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リゼロ

リゼロ5巻考察 長月達平、レムの心を弄ぶ

2016年5月11日

はじめにいっておきますが、4巻からスバルのクズっぷりは読んだ人なら知るところですが、そうはいっても特別嫌気がさすほどではないと思うんです。

理由は、スバルの感情表現を綿密に(というか意図的に)作者が書いているから。とくにスバルとレムとの使い方が絶妙。

その流れにそって読むと5巻はとてもとても味のある作品になります。

まぁ、それでも「スバルダメダメ展開」には変わりはないので、受け付けない人もいるのも分かります。

腐った目

この巻は、もう凄まじいくスバルの精神が崩壊していきます。作者はこれでもかとどん底へと主人公をたたき落としていくわけですが、谷もあればもある。

谷が険しければ険しいほど、その後の場の感動もひとしおなわけで、そこは我慢するしかない。

なんたって、作者もそこんところは重々承知しているわけで、スバルのことを

ナツキ・スバルは順調に腐(くさ)っていった
出典:Re:ゼロから始める異世界生活5巻 長月達平

こうぶっちゃけてますから、そりゃ、読者はその何倍も感じているわけですよ。着実にスバルはウザく自己中に落ちいっていくわけです。

ただですね、こういう展開は身近な例でいえば「少年ジャンプ」のようなお決まりパターンでもあるわけです。ダメダメな主人公が友情・努力・勝利の3大テーマにそって、成長していくアレです。

死に戻りの試行錯誤で努力し、イベント達成で勝利を勝ち取り、友情は・・・これからですが、とにかく今は抗いながら勝利を掴もうとする手前といったところ。

俺がいなきゃダメなんだって
出典:Re:ゼロから始める異世界生活5巻 長月達平

上のような同じ言い回しのセリフが3回も登場します。主語が「エミリア」ではなく「俺が」と自分の身勝手な感情がこれえもかと強調されているわけですね。

自分を客観的に見れるまでにもう少し時間(死ぬ)必要がありそうです。山場はまだまだ遠くはるか。

福音書と竜歴石

今回もスバルの「死に戻り」についての箇所があったので、考察をしていきます。

ヒントとなるのはスバルが魔女教とはじめて対峙(たいじ)したときの、大罪司教のペテルギウス・ロマネコンティのセリフ

福音書に導かれてきたわけでもなさそうデスが、その体から漂ってくる濃密なまでの寵愛。実に、実に実にぃ、興味深いのデス!
出典:Re:ゼロから始める異世界生活5巻 長月達平

このセリフのなかに貴重な情報が詰まりすぎているので、一つ一つ糸をホドいていくことにしましょうか。

まずは「濃厚なまでの寵愛」について。やはりスバルの死に戻りは魔女と関係があると断定して間違いないと思うんです。

ペテルギウスがスバルに気づいた「寵愛」とはレム同様、魔女の匂い。レムの反応は故郷を奪われたに憎しみの感情でしたが、ペテルギウスのそれが寵愛になるのは、魔女を崇拝する「魔女教」だからですね。

そして、もう一つ

それは福音書なる書物の存在。ペテルギウスの説明から察するに、福音書とは異世界の未来(あるいは預言めいたもの)が書き記されている本の可能性が高い。

これは、前巻で登場した竜歴石と似たようなものと考えるとスッキリする。

竜の巫女(みこ)の資格を持つ皆様がこうして集められたのは、竜歴石に新たに刻まれた預言によるものです。石版に刻まれた預言には
出典:Re:ゼロから始める異世界生活4巻 長月達平

竜歴石が神龍より授かったのであれば、福音書はさしずめ魔女が残したものという推測もできなくない。

魔女の声

死に戻りの考察はまだまだ続きやす。

神聖の獣(明らかにパックだよね)が登場した後、スバルの命が尽きえる、その瞬間に見えた女性の影

影はそんなこちらの感情を理解してくれたように、ゆっくりと両腕を伸ばし、縮まらない距離を自ら縮めてくれた。その両手がゆっくりと、確実に抱きしめ合える距離にまで近づく。
出典:Re:ゼロから始める異世界生活5巻 長月達平

触れた指先から多幸感が溢れ出し、意識の隅々にまで歓喜で細胞が湧き立った。そして、
『―――――愛しているわ
出典:Re:ゼロから始める異世界生活5巻 長月達平

この一連の説明、そして最後の「愛しているわ」。これってば、ペテルギウスが言ってた

ならば直接、御心(みこころ)を囁(ささや)かれたことはあるのデスか?
出典:Re:ゼロから始める異世界生活5巻 長月達平

ペテルギウスが持っていた福音書には預言されてなかったスバルの存在ですが、魔女に思いっきり囁やかちゃれってませんか、ますよね。

スバル、囁かれちゃった!!!

というわけで、スバルの能力は魔女が与えた能力(呪い?)という考察が濃厚になってきました。

もちろん、なぜ魔女がスバルに与えたのか、異世界召喚と関係があるのかなどいろいろ不明なところもありますが、まぁ、そのうち分かるでしょう。

天使レム降臨

5巻は4巻以上に救いようがない、その中で唯一の救いがレム。この巻でレム好きになった男どもは多いはず。

ただ、スバルに好意を持っているところがどううううしても、

解せぬ!!

レムについては正直語り尽くせないほどありますが、ここでは作者やりおるわっ!という部分を語っていくことにします。

レムのしぐさや客観的な説明ではレムがスバルのことを好きなのは読者には十分すぎるほど、といいますか5巻以前から分かりきっているわけです。

ですが、お気づきでしょうか、作者はレムの口から直接「愛してる」というセリフは一回もないんです!

ところがですね、5巻、スバル精神崩壊のどん底の中で

「だ、す・・・・きい・・・」

と、レムが最後の最後で自分の想いを告白するわけです。ですがですね、ホントここいやらしいんですが、ここまできてもレムに「大好き」とレム自身の口からきちんと言わせてないないんですよね。

スバルがそのツタナイ言葉を読み取ってなんとか理解するわけですが、作者、いや長月達平、お前計りおったな!!

もしも、この先レムの口から「大好き」発言が一度もなかったら、ぬぐぐぐぐぐぅぅぅううううう!!!!!6巻へ続くぅぅぅう!!!



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