ダンまちの主人公であるベル・クラネル、そして、ヒロインのアイズ・ヴァレンシュタイン。(ヘスティアという意見も聞こえてきそうですが)
外伝で描かれるのはアイズが所属するロキ・ファミリアからのオラリオの世界。そして、この外伝がえらく評判がいい!
読んでみると、外伝とはいってもダンまちのストーリーをしっかり踏襲(とうしゅう)していて、アイズ目線から本編をもう一度辿ることができます。
時間軸は同じなんですが、シナリオはオリジナルなので、新しい物語と、本編で読んだ内容の別の視点(ベルと出会ったときのアイズの感情とか)も楽しめます。ラノベはもちろん、アニメしか観てなくても面白いはず。
あと、この記事読んでるならインターネット環境が整っているはずなので、第一章が無料で読めるキンドル版も配信されているので、お試しとして読んでみてはいかがでしょうか。
オラリオの秘密
外伝では本編以上にオラリオの世界を詳細に説明してくれています。ステイタスや、ダンジョンの歴史、オラリオが何のために創られたのかなどの解説をしっかりはさんできます。
たとえば、冒険者たちのステイタスについての説明をまとめてみるとこんな感じ。
様々な事象から得られる【経験値】をもとに、神々が対象者の能力を引き上げ、新たな力を発言されている恩寵(おんちょう)。
出典:出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝(1)大森 藤ノ
ステイタスには、力・耐久・器用・敏捷(びんしょう)・魔力の五項目からなる基礎能力値があり、さらに魔法やスキルといった特殊な能力、そして、冒険者の階位を表すLv.があります。
能力はS・A・B・C・D・E・F・G・H・Iの十段階の高低を表示され、基礎能力値を表す五項目のみに熟練度が発生する。
0~99がI、100~199がHと、SからIまでの能力段階と連動し、ランクアップ(Lv.の上昇)はアビリティ補正以上に対象者の力を大きくはね上がる。
本編ではベルがSに飽き足らずSSやSSSといったよく分からない数値が登場してきますけど、外伝を読むと、いかにチートなのかがよく分かります(笑)。
外伝1巻でのアイズのレベルは5。能力の熟練度が思うように上昇しない自分に限界を感じている頃でもあるんですが、このときの感情が、のちのベルとの修行でのあのセリフにつながってくるのかな?と色々想像することができました。
トマト少年に抱いた感情
外伝の主役はアイズをはじめとするロキ・ファミリアのメンバーたち。本編では詳しく描かれなかったファミリアの眷族(こども)たちがしっかりと描かれているのはうれしい。

出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝(1)大森 藤ノ
しっかりとイラストでキャラ設定を説明してくれているので、すんなり理解できます。個人的には隊長のフィンの指揮命令がよかった。あと、テーベ(狼男)はそんなに悪い奴じゃないのかと一瞬思えました(笑)。
本編を思い返すと、ベルがミノタウロスに襲われたところを助けたのがアイズでしたが、このときが不幸にも、二人の初出会いでした。
ベルくんのこのときの気持ちは、アイズの可愛さに一目ぼれをしてしまい、その場の気まずさやら恥ずかしさやらで、お礼の一言もなく叫び声と共に走り去ってしまいました。
で、このときのアイズの心境というのが、この外伝では読むことができるんです。ベルの本心とは裏腹に交錯するアイズの感情。まさに、青春真っ只中の男女といった感じがしてなかなかよかった。
ベルとアイズが初めて出会ったシーンがこちら。
差し出される手に一瞬視線を止め、再びアイズの整った相貌(そうぼう)を仰ぐ。瞬く間に耳や首、肌という肌が紅潮した。
「だっーー」
「だ?」
アイズの首を傾げる暇も与えず、少年はがばっとはね起きる。次の瞬間。
「だぁあああああああああああああああああああああああああああああ!?」
全速力で、アイズから逃げ出した。
出典:出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝(1)大森 藤ノ
初対面でやらかしてしまったベルくん。これで好きになったとは誰も思わないだろう。アイズはこのとき、この少年が「私を怖がった」と思い込み、その後かなり深いスランプに陥ることになってしまう。
ベルがヘスティアといちゃついてる間に、こんなことになっていたとはねぇ。
アニメをもう一度観たくなる!
外伝を読んでみて分かったのが、気になっていたアニメのちょっとしたワンシーンがすんなり理解できたりすること。
1巻の内容は、アニメでいうと3話目あたりまでを描いているんですが、3話で登場していたアイズにちょっと違和感を持っていた人っています?ぼくは外伝読むまで全くもって気がつかなかった・・・

出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 1話
アニメ第1話でアイズが使用していた剣は彼女お気に入りのデスペレートという剣なんですが、これが3話ではなぜか違う剣を差していたんです。

出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 3話
1話と3話で剣の柄(つか)の形が違っていることからも分かりますよね?
このときはダンジョン探索が目的ではなかったので、デスペレート以外の剣をたまたま差していたのかなと思う程度でした。
でも実は、外伝を読むことで、なぜアイズが違う剣を差していたのか、その理由がしっかりと書かれているんですよね。
こうしたちょっとしたワンシーンにも、原作を忠実に再現していたんですね・・・アニメ版を少し見直しました・笑。
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