背すじをピン!と全10巻感想 ジャンプ初の競技ダンス漫画が面白い!!

少年ジャンプで2017年まで連載していたジャンプ初の競技ダンス漫画。作者は横田卓馬さん。

で読んでみるとこれがすこぶる面白い。10巻というちょうどいいボリュームで感動アリ、興奮アリで一気に読めた。主人公のポジションがスポーツ漫画では珍しく脇役なんですが、それがうまくハマっていた。

ストーリー・あらすじ

鹿鳴館(ろくめいかん)高校の新入生土屋雅春(まさはる)は部活動紹介でみた競技ダンス部のパフォーマンスに圧倒され入部を決めることになる。

背すじをピン!と
出典:背すじをピン!と01 横田卓馬

同じく新入生の亘理英里(わたりえり)は自分に自信をつけるべく入部することを決めた。今年の新入部員は土屋と亘理の2人だけ。必然的にカップルを組むことになり競技ダンスの魅力にハマっていく。

競技ダンスの経験のない二人は部長のくちびるアフロこと土井垣真澄(どいがきますみ)の熱烈な指導によって1つずつステップを覚えていく。

副部長の綾辻 理央(あやつじりお)、二年生ながら実力派の八巻章、椿秋子らと共に競技ダンスの全国大会オールジャパン・ジュニアダンススポーツカップへ向けて挑戦の日々を描く青春スポーツ漫画!

平凡な主人公

少年スポーツ漫画、とくにジャンプ系は天才少年が主人公でインターハイや全国大会を目指す成長ドラマが多いけど、背すピンの主役は実は主人公の土屋とは言い難いほどの平凡キャラ。

才能も身体能力は人並みどころか身長が低いと言う点ではそれ以下、唯一なで肩であることが向いてるといえば向いてる程度。最初のレッスンでは猫背を指摘され矯正するところからはじまる。

背すじをピン!と
出典:背すじをピン!と01 横田卓馬

ダンスの基本は姿勢。背すじをピン!とキレイな姿勢を維持することがとっても大切。なにげにここでタイトルの伏線を回収w

土屋は亘理と共にダンス漬けの日々を送っていくものの、地方大会でも才能の片りんは開花せず、あくまで競技ダンスにはまっていく普通の男の子として描いてる。

なら見せ場がないかといえばそうではない。日々のレッスンや強化合宿を通して競技ダンスにのめり込んでいく姿は読んでいてハマるし面白い。見せ場もきちんと描かれている。

背すじをピン!と
出典:背すじをピン!と07 横田卓馬

自分たちが考えたオリジナルの振り付けを全国大会でバシッと決めたときは、もう読んでいて感動もの。わずか数秒ながらも国内無敗を誇る学生チャンピオンの咲本すらも霞ませたパフォーマンスは観客の心を鷲掴みにしていく!

競技ダンスと出会ってわずか1年余りで見せた最高のドヤ顔、土屋亘理ペアの最大の見せ場といってもいい。アラはあるけど、ステップもまだまだだけど、誰よりも楽しんで踊っている、そんな主人公像が背すピンの最大の読みどころ。

真澄というナイスキャラ

背すピンの真の主人公とはだれなのかと言えば土井垣真澄。5人の姉の中で育った真澄は自然とオネエ言葉になり現在に至っている。

背すじをピン!と
出典:背すじをピン!と01 横田卓馬

まぁ、とにかくスゴイキャラwww

はじめはイロモノキャラとして土屋たち新入生を指導する役割とばかり思っていたのだが、実は最後の最後まで重要なキャラとしてストーリーを引っ張っていく。そして何よりも優しい男なのである。

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出典:背すじをピン!と05 横田卓馬

ただこの優しさがパートナーの理央にとっては負担になっていた。真澄の天才的なセンスの邪魔になっているとずーーーーっと想っていた理央が卒業後の進路を決める時期になってパートナー解消の危機が表面化してしまう。

プロとして真澄とペアを組むか、それとも大学進学をして競技ダンスを趣味として楽しむか、青春らしい悩みの結末は最後の最後までどうなるか分からない。

競技ダンスってなに?

ルールを知らなくてもキャブテン翼方式でストーリーの中でしっかり説明されているからすぐにのめり込める。なにより説明が分かりやすい。

たとえばライズ&フォール。

背すじをピン!と
出典:背すじをピン!と01 横田卓馬

この技は一歩目で体を沈ませて二・三歩目で上昇するステップのこと。波のようなうねる動作は二次元の動きに縦軸の動きをを加えることで表現の幅を広げている。

ほかにもヘッドフリックは顔の向きを素早く変える技がある。これも表現方法の一つ競技ダンスは審査員はもちろん観客にいかに自分たちをアピールするかが大切になってくる。、

そのためさまざまな表現やステップで魅了していく、ルールが全く分からなくても十分ついていける。

観客へのアピール、それは踊っている顔の表情にも表れる。

背すじをピン!と
出典:背すじをピン!と03 横田卓馬

高校1年ながら優勝候補に名を連ねる宮大工・柏ペア。このなんとも言えない表情、そしてこのドレス、目のやり場に困るのほど躍動感が伝わる。

背すじをピン!と
出典:背すじをピン!と03 横田卓馬

土井垣・綾辻ペアも負けてはいない!

もっと!もっと!!

とこれでもかとエロティックさをアピールしてくる。主人公の土屋の顔のつくりがグリンピースとシラスだけでできているため、画力を疑ってしまうかもしれないが、いやいや圧巻の一言、十分入り込んでいける!


出典:背すじをピン!と03 横田卓馬

今までの表情とは打って変わって不気味な表情を見せる選手たち。競技ダンスは5種目のダンスを順番に踊っていく構成のため、場面転換が激しい。

そのため単調なストーリーになりにくい、当然魅入ってしまう。もしかして競技ダンスってマンガと相性がいいんじゃねと思った。今までなぜジャンプで扱ってなかったのか不思議なくらい。

ラスト

結局鹿高競技ダンス部それぞれが主役というのがこの漫画なんだと思う。ラストも高校を卒業した後の進路もしっかりと描かれていて読者の読後感は大満足なのは間違いない。

真澄と理央の関係やほかのライバルたちの今後、そしてもちろん土屋も三年生に進級として後輩を指導する立場になり、どんなキャラに成長したのも楽しめる。最高の終わり方だった。

おわりに

競技ダンスは大学生からはじめることが多く、中高生でやっている人はむしろ少数なんだとか。そのため背すピンで描かれる全国学生大会でも部活動としては鹿高だけの出場で、あとはダンススクール所属の高校生となっている。

高校生人口が少ないため、地区予選や県予選といったエピソードがないためあっというまに3巻から全国大会編がはじまっているので、展開が思っている以上に早く感じるはず、ただこの展開はサクサク読めるので個人的にはよかった。

背すじをピン!と
出典:背すじをピン!と07 横田卓馬

競技ダンス?なにそれ食べれるの?って人にもすぐにハマれすからおすすめしたい作品。ただ一つ演出がミスター味っ子並みにぶっ飛んだ描写が後半目立ってきて、気になると言えば気になるが、これもまたアリwww

中古なら1500円くらいで全巻揃えられるので駿河屋あたりで探してみていかが。

背すじをピン!と 横田卓馬
出版社: 集英社
発売日: 2015/11/4
言語: 日本語
ASIN: B016DAO7YK

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