突然ですが、非接触生活という言葉をどこかで聞いたことありますか?
30年以上にわたり美容業界に携わってきた牛田専一郎さんの著書・何もつけない美肌術の中に出てくるキーワードなんです。
化粧品に含まれる界面活性剤や防腐剤といった刺激物質が肌トラブルの根本原因!と考えるのが牛田流スキンケア。
でも、日常生活の中には、肌に悪さをする刺激物質が実はたくさんあるんです!そこで、こうした物質に触れない生活をこころがけていきくのが非接触生活です。
たとえばですね、毎日のスキンケアはもちろん、布団やソファー、タオル、洋服、果ては電車のつり革までもがその対象になってます。刺激物質は思わぬところに潜んでいます。
まずは4つのポイントから
非接触生活とはなんぞや?ということが分かったところで、具体的な方法について紹介していきます。
ただ、この生活では洗顔料や石鹸はもちろんのこと、シャンプーや洗濯洗剤、食器洗剤など、気を付けるべきポイントが多すぎて、ストイックな方法にも思えます。
そこで、ここではスキンケアに絞って牛田さんの4つのルールをご紹介します。まずはここから押さえていきましょう!
ルール1 化粧品やシャンプーはノンノンノン
極力肌に刺激成分を触れさせないのが基本スタイル。化粧品やシャンプー、リンス、コンディショナーとはおさらばしないといけません。
いつも使っていたパンテーンやヴィダルサスーンはもってのほ!涙を偲(しの)んで使用禁止ですっ!!
最初のルールですけど、もう挫折しそうな方がいる予感がします。でも、これはまだまだ序の口です。
ね、ストイックでしょ。
ルール2 日焼け止めもNG
紫外線によるシワやシミなど、光老化の怖さはここ数年で浸透してきましたが、紫外線によるダメージよりも日焼け止めによる肌へのダメージのほうが大きいと牛田さんは言います。
日焼け止めではなく、つばの広い帽子やサングラス、日傘などのUV対策アイテムを駆使していくのが非接触生活のルールです。
そして、忘れてはいけないのが食事です。バランスのよい食生活を心がけることで紫外線に負けない丈夫な肌を作っていくことができます。
ルール3 お湯だけ洗顔のすすめ
牛田さんのスキンケアはお湯をつかった洗顔法。
お湯も医師(平田雅子先生など)によっては、肌を乾燥させる原因になるためすすめていないこともありますが、牛田さんによれば、
洗顔時の水温については、心地よく感じる温度でよいでしょう。「お湯で洗うと乾燥する」という人もいますが、肌は外部刺激から体を守る器官。それほど脆弱(ぜいじゃく)ではありません。
出典:「何もつけない」美肌術 牛田 専一郎
お好みの温度でどうぞ。
間をとって「ぬるま湯」なんてものアリかもしれません。
ルール4 衣類にも気をつけたい
刺激物質はなにも化粧品やクレンジングだけとは限りません。
たとえば、普段使用している洗濯洗剤で衣類を洗った場合、刺激物質が残留成分として残ることがあります。自分では気をつけていたのに、間接的な要因で肌にダメージを与えてしまっている可能性もあります。
ただ、そうはいっても洗濯は毎日しないといけないわけですが、牛田さんがこれはまぁ問題ないだろうという製品も紹介しています。それがコチラ!
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この製品に配合されている界面活性剤はAE系界面活性剤と呼ばれるもので、布地への残留成分が残りにくいのが特徴です。蛍光剤や柔軟剤が配合されていないのもポイントが高い。
ただ、残留成分を完全落とすために二度洗いを推奨してます。正直いって、この方法は人を選ぶからなと・・・時間もかかるし、水道代もバカにならない。
やれる方は実践してもいいですが、すべて鵜呑みにせず参考程度でもいいかなと。それにお子さんがいる方はムリですよね、とくにワンパクボーイがいるご家庭は。
さて、ここまで4つのルールを紹介してきたわけですが、実践が難しいものもありますので、まずはできる範囲でレッツ・トライ!
おまけ 少しまじめな話
この記事を読んでいる方のほとんどは、「牛田さんのスキンケア法」が知りたいというのが本音だと思います。
そこは重々承知していますので、おまけとして最後にちょとグチります。この本が参考にならないとは言いませんが、「信憑性に欠ける」部分も正直ありました。
たとえばこのデータ。

出典:「何もつけない」美肌術 牛田 専一郎
一般的に、年齢を重ねるにつれて皮脂量や水分量が減少することが知られていますが、牛田さんは上図のデータを根拠として、年齢を重ねても皮脂量や水分量はほとんど変わらないことを説明します。
そもそも、このグラフが何を表しているのかわからなかったので、仕方なく元ネタの論文を読むことにしたんですが、サンプルとなるデータ数が250人とあり、このデータだけを根拠に論を展開するのは少し無謀かなと。
少なくとも私は、ほかに根拠となるデータを知りたいです。少し恣意的なデータの解釈にも思えます。せめて考察程度にとどめてほしい。
ほかにも、自説に対して「言い切り」している文体が多く、肌トラブルの原因を刺激物質だけに求めている感があり、どうもキナ臭い。「絶対」「必ず」といった言葉を多様する本ほど、著者の思い込みが激しく客観性が乏しいものはない。
牛田さんが提唱する非接触生活で症状が改善された方も多い(4500人以上とのこと)のも事実ですから、参考にはなります。
ですが、すべてのアドバイスを鵜呑みにするのは「ちょっと待って!」と言いたい。
まぁ、すべての本に言えることですがね。