには奉仕部存続が危うくなってしまう。

文化祭

八幡と雪乃の関係が変わったのは文化祭が終わったあと。

俺ガイル
出典:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 TBS

わだかまりも解け、文化祭での八幡の活躍もあり、二人の関係が再び近づいていく。相変わらず長机の外側に椅子はあるものの、雪乃が八幡の方に向いて対面する形で座る描写が12話目にしてはじめて描かれる。

ここで、二人の動きがスローになる演出が入る。お互い理解し合えない部分はあるものの、心の距離が縮まった瞬間を演出している。

さらに、このシーンにおいて、雪乃が「でも今はあなたを知っている」というセリフが入る。今までのストーリーの中にも、八幡に好意的な態度はありましたが、雪乃が言葉ではっきりと八幡を受け入れる発言をしたのは意義深い。

あとがき

2期もまとめて書くつもりでしたが、精魂が尽きてしまったので次回にします。2期の彼らの位置関係がどうなっているのか!

物理的な距離がどこまで狭まるのか考察していこうと思います。