伏黒津美紀(つみき)を、死滅回遊から離脱させようと動き出す虎杖たち一行、順調にいく予定のはずだったが・・・

212話では、違和感のあった津美紀の正体が明らかになります。さらには、宿儺も動き出し状況が一変する回です!
死を決意する虎杖
虎杖は、津美紀を助けたのちに「死」を考えていたうようです。天使の術式で、宿儺(すくな)無効化⇒虎杖もろとも殺すルート。
渋谷事変で大量惨殺を起こした虎杖。宿儺に乗っ取られていたとはいえ、この世に生きてはいけないことを痛感させた事件だ。
獄門彊裏から五条悟の封印を解ければさらに術師側は盤石。羂索(けんじゃ)の一件もなんとかなると考え、このタイミングで死を決意する。
天使の目的と虎杖の願い

出典:呪術廻戦199話 芥見下々 集英社
天使は虎杖たちに協力的ですが、堕天の殺害を条件として挙げています。つまり宿儺の殺害です。虎杖が自死を決意したのもこのため。
ただ、問題は来栖華がそれを許すかです。華の意志は恵に強く影響されており、恵は虎杖の死を望んでいないわけです。
虎杖が考えるシナリオを成就させるには、恵を説得させるという難題が待っているわけですが、虎杖の悲しすぎる覚悟は伝わる場面でした。
虎杖らしいセリフ

出典:呪術廻戦212話 芥見下々 集英社
ただ、今回虎杖は「死」という直接的な表現ではなく「消してもらう」という遠回しな発言をしているんですよね。
これは、自分を殺すことになる天使への配慮からくるセリフだったのか。最後まで、自分より他人を優先する虎杖らしい発言に泣けた。

伏黒津美紀の正体
恵たちの前に現れた津美紀は、どこか様子がおかしい。その理由は、彼女が「覚醒タイプ」であり、肉体を乗っ取られていたからだった!
津美紀を乗っ取っているのは、万(よろず)と名乗る呪霊。宿儺と同時代の千年前に生きていた人物のようなのだ。
万は「プレイヤーの結界出入り自由」の追加ルールを新たに加え、結界から出ていこうとする。万を追いかける虎杖たち・・・だが。
津美紀に宿る万
これまでに登場した「覚醒タイプ」には、羂索に勧誘されて死滅回遊に参加することを決めた者たちが多く、万もこのタイプといえます。
万が参加した目的は「宿儺」にありそうです。宿儺と戦うために、羂索の提案を受け入れ死滅回遊に参加したのでしょうか。

出典:呪術廻戦199話 芥見下々 集英社
ただ、津美紀を元に戻す方法が、現時点では絶望的です。天使の術式では、肉体と呪物の引きはがしは難しく、元に戻せない状況。

死滅回遊プレイヤーのタイプ整理
タイプ | タイプ説明 |
覚醒タイプ | 術式使用のポテンシャルをもつ非術師。脳を術師の形に整え強制的に術式が使えるようにした者 |
受肉タイプ | 呪物を取り込まれた非術師。脳を術師の形に整え器を強化された者 |
津美紀はこのうち「受肉タイプ」。恵は津美紀が覚醒タイプだと思い込んでいたが、実際は違っていたという流れでした。
宿儺がついに動く!
万を追いかける虎杖と天使。だが、このタイミングで宿儺が「契闊(けいかつ)」を唱え虎杖から体を乗っ取る!
- 宿儺が契闊と唱えたら1分間体渡す
- この約束を忘れること
- 契闊中は攻撃(虎杖除く)禁止
契闊の欠点は、虎杖以外の者たちへの攻撃を禁止していること。逆に言えば、虎杖への攻撃は契闊の条件外のため問題ない。
宿儺は、虎杖の左手小指に呪力を集め呪物とし、恵に強制的に呑み込ませた。恵は宿儺の受肉となり体を奪われしまうのであった!
宿儺の狙いと受肉の流れ
受肉とは、人間の体内に「呪物」を取り込ませることです。虎杖が宿儺の指を呑み込んだり、九相図などこれまで描かれていました。
恵の受肉もこれらと同じです。虎杖の左手小指に呪力を集約させ「呪物」とし、もぎ取った。これを恵に呑み込ませ強制受肉させたのです。

出典:呪術廻戦212話 芥見下々 集英社
ラストコマでも分かるように、虎杖の目の下の「宿儺の傷」が完全に消えていることから、虎杖が宿儺の受肉体ではなくなったことが分かります。
恵の受肉化と耐性問題
恵を受肉にさせたのは、宿儺の計画通りと言えそうです。宿儺はこれまで、恵を特別扱いしている描写が多々ありました。
たとえば、渋谷事事変では、最強式神・魔虚羅(まこら)から恵を体を張って守っており、領域展開まで繰り出しています。

出典:呪術廻戦2巻 芥見下々 集英社

それもこれも、すべてはこの日のためでしたか。恵を受肉にするために活かしてきた、そんな感じですよね。
ただ、宿儺の呪いに恵が耐えられるか謎です。死滅回遊の受肉組は、羂索に器強化されたから、自我の有無はともかく、人間の姿を保てています。

出典:呪術廻戦7巻 芥見下々 集英社
九相図レベルの特級呪物であれば、器(人間)を選ばず受肉できますが、呪いの王たる宿儺さんは別格で器を選びます。

となると、今話から恵は宿儺の器になれる人物だったといえます。少なくとも宿儺はそう考えていたのは確かです。
宿儺は初対面で既に見抜いていた?
宿儺が恵を特別視していたのは序盤からです。つまり、初対面のときから恵を器たる逸材と見抜いていたことになります。
虎杖と「契闊(けいかつ)」を結んだのが11話ですが、このとき宿儺はすでに、恵に目を付けていましたからね。

器としての恵の今後のルート
- 宿儺の呪いに耐え自我保つ
- 宿儺に呑み込まれサヨナラ
序盤からの伏線からして、伏黒は宿儺の器になりえるという前提条件で話を進めると、今後は宿儺の呪いに耐えられるかがカギになりそうです。
ただ、212話で恵の姿を保っていたことから、自我を取り戻す可能性もありそうですが、宿儺の性格の悪さは周知のとおり。
たとえば、あえて恵の姿でいる(あるいは虎杖に接触するときだけ恵の姿でいる)なんて悪趣味なことをしてる可能性もありえるw
虎杖の「千年に一人の逸材」問題
ちなみに、五条悟は虎杖を「千年に一人の逸材」と評していたけど、これは虎杖が自我までも保てていたことに対する評価。
- 器の適正
- 肉体を保てる
- 自我を保てる
宿儺の指を取り込むには、まず器の適正があり、だれでも取り込めるわけではありません。恵はこの器の適正には合格しています。

虎杖はいずれも耐性があり、宿儺を完全に抑えこむことができていたため「千年に一人の逸材」でしたが、恵は果たしてどうなのか?
呪術廻戦212話のみんなの感想・考察
SNSでの212話に関する考察紹介。自分にはない着眼点や思わず納得・共感したツイート、主に自分が「いいね」を押した呟きを紹介。
宿儺様って恵くんの術式使えなくない?肉体が上書きされてるんだったら使えるのは宿儺様の術式だけなのでは。羂索さんは????を入れ替えて、なおかつ「そういう術式」な訳だし
— 芙由子 (@huyuxoo) February 5, 2023

一度受肉したら、もう引き剥がせないんだよね?共生が死か。津美紀と伏黒の未来どの道無いのかな
— 亀 (@kameman10000) February 6, 2023

呪術廻戦212話まとめ&213話展開予想
- 虎杖は恵を救ったら死ぬ覚悟だった
- 津美紀は「万」に乗っ取られていた
- 宿儺が契闊唱え虎杖の肉体奪う
- 受肉体を虎杖から恵に変えた宿儺
恵を助けて死ぬ覚悟を決めていた虎杖ですが、宿儺の思わぬ横槍に、予想の斜め上をいく展開へと進んでいきましたね~。

それに、宿儺のために動く裏梅が羂索と共に行動しているとなれば、宿儺と羂索が繋がっているのも明らか+きな臭い。
あのタイミングで恵に受肉したことで、天使や獄門彊裏もどうなるか分からない状況。最悪、宿儺による全滅ルートもありえるか。
つづく
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