ペンタブは画力うんぬんよりも、まずはなれが必要です。とくに「板タブ」と呼ばれるペンタブレットは、パソコン画面とタブレットが別々なので、最初はきれいな線が引けません。

これは分かりきっています。ひたすら描きまくって板タブに慣れることです。シンプルながら王道な上達方法です。
勉強も趣味も時間をかけなきゃ上手くならない。ただ、ムダに時間をかけるのではなく、効率的に練習することで最短で上達することは可能です。
そこで、今回はペンタブできれいな線を引くための効率的な練習方法を紹介していきます。参考にしてみてください!
クリスタ版「円なぞり」練習法
ペン入れできれいな線を引くとはそもそも何を指すのか。ペンの入りや抜き、ブレのないまっすぐな線などがあります。

ポイントは人によってさまざまですが、まずは自分の思い描く場所に線が引けることが最初の目標だと思ってます。
そこでおすすめなのが、円をなぞる練習法。人間の顔を見ても目や口、輪郭と描く線はカーブ(曲線)の集まりなわけで曲線の練習は効果的。
さらにこの方法では、自分が思いどおりに線が引けるようになるのはもちろん、ペンの入れや抜きにの練習にもなります。
ただ、この練習法はデジ絵を教えている専門学校でも紹介されてるので、知ってる人は多いと思いますが、クリスタ版の円なぞり練習法の詳細なやり方が探してもない。
ほとんどがsaiとかコミスタによる練習なので、ここではクリスタ版円なぞり練習法をはじめるにあたっての準備方法を紹介していきます。
準備編:練習用円ファイルを作る
まず初心者は同心円の円を複数作るところで挫折します。というのもクリスタは機能がありすぎて使いこなすまでに時間がかかるから。
そこでまずは準備編としてなぞっていく複数円の作成から紹介してきます。
STEP1 円の中心から描くよう設定する
まずクリスタを起動してペイントを開きます。
適当なサイズを選択してキャンパスを作成します。ここまではいつも通りの手順。
つづいて円を描いていくんですが、グリットを表示させておくと作業が楽なのでおすすめです。
でキャンバスに等間隔の縦と横のシマシマが表示されます▼
お次は円の設定です。左端にあるアイコン一覧の中から「図形」(デフォルトだと直線(斜め棒)がアイコンに表示されているはず)から「楕円」を選びます。

楕円にしたら、サブツール設定から図形操作の円中央から開始にチェックをいれます。サブツール設定はレンチのアイコンをクリックして表示します。
サブツール設定で図形操作→中央から開始にチェックをいれます。

これで中心から広がるように円を描くことができるように設定できました。
STEP2 ファイル作成
あとはグリッドを起点に複数の同心円を描いていけば練習用素材の完成です。真円はshift(シフトキー)を押しながら描くとできます。
こんな感じで複数の円がキレイに描けます。最後にグリット設定を外して任意のタイトルを付けて保存します。
円なぞり練習方法
この練習用の円を使って毎日コツコツとなぞっていきことになります。たぶん目に見えて上達するまでにはかなり時間がかかると思います。

円をなぞるときはレイヤーカラーを青などにして不透明度を下げて書くようにします。これは下書きからペン入れするときと同じなので省略。
練習方法ですがポイントは次の2つを意識するといいと思います。
- ストロークを意識し早く動かす
- 線と線の継ぎ目(入り抜き)を意識
ペンのストロークを早くするとキレイな線を引くことができます。またペン入れは線と線をつなげていく作業なので、つなぎ目をキレイにするとイイ感じの見た目になります。
はじめて1つの円をなぞるだけでも時間がかかりますが、真剣に取り組めば自分のクセやコツが掴めてきます。ここでは準備編を紹介してきました。
より具体的な実践編は次回紹介したいと思います▼
実践編-
【クリスタ版】板タブのペン入れ練習法 実践編
前回は練習用の素材を作り最後のちょこっと練習方法のポイントを箇条書きしましたが、より具体的な方法を「実践編」と題して紹介して ...