クルシュの記憶喪失、そして未だ目覚めることのないレム・・・なかなかの絶望からはじまった4章ですが、これが面白い!
かつてのクズスバルも、レムの「ゼロから」のリセットによって、中盤のマンネリをうまく回避したのかなと思います。
魔女教大罪司教に強欲の魔女、さらには仲間内でのゴタゴタを「死に戻り」でどう解決していくのか、楽しみでなりませぬ!!
フレデリカの目的とは
今回ロズワール邸のメイドとして新しく登場してきたフレデリカですが、どうもこの女の子がキナ臭い。裏切り者ではないとは思うんですが、怪しいのは確か。
もとはロズワール邸の使用人として働いていたようですが、彼女が聖域の結界を無効化するとして渡した「青い輝石」の意図がいまだ分からないまま。
聖域の結界に触れたことで強制的に空間転移する装置。今回はスバルが転移することになったわけですが、フレデリカの狙いはエミリアの転移だったはず。
真剣なフレデリカの言葉に、深く頷(うなず)いたエミリアが眉を寄せる。それは、差し出された輝石を受け取るエミリアの手を、フレデリカが強く握りしめたからだ。
出典:Re:ゼロから始める異世界生活10 長月達平
エミリアに輝石を渡す場面を読み返すと、フレデリカの強い思いが伝わってきますよね。「聖域をよろしくお願いいたします」なんてセリフからも、背信(裏切った)というよりも、聖域を守るための行動だったように思うんです。
実際、ラムの話では結界を破り聖域の解放を望むガーフィールら強権派ばかりだけでなく、結界を破らずひっそりと暮らすことを望んでいる人達もいた。そして、フレデリカは明らかに後者の立場。
スバルたちにあれだけガーフィールを警戒するように注意していたからね。ただ、フレデリカのあの緊迫した行動を考えると、聖域を守る理由がほかにもありそうなんですよね。
一癖も二癖もあるロズワールのことだから、聖域解放はエミリアの人気取り意外の目的は十分考えられる。それにあそこは強欲の魔女エキドナの墓ですからね。
契約と誓約
スバルが聖域で強欲の魔女の墓へ迷い込みエキドナと対面したとき、エキドナのセリフには「契約」と「誓約」というワードが使われていました。
魔女の対価だ、金銭じゃない。ボクが君に求めるのは、誓約かな。この茶会の出来事の口外禁止、それが条件だ。同じような契約に縛られている君には簡単だろう?
出典:Re:ゼロから始める異世界生活10 長月達平
今回気になったのが全体を通して「契約」や「誓約」といったワードがたびたび登場していたこと。
たとえば二章でのエミリアとスバルの会話、
「誓約に縛られてないでくれれば、もっと感謝もできたんだけどさ」
「ふてくされてもダメよ、誓約だもの。約定は神聖にして不可侵、決して侵すべからず。誓約も契約も盟約も、重さは違えど硬さは同じと扱うべし」
出典:Re:ゼロから始める異世界生活10 長月達平
似たようなワードばかりですが、ようは約束したことは何人(なんぴと)たりとも裏切ることはできないってこと。
辞書的な意味としては、契約は「お互い同意の上での約束ごと」、誓約は「お互い同意の上ではなく、一方が他方に誓う約束ごと」という意味になり、いずれにしても必ず守らなくちゃいけない約束ごと。
でだ、話をエキドナのセリフに戻して、
ここで注目したいのが「同じような契約に縛られている君には」というところ。
これはスバルの「死に戻り」について言及しているわけだけど、「契約」とエキドナは言ってます。つまり、辞書的な意味で考えればスバルは同意のもとで死に戻りの能力を手に入れたと解釈できます。
敵の能力にも記憶を操作することができるようだし、もともと大罪司教の能力は嫉妬の魔女が与えたとされていることから考えても、スバルは異世界に来るときに、なんらかの記憶操作をされている可能性があるのかなとも思ったりする。
作者(達平さん)はどうみても「契約」や「誓約」といったワードを意図的に使用してましたからね。
過去との対峙(たいじ)
異世界でのスバルの活躍をあれだけ描いてきたわけだから、どうやって元の世界と繋げていくのか思っていたら、まさかここで描いてくるとは。
スバルの目元は母親似、そして性格は父親似。登校拒否で自宅に引きこもっていたスバルの心の葛藤は読みごたえ十分、しかもまさかの感動。ニート話で泣けるなんてw
はじめこそニート+異世界な定番設定でしたが、これで本当の意味で「ゼロから」スタートできる。やっぱ面白いぜ、リゼロ。ただ、ようやく自分の過去と対峙し乗り越えたのも束の間、
きっともう、自分は元の世界に戻ることはできない。
出典:Re:ゼロから始める異世界生活10 長月達平
これってみなさんはどう解釈しました?
けっこう衝撃的なセリフですよね。アルデバラン(プリシラの騎士の人)を考えると難しいのかなとも思うけど、嫉妬の魔女を倒すことで戻れるルートもあるのかなぁと思ったりもする。
あくまでスバル目線のセリフだから、なんとも言えないけどね。
「ごめん、お母さん、俺、結局。2人に何もできないまま」
「何かしてほしいから産んだわけじゃないんだよ?何かしてあげたいから産んだの。愛してあげたかったから、お母さんは昴を生んだの」
出典:Re:ゼロから始める異世界生活10 長月達平
一番グッときたセリフ。母親の無償の愛、涙なくしては読めないですな。

出典:Re:ゼロから始める異世界生活10 長月達平
それにしてもどんだけエキドナ可愛いんだよwww
おまけ
えー、今回メイド枠で登場したのはフレデリカだけではありませんね。そうです、アーラム村の少女ペトラちゃんもメイド枠として登場!そしてスバルに淡い恋心もいだいてる雰囲気!

出典:Re:ゼロから始める異世界生活10 長月達平
若干12歳w子ども扱いするスバルに対して、
もう十二歳なんだから、立派に働ける大人だよ
いいえ、あなたまだまだ子どもですwww
村人をアーラムに送るため一時的にロズワール邸に戻ってきたスバルに襲いかかってきたのが、懐かしき「腸狩り」おばさんことエルザ。やっぱり襲撃されていたロズワール邸。
未だ目覚めないレムに怪しい動きをするフレデリカ、そして少女ペトラちゃん、続きが気になりすぎる!ちなみにエキドナとペトラなら、ぼくはエキドナ派。
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