日本人にとって馴染みのある時代劇といえば「水戸黄門」ではないでしょうか。水戸御老公一行が身分を隠し悪者を懲らしめるという勧善懲悪なお話。 日本人の国民性か、人知れず善をおこなうことが美徳され、人気なのは昔も今もそう変わらないような気がします。遠山の金さんしかり、大岡越前しかり。 そば屋幻庵もそんな王道時代劇といってもいい。江戸に評判の高い一軒のそば屋台の主であるが、実はその親爺が身分の高い元役人なのである。 夜な夜な通いにくるお客の愚痴や悩みを聞きながら江戸の町を守っていく。そして、これまた時代劇定番のお ...