鏡餅・鏡開きの由来とは?正しいやり方も紹介

鏡開き 由来 やり方

お正月を締めくくるイベントといえば鏡開き!

今年も無病息災で家族みんなが健康で穏やかな毎日を願うお正月恒例行事。

ただ、よ~く考えみると、毎年「こんな感じかな」といい加減とは言わないまでも、自分ルールに則ってやってたりしませんかw

いやいや

もうそんな自分にさよならバイバイして、鏡開きの基礎のキソから一緒に学んでみませんか?

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鏡餅の由来あれこれ

鏡餅のはじまりはいつ頃のことからか、まずはそこから見ていくことのしましょう。

日本の文献を紐解いてみると、紫式部が生きていた平安時代(9世紀)の頃から鏡開きの原型となる行事が行われていたんです。

ここかしこに群れえつつ歯固めの祝いして、鏡餅をさえ取り寄せ

出典:源氏物語 紫式部|青空文庫

ここに記されている「歯固め(はがため)の祝い」というのが現在の鏡開きの基になった行事ではないかと言われています(あくまで説の一つですが)。

歯固めの祝いとは、宮中の正月行事の一つので、高杯(たかつき)に鏡餅を載せて長寿祈願をする儀式でした。現代の鏡開きにとても似ていますよね。

鏡餅の風習が庶民の間に広がったのは鎌倉時代(13世紀)の頃から。「鏡開き」という言葉もこの頃できたもの。そしてこの風習が今でも続いているわけです。

鏡餅の装飾品の数々

さて、平安時代におこなわれていた行事「歯固めの祝い」にはお餅の他にも大根、かぶ、鯉、鯛などなどを食べたり、飾ったりしていました。魚や野菜とはいきませんが、その名残として今でもお餅に様々な装飾品で着飾っています。

そこで、次はこの鏡餅に欠かせない装飾品の数々を見ていくことにしましょう。よく見かける装飾品としては次のようなものがあります。

鏡開き 由来
  • 橙(だいだい)
  • 御幣(ごへい)
  • 裏白(うらじろ)・譲葉(ゆずりは)
  • 四方紅(しほうべに)
  • 三方(三方)

があります。

しかし、どんな装飾品か分からない名前もあったりしませんか?少し数が多いので1つずつ由来と意味を見ていくことにしましょう。

橙(だいだい)

鏡開き 由来

橙は身が熟してからも長く木から落ちずに育つことから、家が「代々」繁栄しますようにと願いをこめたものです。

今では橙よりも、同じく冬の果物のミカンをお餅の上に載せている家庭が多いように思います。みかんも橙色をしていますので、家が「代々(橙)」繁栄しますようにという願いがあります。

御幣(ごへい)

鏡開き 由来

御幣はその見た目から、四方に手を広げて繁栄を祈っているという意味があります。また鏡餅で飾られる御幣は赤と白の紅白になっていますが、赤は魔除けの意味もあるので、今年一年の厄除け祈願も含まれています。

裏白(うらじろ)・譲葉(ゆずりは)

鏡開き 由来

裏白はシダ直物の一種で表が緑、裏が白色をしていることから、裏を返しても真っ白、つまり「清廉潔白」な心でありたいという意味があります。

譲葉は新しい葉が出てから古いはが落ちるという習性から、家族を子孫に譲ることを祝うという意味があります。お餅の下に敷きます。

四方紅(しほうべに)

鏡開き 由来

四方紅は四方を紅で縁どることで魔除け・災いをふり払うという意味があります。

三方(さんぽう)

鏡開き 由来

平安時代の頃はお餅は「高坏(たかつき)」に拝していましたが、現代の家庭に見かけるのは三方という真ん中に穴の開いた台に乗せて飾るのことが多くなりました。

時代劇などで越後谷が悪代官に小判を渡すときにつかう台でもありますね。三方は神前や貴人に物を供える時などに使う儀式的な台になります。

その他の装飾品

  • 扇(おうぎ)
  • 海老(えび)
  • 昆布(こんぶ)

クジャク(あるいはジュディ・オング)を彷彿とさせる扇の形は末広がりの繁栄を願ったものです。

海老は海老のように腰が曲がるまで長寿を祈願、昆布は「喜ぶ(よろこぶ)」とダジャレから飾り付けられます。

ちなみに鏡開きに使われるお餅が丸餅なのは、平安時代の名残。昔は魂は「丸いもの」とされており、魂を神さまに捧げるという意味がありました。

また、神さまは「鏡」に宿ると信じられており、青銅製の丸い鏡に似せていたという説もあります。

今風鏡餅の装飾風景

鏡開き 由来

鏡餅の代表的な飾り付けを紹介してきましたが、かつては「御所風」や「武家風」など鏡餅にも流派が存在しており、その流儀にそった飾り付けをしていたそうなんです。

しかし今風の飾りつけはどちらかと言えば簡素化の傾向になってきています。

今でもよく見かけるのが、橙(又はみかん)と四方紅の飾り付けです。スーパーで鏡餅を買うと四方紅が付いてきますよね。四方紅の上にお餅、ミカンをのせて飾るのが一般的ではないでしょうか。

鏡餅はいつ頃飾り付けるの?

今年一年のホコリを落とす大掃除は12月13日とされています。神社のすすはらいがニュースになると「年末だな」としみじみ思いますが、このニュースも13日に流れています。

昔は13日に大掃除するのが伝統行事としてあり、今もその名残から13日までは新年の準備は控えた方がいいとされています。そのため、飾りつけは13日以降にするのがおすすめです。

ですが、13日以降でも気を付けなければならない日があります。

  • 29日:二重苦のゴロ合わせでよくない
  • 30・31日:一夜飾りと言われよくない

つまり年末の飾りつけは控えた方が無難ということです。

しかし師走は坊主も走るほど忙しい(イベントが多い)月、お正月の前にはクリスマスというビッグイベントが待ち受けていますので、クリスマス以降に準備をするのが一般的。

そのため26日あたりから準備をしていき、29日までには終わらせるのでいいでしょう。

ポイント
鏡餅をはじめ、お正月の準備はクリスマスが過ぎた26日頃から準備をすすめましょう!
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鏡開きの時期と食べ方

このように26日頃から準備をはじめお正月を迎えることになりますが、三日が過ぎ、五日が過ぎ、七草粥の七日が過ぎ、気が付けばお正月ははるか昔w

この時期になるといよいよ鏡開きとなり、昨年にお供えしていた鏡餅を下ろす時期になります。一般的に鏡開きは1月11日とされ、この日に鏡餅を食べます。

ですから2018年の鏡開きも1月11日になります。

鏡開きの日にちは一般的に1月11日、神棚などにお供えしていたお餅を下ろして食べます
鏡開きこぼれ話
鏡開きは鎌倉時代からはじまった行事ですが、当時は1月20日は鏡開きの日とされていました。しかし、江戸時代に入り徳川三代将軍家光の忌日(命日と同じ日)となることから、この日を避けて1月11日に繰り上げされました。

調理の仕方

鏡餅を調理するとき注意したいのが刃物を使って小分けにしないことです。

刃物(包丁やハサミ)で「切る」という言葉を避けていた当時の武士たちは木槌で割って小分けにしていました。ちなみに、このときのお餅の破片を集めてつくったのが「あられ」の原型とも言われているんです、面白いですよね。

神さまに捧げた大切なお餅ですから、破片1つとして大切に食べていた当時、おいしく食べる料理法としてアラレ(おかき、かきもち)が生まれました。

とはいえ、木槌を使うのは現代的ではありませんよね。

木槌がある家庭自体も少ないですから、今風の鏡餅の調理法としては電子レンジで柔らかくして手で分けるのがおすすめです。

ポイント
鏡餅は電子レンジで柔らかくして手で小分けにするのがおすすめ!
鏡開き 由来

また、最近では真空パックされた鏡餅だけでなく、はじめから袋に小分けにされている鏡餅(プラスチック容器)も発売されていますから、そうした商品を購入するのもおすすめですね。

サトウの鏡餅や越後製菓の鏡餅など各メーカーから発売されています。年末スーパーで並びますのでチェックしてみてはいかがでしょうか。

鏡餅はお汁粉にするのが一般的な食べ方。お正月に残ったアンコを使っておいしく、残さずいただきましょう!

おまけ:プラスチックの処分方法

ちなみに鏡餅の容器(スラスチック)の処分方法ですが、そのままゴミ箱に捨てて問題ありません。一番やっていはいけないのが、容器をとっておいて来年も使い回すこと。

鏡餅は今年の歳神さまが宿っているので、来年に使うのがタブーな行いです。来年には来年の歳神さまが宿りますから使い回しは厳禁!

鏡餅に限らず今年使用した正月飾りは今年のうちに処分しておくのが正しい方法になります。

ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

参考図書
日本の「行事」と「食」のしきたり 新谷尚紀 青春出版社
おうちで楽しみ日本の行事 広田千悦子 王様文庫
親子で楽しむ日本の行事 平凡社
幸せ暮らしの歳時記 藤野邦夫 講談社文庫

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