人気ラノベ、ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(ダンまち)のアニメが終了してしまい、今のところ2期の予定はない。
そんな中で、最終回におけるヘルメス(ヘスティアたちど一緒にダンジョンに同行していた神様)がぶっこんだあのセリフ。その後の展開が気にならないわけがないじゃないか!
ぼくもそんな一人でした。原作でいうと、アニメ最終回が5巻の内容を描いていて、6巻がベルの育ての親とされるゼウスについて触れているんです。
そこで、6巻の内容を紹介することで、アニメで気になったヘルメスのセリフやゼウスについて書いていこうと思います。
※ネタバレはありますが、本編については一切触れてないので、まだ読んでいない方でも問題ないはずです。
ゴライアス戦をおえて
さて、ゼウスについて話す前に、ゴライアス戦後について少しばかり話しておこうと思います。
激しい戦いを終えたベルたちが無事ダンジョンから帰還したところまでは、アニメでもエンディングに描かれていましたよね。
その後、しばらくしてベル、リリ、ヴェルフの3人があのときの出来事を回想している場面があるのですが、結局原因は分からす、曖昧のまま終わってしまいます。
異常事態(イレギュラー)という言葉だけで片付けるには、深刻過ぎるほどに。
「ヘスティア様は何か知っていたようでしたが・・・」
神(じぶん)を抹殺するために用意された――あの黒いゴライアスを見て、神様はそうおっしゃった。ダンジョンが神様達の存在に感づいて刺客を放った。
出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか6 大森 藤ノ
なんとも意味深なベルくんの説明。
ヘスティアたち神様はこの事件について、何かしらの情報を持っているようなんですが、ここではほとんどウヤムヤのまま話が終わってしまいます。
ダンジョンの謎が明らかになるにしたがって、解明されていくんでしょうか。今後のストーリーに期待です。
ヘルメスが下界に降りてきた理由
では、ここから本題に入っていきます。
アニメ最終回において、ヘルメスが言ったセリフをここでもう一度確認してみようと思います。
「喜べ大神(ゼウス)、貴方の義孫(まご)は本物だ!貴方のファミリアが遺した、最後の英雄(ラスト・ヒーロー)だ!!」
出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか5 大森 藤ノ
原作からの引用ですが、まぁ、アニメのセリフとほぼ同じはずです。
ヘルメスが下界(迷宮都市オラリオ)に降りてきたのは、ある冒険者の様子を見にきたのが理由でした。
これは原作の5巻でのヘルメスとヘスティアとの会話にもあります。
「頼み事・・・?」
「ああ、とある人物から、ベル君の様子をみてきてほしい、ってね」
(中略)
「そのとある人物っていうのは?」
「ベル君の育ての親さ。自称ね」
出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか5 大森 藤ノ
「・・・ベル君の祖父は、亡くなったんじゃないのかい?」
「のっぴきならない事情があってね、可愛い孫にも何も説明できないまま、死んだふりをして身を隠すしかなかったんだ」
出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか5 大森 藤ノ
この時の会話では、ヘルメスは依頼主がゼウスかどうかは断定していないのですが、「のっぴきならない事情」というのが、次の6巻でヘルメスから語られる15年前に起こった神々の覇権争いのことだとすると辻褄は合います。
ベルとヘルメスの会話
6巻において、ベルとヘルメスとの(まじめな)会話シーンがあるんですが、この中でゼウスについて、そして15年前に起こったある出来事について触れていました。
「祖父が・・・育ての親が、亡くなる前に言ってて・・・『オラリオには何でもある。行きたきゃ行け』って」
「へぇ?」
「オラリオにはお金も、その、可愛い女の子との出会いも、何でも埋まってる・・・何だったら女神(びじん)のファミリアに入って、手っ取り早く眷族(かぞく)になるのもありだって」
(中略)
「『英雄にもなれる。覚悟があれば行け』・・・そう言われました」
出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか6 大森 藤ノ
そうそう、ベルくんは祖父が死んでいると思っていたんでした。この祖父の一言がきっかけで、冒険者になったといいます。
「・・・ベル君の育ての親は、愉快な人物だったみたいだね」
「そう、ですね。面白い人でした」
出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか6 大森 藤ノ
育ての親についての描写もありました。この人物こそがゼウスなのだろうか?
15年前に起こった覇権争い
ベルの祖父であるゼウスとはどんな神様だったのでしょうか。
「ああ。神々の降臨からこの地(オラリオ)に君臨し続けていた、最強だったファミリアの主神さ」
出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか6 大森 藤ノ
ヘルメスが語る神々たちの覇権争いの物語。
現在、オラリオに君臨している勢力は、ロキ・ファミリアとフレイヤ・ファミリアの二強。しかし、かつてはこの勢力状況は違っていたという。
ロキとフレイヤが台頭するまで、オラリオの頂点にいたのは男神(ゼウス)、女神(ヘラ)が統べる二大派閥だった。そして十五年前に形勢がひっくり返り、ロキ達が彼等を倒して都市から追い出したのさ」
出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか6 大森 藤ノ
ロキ・フレイヤとの抗争で勢力を失っていったゼウス。この出来事を知ることで、ベルの境遇についても推測することができます。
ベルの年齢は14歳ということから、ゼウスはオラリオで勢力を失ったおよそ一年後に、ベルの育ての親になったはずです。では、どんな経緯でベル育てることになったのか?
ちょっと読みずらいのを承知で、最初に引用したアニメ最終回でのヘルメスのセリフを今一度引用します。
「喜べ大神(ゼウス)、貴方の義孫(まご)は本物だ!貴方のファミリアが遺した、最後の英雄(ラスト・ヒーロー)だ!!」
出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか5 大森 藤ノ
ここで気になったのが「ファミリアが遺した」という部分。
ここの解釈が難しい。ダンまちでは、子供の意味には2種類あって、一つはそのままの意味の子供(血縁関係アリ)、もう一つはファミリアの一員という意味の眷族(こども)(血縁関係がない可能性アリ)です。
ヘルメスのセリフから考えると、ゼウスの孫という解釈以外に、ゼウスファミリアの眷族(こども)という意味にもなります。ファミリアの眷族(こども)を指すのであれば、血縁関係がなくてもヘルメスのセリフは矛盾しないように思う。
あと、違う巻においては「祖父」と表現しているところもあるんですが、こちらも解釈が厄介。
ダンまちの文章はベルくん目線で書かれているので、ここで言う祖父とは、ベルくんの主観であって、ベルくん自身でさえ、祖父はおろか両親についても詳しく分からない段階なので、このワードだけで血縁関係があるかは判断できかねます。
とまぁ、きりがない。ここらあたりの詳しい詳細はまだこの段階では解明されていませんので、ここまでとします。
15年前の事件でオラリオを追われることになったゼウスたち。その後はどうなったのか。
「さぁ。天界に送還されたという話が有力だけど、あの好々爺(こうこうや)がどうなったのか、今になっては誰にもわからない。新たな英雄の器を探しているとも、色々嫌になって隠居しているとも、ヤンレデに地の果てまで追いかけられているとも・・・諸説がある」
出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか6 大森 藤ノ
ヘルメスはベルをはぐらかしているのは間違いない。少なくともヘルメスとゼウスには何らかのつながりがあることは今まで書いてきた通りです(おそらく死んではいないはず)。
ゼウスにしても、15年前の大事件にしても、まだまだ明かされていないことは多いので、続きが気になるところ!アニメのその後が気になる人は特にこの6巻は読むことをおすすめします。
おわりに
みなさまのおかげで、前回の記事がえらい好調だったので、今回ベルとゼウスについての記事を書くことができました。
ダンまちは登場人物がやたら多いので大変だったんですが、アニメを観た後だからなのか、えらいラクに誰が誰なのかをイメージできてしまいます。
だからスラスラ読めてしまう。もし、この記事も評判がよかったら次巻も紹介していこうと思います。みなさまよろしくお願いします。
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