伏黒恵の登場で陀艮(ダゴン)の領域から脱出!と思ったそのとき、突然現れたのは、パパ黒こと、禪院甚爾(とうじ)でした。

110話では、なぜに陀艮の領域にわざわざ入ってきたのか、最高の引きで終わった甚爾の目的が明らかになります!

甚爾(とうじ)見参!
陀艮の領域に突如入ってきた甚爾、みな動揺を隠せない様子。そして、恵はじめこの男が甚爾であることに気づかない。

直毘人だけは甚爾だと気づき、「甚爾か」と声をかける場面も。ただ当の本人はガン無視スルー、目すら合わせない。
甚爾が見据えるのは陀艮のみ。真希から無理やり奪った特級呪具・游雲(ゆううん)を武器に、陀艮めがけ飛びかかる!
まさかの味方?
游雲の効果判明!
ここにきて游雲の特徴が判明しました。特級呪具でありながら、術式効果が付与されていないという衝撃事実!
游雲は使い手の膂力(りょりょく)に比例して強くなる武器。つまりは、天与呪縛専用ともいうべき武器と言えそう。
甚爾はじめ、天与呪縛は先天的に呪力がほぼない状態だけど、その代わりに常人を超える身体能力を持ってるからね。
術式解除条件と特異体質
甚爾の謎。なぜ敵の領域に自ら飛び込むような真似をしたのか。その理由を説明する前に、そもそも今の甚爾はどんな存在なのか。
オガミ婆の降霊術は、器である孫の呪力が尽きると術式が解けるはずだった。しかし、孫を乗っ取った甚爾は天与呪縛の持ち主。

術式の解除条件である「呪力が尽きること」に当てはまらない甚爾は、術式解除されずに現世をさまよっている状態。

出典:呪術廻戦110話 芥見下々 集英社
今の甚爾はただの殺戮人形。強い敵(いや敵味方の判断もないか)を求めてさまよい、そしてここに辿りついた!!
甚爾vs陀艮
陀艮に敵意を見せるも、そこには恵たちを助けるという認識はない。ただ目の前にいる強い相手に暴力で叩きのめす、それだけの存在。

呪力ゼロであるものの、恵によって領域内の必中攻撃は無効化が維持されている状態。そして、はじまる甚爾の一方的な暴力。
あれほど苦戦していた陀艮をタコ殴り。陀艮も無尽蔵に湧き出る式神で応戦するものの、ことごとく潰されていく。
そして、すべての式神を潰し、陀艮めがけて渾身の一突きを喰らわせる。陀艮の防御すら貫通し、顔面を游雲が貫いたッ!
呪術廻戦110話の深掘り考察
ここからは、呪術廻戦110話で気になったコマを掘り下げていきます。
魂の優位性
甚爾が殺戮人形と化した件(くだり)が正直よく分からなかった。そこで、オガミ婆が甚爾にワンパンされた98話をまずは振り返ります。
オガミ婆は降霊術によって、甚爾の肉体の情報のみを孫に降ろしてます。だから、甚爾に魂は降ろされていない状況です。

出典:呪術廻戦98話 芥見下々 集英社
呪術廻戦では魂と肉体の関係についてたびたび触れてるけど、オガミ婆の立場は肉体より魂が優位にある魂優位派です。
けど、甚爾は天与呪縛の中でもさらにレアケースな呪力ゼロ体質が、孫(の魂)に勝っちゃったことで肉体を奪った。

出典:呪術廻戦98話 芥見下々 集英社
魂が肉体に負ける!?
だから、あのときオガミ婆も驚いちゃった。肉体より魂が優位にあるはずなのに、肉体が勝ってしまったから。この時点ですでにイレギュラーw
孫の魂に甚爾の肉体の情報が上書きされたことで、孫の魂にあるはずの呪力は消え去った。そして、オガミ婆の術式解除の機会も失う。
ちなみに、今の甚爾には魂があるのかは不明なところだけど、「人形」という表現を使ってることから魂はないっぽい。

人間から生まれた真人の魂論
今話の参考になるか知らんけど、魂の存在、魂と呪力の関係について少し考えてみました。
オガミ婆の「魂が肉体に負けた」というセリフから分かるように、魂は肉体よりも優位ってのが術師の共通認識ではないのかと思います。
そこで、思い出すのが真人。
真人は人間から生まれた呪霊であり、そのため、人間の心について理解がある。なら、真人は魂についてなんて言ってるかといえば、

出典:呪術廻戦3巻 芥見下々 集英社
喜怒哀楽はすべて魂の代謝
こう言ってます。
で、このセリフから分かるのは、呪力は人間の負の感情から生まれるわけだけど、真人の考えからすると、感情とは魂の代謝。
つまり、呪力は肉体ではなく魂に宿ってると言えます。真人は人間から生まれた呪い、術師も真人と同じ考えなのは納得できるところ。
話はそう単純じゃない
でも、話はそう簡単にはいかない。偽夏油のケースがあるからです。偽夏油は肉体にも呪力や記憶が宿ってるといい、実際証明してみせた。

出典:呪術廻戦91話 芥見下々 集英社
それが91話、五条が封印されたとき。偽夏油の考えは、肉体と魂との優位関係はないといっていた。肉体と魂は表裏一体的な考え方です。
ただ、真人は偽夏油のこの考えに「術式の世界観の違い」と言っており、結局は肉体と魂がどんな関係にあるのかは分からない。

これを踏まえて甚爾のケースに話を戻せば、孫を乗っ取ったときに、肉体の情報しかないのに確かに甚爾の記憶はあった。
なら、あのときの記憶はどこからきたのかと考えていくと、偽夏油が言っていたように、肉体に宿っていた記憶?なのかもと思ったりする。
呪術廻戦110話みんなの感想・考察
SNSにある110話に関する意見・考察を紹介。自分にはない着眼点や思わず納得・共感したツイート、主に自分が「いいね」を押した呟きを紹介。
呪術。
呪力のないパパの肉体に上書きされたから、本来あるはずの孫の魂の呪力も消されてしまったって感じ? 意識ないのは残念だな。でも恵くんにとってはそっちの方がいいのだろうか。親子で会話してほしかったなー
— はる (@haruiro_kk) June 15, 2020

今週の呪術、「はじめから禪院甚爾の肉体に上書きされた孫の魂に呪力はなく」という説明書き、一見逆か?と混乱するが婆の降霊術が魂ではなく肉体を持ってくる呪術なので正しいのか。そして本来は降霊中の性能に応じてMP値が減っていくが、禪院甚爾はそもそもMPというステータス値が無いので無限稼働と
— ながくら (@nagakura_FAL) June 15, 2020

感情は魂の代謝だって言う呪術廻戦に出てきたセリフに本当納得しちまう
— ナマズ (@Gbw65y) June 14, 2020

んで、呪術師たちはどうやって甚爾から逃げるん?
— ざのり (@za_no_ri) June 15, 2020

110話まとめ感想&111話展開予想
- 甚爾、殺戮人形と化す
- 甚爾、真希の游雲奪い陀艮ボコボコ
- 甚爾圧勝!陀艮敗北確定?
甚爾の一方的な暴力によって陀艮の敗北濃厚が高そうです。ただ、陀艮を倒したあとの甚爾がどうなるのか気になります。
今の甚爾は、強い相手を探すだけの殺戮人形。次なる強い相手、つまり伏黒恵がターゲットになるのでしょうか。
ただ、甚爾は肉体の情報だけを降ろされた状態で、肉体は孫です。甚爾の身体能力に肉体が果たして持つのかどうか。
陀艮との戦いによって肉体がボロボロになり、術式が解けるってな展開になるのかもと思ったりする。知らんけど。
つづく
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