プレアデス監視塔、いや、本当の名前は「大図書館プレイアデス」であることが判明し、そこの番人をしていたシャウラ。

22巻で描かれるのは、塔の秘密とスバルたちを待ち受ける三つの試験。そして最終章での衝撃展開、今回も読みどころ満載!
リゼロ 前回までのあらすじ
水門都市プリステラでの激戦で傷を負ったスバルたち、権能の手がかりを得るために向かった先は、賢者が住まうというプレアデス監視塔。
苦難のすえに塔への侵入に成功したスバルたち、負傷したものはいたものの、誰一人欠けることなく監視塔に到達した。
そこに待ち受けていたのは、塔の星番を名乗り、スバルをお師様と呼ぶ露出女のシャウラだった。22巻はこの続きから!
21巻はコチラ-
リゼロ21巻 レムが表紙に!第六章プレアデス監視塔編スタート!
リゼロ(Re:ゼロから始める異世界生活)21巻が発売されました。 水門都市プリステラを舞台にした五章が閉幕し、新章となる六章 ...
リゼロ22巻あらすじ・ストーリー
ここからは、リゼロ22巻のあらすじストーリーを整理!まずは一番気になるシャウラとスバルの関係などみていきます。
塔に住む大賢者の正体
嫉妬の魔女を封印したとされる三英傑の一人、大賢者シャウラ、塔には確かにシャウラを名乗る薄着の女の子はいた。

シャウラは「自分は賢者じゃないっス」と否定、世界を救った覚えもなく、そもそも四百年間、お師様の命令でずーーっと塔の番人をしていたという。
なんだか話が少しばかりヤヤこしいが、つまりは、シャウラが言うお師様なる人物が、本来の大賢者であり、三英傑の一人なのだ。
なら、どうしてお師様は輝かしい業績をわざわざ隠すようなマネをしたのか、それについては、皆目見当がつかない。
分かってるのは、お師様によって三英傑の大賢者をシャウラにすり替えたこと、そしてお師様の名前がフリューゲルということだけ。
- シャウラは塔を守る番人にすぎない
- つまりシャウラは賢者ではない
- シャウラにすり替えた理由は不明
- 賢者の本当の名はフリューゲル
塔の真の名前と内部の秘密!
スバルたちは知識を請うために決死の想いで塔までやってきた、そして辿りついた。けど、シャウラは塔の門番にすぎなかった。

とも言えそうだけど、まだ塔のすべてが明らかになったわけではない。探索の中で、いくつか分かったことがあり、まずは情報を整理してみたい。
- 塔の本来の名前はプレイアデス大図書館
- 全六層からなり各層名前が付いている
- シャウラ曰く0層もあるという
- 三層から上の層は試験会場
これまでプレアデス監視塔と呼んでいたけど、シャウラ曰く、塔の本当の名前は「プレイアデス大図書館」だという。
大図書館、つまり賢者のあてはハズれたものの、大罪司教や権能に関する情報を得られる可能性は残されている。

三層『タイゲタ』からは試験会場ッス。書庫に入る権利を試すッスよ
出典:Re:ゼロから始める異世界生活22 長月達平
三層より上層へいくには書庫に入る権利を試す「試験」があるらしい。三層、二層、一層、全部で三つの試験に合格しなければ書庫には入れない!
底意地の悪い「試験」に挑む!
塔の秘密を暴くためスバルたちは各試験に挑むことになります。最初の試験は三層タイゲタから。しかし、この試験をあっさり解いてしまったスバル。
スバルの閃きで解けたには解けた。だけど、出題された試験問題は、スバルがいた元の世界に関する試験だったんです。

そうなのだ。異世界の住人、エミリアやユリウスたちでは絶対に解けない問題が、この試験で出題されたことになる。
出題者、つまり、塔の主であるフリューゲルの人間性を疑うような底意地の悪い問題、スバルが不快になるのも当然だ。
第二の試験と初代剣聖レイド
出題される問題に不安はあるものの、第一の試験をクリアできたのは紛れもない事実。スバルたちはこのまま第二の試験へと進む。

二層エレクトラでの試験は、今は亡き剣豪であり、三英傑の一人でもあるレイド・アストレアに許しをもらうこと。
勝利条件は不明、そして、ユリウスの剣技ですら全くもって歯が立たない相手。どうやってこの試験を突破するのか、解決策すら見いだせない・・・。
シャウラが隠す秘密と謎
そもそもスバルたちが塔に入れたのは、シャウラがスバルに好意を持ったためだ。シャウラはなぜかスバルのことをお師様と呼ぶ。
22巻で明らかになったのは、お師様とはフリューゲルなる人物のことであり、シャウラはスバルをフリューゲルと誤認しているってこと。
こんな鼻が曲がりそうなぐらいどす黒くでえぐい臭いプンプンさせて平気な人なんて、お師様以外に考えられねッス
出典:Re:ゼロから始める異世界生活22 長月達平
シャウラがスバルとお師様を混同する理由とは、ニオイにほかならない。見た目や容姿ではなく、ニオイからお師様と誤認していた。
問題はシャウラが誤認しているってところ。
シャウラが好意的なのは好材料だけど、もしもスバルがお師様でないと気づいたら?、信頼できる関係性とは決していえない。
明かされる決まり事
好意的だが信頼ならざる相手、それがシャウラの印象。そして秘密は話さない。シャウラは塔に関する重要なことさえもダンマリなのだ。
たとえばこの塔の「決まり事」。襟ドナが指摘していなかったら、恐らくシャウラは自ら話すことはなかったはずだ。
- 一、試験を終えずに去ることを禁ず
- 二、試験の決まり事に反することを禁ず
- 三、書庫への不敬を禁ず
- 四、塔への破壊行為を禁ず
- 五、(言葉を濁していたシャウラ)
試験を終えずに去ることを禁ず、つまり、三つの試験すべてをクリアしなければ、塔から出られないことを意味する。

シャウラは信じられない。
スバルの目覚めと記憶喪失!?
第二試験の打開策がないまま夜は明ける。だが、スバルの様子が変なのだ!目を覚ますとなぜかスバルの記憶が失っている。
!!?
銀髪美少女、縦ロール幼女、巨大なトカゲ、スバルの呼び方はどれも抽象的、つまり、名前で呼んでいないのだ。

スバルの記憶がなぜか失ってしまったのか。最終章での急展開、一体なにがなんだか、記憶消失の理由は不明のまま22巻は幕を閉じる。
つづく
リゼロ22巻のあらすじストーリーまとめ
リゼロ22巻は、塔の試験をクリアし、書庫を解放させ、大罪司教に関する手がかりを探すこと。これがおおざっぱなストーリー。

第二の試験で現れたのは初代剣聖レイス・アストレア。フリューゲルの能力によるものなのか、すでに死亡した御仁がスバルたちの前に現れた。
さらにはスバルの記憶喪失。これからどんな展開になっていくのか、第六章はまだまだはじまったばかりです。
リゼロ22巻の深掘り考察
ストーリーを整理したところで、ここからはネタバレありあり考察回。今回考えるのは以下の四つ、一つずつ見ていきます!
- 大図書館と星座の関係
- 試験と三英傑の関係
- ユリウスの苦悩
- 最終章のスバルの現状
大図書館と星座の関係
水門都市プリステラでの大罪司教との激戦を描いた第五章から、星座とのつながりを示唆する場面がたびたび登場。そして第六章においても。

たとえば塔の名前、プレアデス監視塔は仮の名で、本当の名は大図書館プレイアデス。プレアデスとプレイアデス、いずれも星座と関係のある名です。
プレアデス星団(和名:すばる)は星団の一つ、星団とは複数の星たちの集団です。そして、プレアデス星団にはプレイアデス七姉妹と呼ばれる星が存在する。
スバルが作中で指摘していました。
プレイアデスの七姉妹は、スバルもよく知る星の逸話の一つ
出典:Re:ゼロから始める異世界生活22 長月達平
そして、これら七姉妹のそれぞれの名前が塔の各層に付けられていました。各層の名前をここで整理してみます。
塔の各層の名前塔の各層の名前 | |
マイア | 一層(第三試験会場) |
エレクトラ | 二層(第二試験会場) |
タイゲタ | 三層(第一試験過剰) |
アルキオネ | 四層 |
ケラオネ | 五層 |
アステローベ | 六層 |
メローペ | ゼロ層 |
スバルがゼロ層の存在に気づいたのも、元の世界の星座に関する豆知識を知っていたからです。こんな風に塔と星座との関係は深い。
星座の関係は他にもあります。第一の試験の答えとなったオリオン、シャウラにしても星と深く関係している人物でした。
そして22巻の表紙。
シャウラの後ろに描かれている星座。サソリ座は、シャウラを象徴する星座でしたよね。
- 門番ならぬ星番
- 髪型はスコーピオンテイル
- サソリの毒の意を持つ星の名を持つ
ここから導き出されるのは、この塔は星座に深く関係していること、そして、大賢者フリューゲルは間違いなくスバルと同じく別の世界からやってきた異邦人であること。

試験と試練と三英傑
スバルたちが挑む試験ですが、ちょっとばかし気になることが。それは、三英傑に関する試験が出されている可能性。
試験 | 関連人物 | キーワード |
第一試験 | シャウラ | 賢者、三英傑、弟子、星座、フリューゲル |
第二試験 | レイス | 初代剣聖、三英傑、アストレア家、棒振り |
第三試験 | ボルカニカ? | 神龍?三英傑?皮肉屋? |
第一、第二の試験を振り返ると三英傑に関係する問題が出題されていた。そもそもこの塔は三賢者の一人フリューゲルが建設した建物です。
とすれば、三英傑が登場しても違和感はない。そして、第三の試験は三賢者の最後の一人、神龍ボルカニカに関連した問題なのかもしれない。
ますます厳しい試験になりそう。

ユリウスの苦悩
22巻ではユリウスの苦悩が強く描かれていたのが印象的でした。初代剣聖とはいえ、今まで鍛え上げてきた剣技の一切が通用しない。
たかだか二本の棒切れに、ユリウスの半生が踏み躙(にじ)られる
出典:Re:ゼロから始める異世界生活22 長月達平
みんなの記憶から己の存在が消え去た今、自分を証明するものは強さのみ。しかし、それすらレイスによってへし折られてしまった。

アナスタシアの正体、スバルだけが知っていた襟ドナの正体もバレてしまい、今まで秘密にしていたことも知られてしまう。
しかも、最悪のシチュエーションでの暴露、ユリウスには酷すぎる。精神もプライドもボロボロになった彼の今後はどうなっていくのか?
ポイント④最終章でのスバルの異変
第七章で描かれたスバルの状況をどう理解すればいいのか。少なくともスバルはラストで記憶を失くしてしまったのは明らか。

第七章の章タイトル『■■■・■■■』。
ここに入るのは文字はナツキ・スバル。それが黒く塗りつぶされている、つまり、記憶を失ったという意味。
記憶喪失はスバルの前夜の行動と関係している可能性は高い。なにかに気づいたスバルは、一人その目的を果たすためにどこかへと向かった。
確実とは言えないまでも、状況を大きく進める一手になり得るはず
出典:Re:ゼロから始める異世界生活22 長月達平
このときスバルはレイド攻略に思案していた、つまり、レイド攻略の打開策になるなんらかの作戦を思いついたってことになる。
となれば、スバルの行く先は二層エレクトラ、レイドがいる試験会場。そこでスバルの身になにかが起こったのだろうか???
そして、もう一つ。
スバルは、今回の試験を、強欲の魔女エキドナの墓標での「試練」と重ねていた。つまり、試験の打開策に魔女の情報がヒントになると踏んだのか。
そこで、問題になるのが第七章の次の章「開幕」です。まず最初の一文を読んでみて欲しい。
女、一人の女がいた。
出典:Re:ゼロから始める異世界生活22 長月達平
この冒頭の一文は、スバルが三層タイゲタの書庫で読んだ魔女テュフォンの本と同じ冒頭からはじまっています。
つまり、この開幕が意味することとは、スバルが書庫で「憤怒の魔女」の本を探し出し読んでいた可能性です。
そして、これがスバルが思いつき夜中一人行動したものなのか、、、それは分かりませんが、少なくとも魔女の本を読めるのは、スバルただ一人だけ。
謎は深まるばかり。
リゼロ22巻感想・考察まとめ
スバルの記憶が失ってしまうという衝撃展開で終わった今回、記憶喪失といえば、ユリウス、そしてレム治療のヒントになるやもしれません。

レムたちの記憶は、暴食の大罪司教の権能によって奪われたけど、スバルのそれは理由すら不明、塔の秘密、試験、スバルの記憶、気になります。
つづく
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