あとがきによれば今回はメインストーリーではなくサブ、物語全体から見れば「寄り道」的なストーリーなんだとか。
ですが、ヘスティアファミリアの問題点をこの巻でうまくまとめてきています。ベルチート問題はよくツッコまれてましたから、その問題の折り合いをうまく修正。
以前の巻とのつながりも盛り込みながら、サブとはいえ重要な巻じゃないかなと個人的には思ってます。つまり、おもろかったってことですわw
ダンまち12巻ストーリー・あらすじ
漆黒のミノタウロス・アステリオスとの壮絶なバトルに敗北したものの、このバトルの経験でベルは遂にLv.4に上がる。Lv.3からわずか2ヶ月足らずでのレベルアップ、つまりチートであるw
ランクが上がりベルに新しい二つ名が与えられる。その名も白兎の脚(ラビットフット)。ゼノスを守るためオラリオを爆走し続けたベル、あの経験で逃走スキルが新たに発現したのも二つ名の由来となった!
さらにLv.4に上がったことでギルドより「遠征」という名の強制ミッションがベルたちに課せられる。オラリオでは一定のレベルに達したファミリアは遠征が義務付けられているのだ。
だがベル以外のメンバーはまだまだ十分なレベルに達していないため、ミアハやタケミカヅチらの協力を経て派閥連盟を組み共同で遠征をおこなうことにした。
25階層からはじまる領域、「下層」と呼ばれる階層に足を踏み入れるベルたち派閥連盟。順調な探索のはずが、下層で強化種が出現するイレギュラーが発生、ベルたちに襲いかかる!
パワーバランス
ダンまちで言われてたのはベルチート問題。ほかのメンバーを置いてきぼりに、スキル:憧憬一途(リアリス・フレーゼ)によって瞬殺でレベルを上げていったベル。
このチートスキルによってヘスティアファミリアはパワーバランスが崩れまくっていた。より具体的に言えばベルの能力が異常に飛び抜けていた。
この部分をどう埋めるかって問題がまず一つ、そしてベルの心の未熟さからくるリーダーシップの欠如という問題もあった。ベルの断れない性格によって何度パーティが窮地に陥ったかwww
今回、この二つの問題をうまく調整してきたのがこの巻の特徴かなと思う。とくにアステリオスとの一戦をおえたベルの変化は著しかったですよね。
もしかしたらベルの急な変化に疑問をもった読者もいたかもしれないけど、ぼくとしてはパワーバランスがかなり改善されより面白い作品になったと感じた。
まぁ、ベルくんのチェリーキャラは健在でしたが(リリを手駒にしてたからそうでもないかwww)
ベルとブレイブ
今回登場したルヴィスさん。エルフの上級冒険者の彼が活躍するエピソードは単行本8巻に収録されてます。(モブ扱いですが)
ルヴィルさんもそうですが、この巻ではどうも8巻のエッセンスがけっこう取り入れられてるのが特徴だと思うんですよね。
その一つがリリの覚醒です。
レベルの低いリリが指揮官として目覚めるのが個人的には今回面白かったところで、そういえばリリって少数民族の小人族で、ロキファミリアの名将フィンと同じ種族でした。
と、思い出すのがフィンとリリのお見合い話。
このエピソードも8巻に収録してるんですが、もしかしたらフィンはリリの潜在能力を見抜いていたのかもしないと8巻を読み返してみたら、これが面白い。
【勇気(ブレイバー)】の二つ名を冠する彼(フィン)の隣に立つ者にも、それこそ子に受け継がれるような、一族を動かすに足る『勇気』が求められている。
「じゃあ、リリは・・・」
出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか12 大森 藤ノ
あのときはティオネが乱入してきてメチャクチャになったわけだけど、このときのフィンへの求婚の断り方が今回のセリフに繋がっているわけですよ。
リリが目指したいのは【勇者(ブレイバー)】ではない。
出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか12 大森 藤ノ
リリが勇気を出したのは人一倍勇気があるからじゃなくて、ベル様のために勇気を振り絞っていたわけだ。
この違いはデカい!!!
フィンがリリの求婚に失敗したのも、勇気のあるリリという人物像を勝手に作り上げちゃってたから。でもリリはベルを守るために勇気を出すわけで、勇気の前には必ずベルがいる。
そりゃあリリの心は揺るがない。だってベル一筋だからね。8巻の二章『パルゥムの求婚』を再読してみると今回のリリの描写がより面白く感じますよ。
ステイタス
力:I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:I0
魔力:I0
幸運:G 耐異常:H 逃走:I
<魔法>
●ファイアボルト
<スキル>
●憧憬一途(リアリス・フレーゼ)
●英雄願望(アルゴノウト)
●闘牛本能(オックス・スレイヤー)
逃走スキルが発現し、新スキル闘牛本能を習得する。猛牛系モンスター専用スキルで、ミノたんに厳しいダンまちは相も変わらずw
英雄願望の応用スキル「二重集束(デュアル・チャージ)」を新しく覚えた。強化種に放った二十集束のチャージ時間は60秒、レベルを上げて最大四分チャージ可能なので威力はもっと上がる可能性アリ。
まとめ
およそ7カ月、新刊がでるまでのインターバルの月日は思いのほか長い。マンガと違って次巻までの間隔が長いので、設定とか覚えてないことがたま~にあるから困るw
ヘスティアファミリアは問題ないとして、フレイア、ロキ、ミアハ、タケミカヅチ、ヘファイストス、ヘルメスあたりの主要ファミリアメンバーは覚えておかないとなと思ったしだい。
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