よう実

よう実11巻 坂柳vs綾小路 ホワイトルームの思い出

よう実11巻 ネタバレ感想

よう実11巻は、1年を締めくくる最終試験!この試験によって坂柳と綾小路の「どっちが頭いいか問題」が決定します!

そして、もし坂柳ちゃんが敗北したのなら、約束通り「退学」が決定してしまう!退学となれば、12巻以降出番がなくなることを意味します。

このほかにも見どころはモリモリ。

前回10巻でいまだ未解決の平田の闇落ち問題、さらには、綾小路のバレンタインデーからのホワイトデーのお返し問題も見逃せない。

ようこそ実力至上主義の教室へ10 ネタバレ感想
【よう実 10巻】初の退学者!揺れるCクラスと父親の罠!

ようこそ実力至上主義の教室へ(よう実)10巻が発売!前回ラストでのフラグ、坂柳vs綾小路のバトルが読める!と思ったのですが、 ...

そして!

なによりもだ、軽井沢恵の誕生日問題を触れないわけにはいけない!

今や身体も心も綾小路に染まってしまった恵に対して、綾小路はどう落とし前を付けるのか、11巻一番の見せ場といっていいはずだ!

綾小路には漢(オトコ)を見せてほしい!

最終試験勝敗のゆくえ

綾小路と坂柳、龍園の裏工作など、気になる個別行動を考察していく前に、まずはザックリと最終試験の結果についてみていこうと思う。

まずは今回の特別試験のルールのおさらいです。

1年最後となる特別試験には「選抜種目試験」。各クラス10種類の種目とルールを生徒自身が決めるというもの。

各クラスが考えた10種類の種目のうち、種目として採用するのは5種目のみ。一見ムダな作業にも思えるが、対戦クラスを惑わすブラフといった役割があるようだ。

特別試験日程表

  • 3月8日 対決クラスの決定
  • 3月15日 各クラス10種目及びルール発表
  • 3月22日 試験当日

特別試験前に、あらかじめ対戦するクラスと各クラスが用意した種目は生徒全員に公開される。試験日までには数日間の準備期間が設けられているため対策することは可能。

とはいえ準備期間は1週間程度、対戦クラスの種目対策はもちろん、自クラスの種目練習、作戦会議、フラグ推測、、、試験前から情報戦がはじまっているのだ!

司令塔に綾小路抜擢!

意外だったのは、試験で重要なポジションになる「司令塔」に綾小路自ら手をあげたこと。司令塔とは試験当日、各種目に出場する生徒たちに指示をする役目のことだ。

準備期間があるため、あらかじめ作戦を練られることもあり、綾小路の実力をしらないCクラス生徒は、司令塔に綾小路を置くことに抵抗する意見もちらほらあった。

「綾小路くんが引き受けてくれるのは嬉しいんだけどさ、私は綾小路くんが司令塔になるのはちょっと反対かも

出典:ようこそ実力至上主義の教室へ11 衣笠彰梧 KADOKAWA

篠原は綾小路の司令塔に反対!

だが今回のルールには、種目試験で他クラスに負けた場合、司令塔が強制退学が決まる。退学という重いペナルティに、代わりに名乗り出る生徒もなく、結局は綾小路に決まる。

プロテクトポイント(退学を無効にできるポイント)の所有を理由に名乗り出たが、その裏にある本当の目的は坂柳と正々堂々対決するため

綾小路も坂柳との戦いに本気(マジ)で受けて立つ覚悟が垣間見れる行動に、手加減抜きのガチバトルが後編描かれることに。

坂柳vs綾小路

Cクラスの対決クラスはもちろんAクラス、対抗クラスはクジ引きによる運要素が強いけど、綾小路が事前に手回しをすることで坂柳との直接対決を実現させます。

お互いが司令塔として、各クラスが提案した種目で戦っていく。二人の頭脳がぶつかり合ったのがチェス。どちらかが勝てば勝敗が決まるという最後の種目。

チェスのルール持ち時間1時間(切れ負け)、通常のチェスルールに準ずる。各クラス生徒1名排出、司令塔は任意のタイミングから持ち時間を使い最大30分間指示可能

通常のチェスルールに準じるものの、司令塔により30分間の代理の打ち手として参加が可能。この種目に挑むのはAクラスは橋本、Cクラスは堀北。

試合は堀北優位に進むも、司令塔の権利を行使して橋本と交代した坂柳の圧倒的な実力に、あっという間に形成は逆転したところで、綾小路が参戦!

坂柳vs綾小路

のチェスによる直接対決が開始!

ちなみに、綾小路の優秀すぎる司令塔っぷりは、茶柱や星乃宮といった先生が見守る中でおこなわれている。綾小路の実力は茶柱以外の先生にもバレてしまった。

スポンサーリンク

坂柳の過去とチェス

結論から言ってしまうと今回の勝負は坂柳の勝利!

意外!!?

と思った人は多かったはず。

二人の激闘(及び本当の結末)はラノベで読むとして、今回の勝負を通して、綾小路に対する坂柳に熱い想いに注目していきた!

戦いが終ってみれば、綾小路にあんなにも凡人呼ばわりしてたのに、なんだか急にイチャイチャモード、坂柳にとって綾小路は単なる敵対相手ではなかったようなのだ。

幼女時代の坂柳が、坂柳パパに連れられてホワイトルームにやってきた様子が、11巻冒頭に描かれてますが、このとき綾小路清隆の存在を知ります。

勉強にしてもスポーツにしても、この場所での争いは子供のレベルを超えている。そんな中にあって、唯一異彩を放つ存在。今行われているチェスでも、対戦相手を次々と圧倒している少年がいました。

出典:ようこそ実力至上主義の教室へ11 衣笠彰梧 KADOKAWA

坂柳パパからホワイトルームの事情を聞いた坂柳は、同情や哀れみと言った感情で綾小路を見ています。敵対心は抱いていません。

11巻ラストにて坂柳が綾小路に言ったこのセリフでは、

「人は触れ合うことで温かさを知ることが出来る。それはとても大切なもの。人肌のぬくもりも、けして悪いものではありません。覚えておいてください」

「どういう意味だ?」

「遅くなった、私からのメッセージです

出典:ようこそ実力至上主義の教室へ11 衣笠彰梧 KADOKAWA

とあります。

綾小路が両親の愛情を注がれず、生まれたときからホワイトルームで孤独に生きていることを知った坂柳は、あのとき「人肌のぬくもり」の大切さを伝えたかったようです。

坂柳の「私からのメッセージ」とはこのことを指していたはずです。だからこそ、坂柳は綾小路の手を包んだと思うのです。彼女なりのぬくもりの表現です。

今回チェスを選んだのも、ホワイトルームで綾小路がチェスを打っていたから種目に入れてました。坂柳は綾小路に対して好意的に見ていたのがちょっぴり意外でした。

とはいえ、振り返ってみれば、坂柳は綾小路に対して真摯に向き合っていました。秘密もバラさず今回の勝負も正々堂々、何の裏工作もありません。

秘密をバラされた一乃瀬のときとは大違いですよね。坂柳にとって綾小路は特別な相手であることは明らか、なら、そこには「恋愛」が存在するのでしょうか?

見ていきますッ!

坂柳の想いは「恋愛」か問題

坂柳の綾小路に対する想いの真相を確かめたい。綾小路をが天才であることをアッサリ認めていた坂柳、その上特別な思いも匂わせていました。

「出会うことのなかった幼馴染のような心境なんです。簡単に競い合いが成立しまっては、その価値も薄れてしまう」

愛おしそうにオレを見て、笑みを浮かべる。

出典:ようこそ実力至上主義の教室へ11 衣笠彰梧 KADOKAWA

坂柳のセリフでは「幼馴染」と言っていますが、ただ、綾小路を見つめる坂柳の表情は「愛おしそう」と、友達に使う言葉ではないですよね。

今のところ坂柳が綾小路に好意を寄せてるかどうかはなんとも言えないところ。自分と同じ天才との次なる戦いを思い描いて、悦(えつ)な表情になっていたのかもしれない。

解釈はさまざま。

ただ、今後綾小路に好意を寄せていくなら、恵、佐倉はもちろん、一乃瀬、そして今回フラグが立ってしまった堀北と、ラノベど定番の主人公ハーレム状態になりかねない。

すでにハーレム状態というツッコミはスルーw

ちなみに、坂柳と綾小路のどちらが天才かについては、今回のチェス対決では勝敗は難しいところですが、どっちのほうがチェスが強いのか問題では、綾小路に分がありそう。

堀北を短期間で橋本以上の強さに仕上げたこと、実際は綾小路が勝っていたこと、真剣勝負では綾小路にやや軍配が上がることから、坂柳の腕前を上回ると思う。

龍園復活の兆し!!?

綾小路と坂柳の対決意外にも気になる伏線がいろいろありました。まずは龍園の復活の可能性です。Dクラスに降格した龍園たちですが、最終試験でのBクラスとの対抗戦に勝利します!

つまり、Dクラスは今後も厄介な敵になってくることが確定!

Bクラスに勝てたのは、黒幕に龍園が参加していたから。キバをバキバキに抜かれた龍園ですが、彼の闘争心はまだ消えていなかったみたいです。

綾小路清隆。あの男に負けたままこの学校を去ることに対しての、不満。(中略)もし本当に再戦を望む気持ちが芽生えてきているのなら、自分自身が生き残ろうとする。
出典:ようこそ実力至上主義の教室へ11 衣笠彰梧 KADOKAWA

今回Bクラスに勝利したことで、龍園の闘志はメラメラと沸き上がってきそうです。となると、綾小路との再戦が再びあるのでしょうか。

ちなみに、今回龍園は下剤を調達してます、しかも普通の下剤ではなく「遅延性」の下剤、入手難易度が一気に高くなるはずだけど、どうやって入手したのか気になる。

敷地内にあるドラッグストアなら普通の下剤は置いてあるとは思うけど、遅延性の下剤なんて普通置いてないはずだからね、龍園だから「なんでもアリ」って設定はどうなんだろうか?

闇落ち平田と綾小路

山下の退学をきっかけに闇落ちしてしまった平田、Cクラスのまとめ役として活躍していた平田だけど、今回に限ってはクラスのお荷物さんに。

もちろん、そんな平田を綾小路は黙ってるわけもなく、平田の退学をほのめかしつつも結局助けちゃうのは、よう実お約束展開。

闇落ちした平田を再生させるために綾小路は今回も動きます!

「平田の話を聞かせて欲しい」

出典:ようこそ実力至上主義の教室へ11 衣笠彰梧 KADOKAWA

なんということでしょう。

綾小路のこの一言で平田は自分の過去をポツリポツリと話しはじめます。あんなに心を閉ざして、女の子にさえ手を上げていた彼がです!

平田が心を開いたのは、綾小路の目の奥に広がる深い深い闇を見たから、いや、見てしまったからだという。綾小路の視線に恐怖を感じ、そして、その闇は平田を侵食していく。

なんだかBLチックだが、そんなことは一ミリもない。結局、平田が抱える闇以上に綾小路が抱えている闇のほうが大きすぎたことで、平田を飲み込んでしまった。

平田は綾小路によって復活することができたけど、逆に考えると綾小路の深すぎる闇は一体誰が救ってくれるんだろうかということ。恵なのか、堀北なのか、もしや坂柳?

綾小路の闇は深い・・・

ちなみに、平田の二面性はなんだか怖かった。みーちゃんに手を上げてた次の日にはまるで別人。「おはよー」と元気に挨拶する彼の切り替えの早さに、人間不信になるわ。

平田の両極端な性格のふり幅にDVの気質を感じたのは僕だけ?

綾小路をめぐる恋愛バトルw

いよいよです!11巻の本編にして最大の見せ場となる軽井沢恵誕生祭!一番書きたかったことであり、伝えたかったこと、それが恵のリアクション。

恵のリアクションはいつも神な件

こんなにもあからさまなリアクションする女の子が一体どこにいるんだろうかってくらいの、最強で最高なリアクションするのが恵こと、軽井沢恵。

今日が恵の誕生日であったことを覚えていた綾小路、しかもプレゼントもしっかり用意、この男、やりおるわい。ただ、そのプレゼントというのが恵いわく「重い」そうだ。

「だ、だってネックレスとか友達に贈るレベルのモノじゃないっしょ!」

出典:ようこそ実力至上主義の教室へ11 衣笠彰梧 KADOKAWA

なにげに、私たちって友達以上の関係と綾小路に確認しているようなあざとさがちょっぴり覗かせるセリフにも読めるが、綾小路はそんな下心はもうとうない。

ただ、ネックレスはハート型、しかも値段は2万円!たしかに、高校生のプレゼントにしては友達に贈るものではない。恵の顔が真っ赤になるもの当然だ。

一応貰っといてあげると言いながらも心では大喜びなんだろうなと思いながらも、そんなツンデレなところもまたよい。見た目ギャルで心が純粋な女の子が一番可愛いのだよ。

まさか、一乃瀬、、おまえもか

バレンタインデーに綾小路にチョコを渡した一乃瀬の行動もなんだかソワソワしちゃってる気がするんですが、これって、気のせいじゃないですよね。

一乃瀬は綾小路を意識してシトラスの香水をつけたと見たのは俺だけじゃないはず!綾小路を意識しての香水のはず。

さらには、綾小路と二人きりで話す場面では、なぜか目を合わせてくれない上に行動がギクシャク、まさか、まさか、一乃瀬もそうなのか!!?

堀北とのフラグまで浮上!

さらに驚くべきは、堀北とのフラグまで立ってしまったことだ。しかも、堀北兄お墨付きのフラグときているから余計見逃せない。

しかも!堀北の手料理を綾小路が食べるなんてシーンも今回登場、堀北は恋愛に関して超鈍感ではあるものの、そこは乙女。

堀北兄曰く「昔は笑顔を見せる子供だった」と証言している、つまり、今の堀北が今後の学校生活の中で変わっていく可能性は十分にあるのだ。

いつ堀北に恋心が芽生えてもおかしくない、今回の堀北兄の発言といいフラグといい、今後綾小路のとの関係がさらに深くなっていく予感はする。

最終試験で見せた堀北のリーダーとしての活躍を見れば、今まで以上に出番も多くなるはずだし、綾小路とのカラミも増えてくるはずだからね。

よう実11巻まとめ+今後の伏線

今回も内容盛りだくさんの回な上に、実はまだまだ書ききれないことが多い。たちえば、茶柱先生と星乃宮先生の間にある深い溝、今回話題に上ったルームシェアに原因がありそうw

ほかにも櫛田との関係性。こっちの伏線は闇が深い。それこそ平田の闇レベル、いや、もしかしたら平田以上の闇が待ち受けていそう。

櫛田の深い闇

前回櫛田はクラス全員の前で堀北に避難されてましたが、あのわだかまりは未だ解決してません。堀北と平田の関係性は修復したものの、櫛田とはまだですよね。

今回も、邪魔はしないとは言ってたけど、協力もしてくれなかった。そして、櫛田は龍園とつながりもあります。龍園が表舞台に再び登場してきたとき、今の櫛田との関係性はとても危険!

櫛田との関係修復をしなきゃいけないのは必須です。綾小路は今のところ放置しているようだけど、二年生になれば南雲との関係もあるわけで、対応は必須。

月城理事長代行の暗躍

もう一つは月城、今回の特別試験の中で坂柳とのチェス対決に強制介入してきた月城。綾小路退学へ向けて攻撃は4月、つまり二年からと言っていました。

とはいえ、今回その宣言を待たずして月城の邪魔は今後の綾小路に対する容赦のない攻撃を予見させます。とはいえ朗報もあります。それが、

坂柳

の存在です。

坂柳は綾小路本人を憎んでいたわけじゃなかった。そのため、今回の月城の邪魔は、坂柳を怒らせることになります。さらには綾小路との再戦は一旦おわずけと約束。

坂柳の今までの行動からみても、綾小路との約束は絶対に守る女の子、しばらくは月城の攻撃に集中できるはず、、、とはいえ、龍園や南雲あたりも気になるところではあるけどさ。

いずれにしろ綾小路はどう回避してくのか見ものです。

つづく

スポンサーリンク
よう実シリーズ
2年生編
ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編1よう実2年生編2巻 ネタバレ感想よう実2年生編3巻
よう実1巻よう実2巻よう実3巻
よう実2年生編4巻よう実2年生編4.5巻ネタバレ感想 よう実2年生編5巻
よう実4巻 よう実4.5巻 よう実5巻
よう実2年生編6巻 よう実2年生編7巻 
よう実6巻 よう実7巻 
1年生編
よう実1巻ネタバレ感想よう実2巻ネタバレ感想よう実3巻ネタバレ感想
よう実1巻よう実2巻よう実3巻
よう実4巻ネタバレ感想よう実5巻ネタバレ感想よう実6巻 ネタバレ感想
よう実4巻よう実5巻よう実6巻
よう実7巻 ネタバレ感想よう実7.5 ネタバレ感想よう実8 ネタバレ感想
よう実7巻よう実7.5巻よう実8巻
よう実9 ネタバレ感想ようこそ実力至上主義の教室へ10 ネタバレ感想よう実11巻 ネタバレ感想
よう実9巻よう実10巻よう実11巻
よう実11.5 ネタバレ感想  
よう実11.5巻  
1年生キャラまとめ
よう実各キャラの立ち位置
よう実2年生編始動!新入生紹介まとめと1年生の刺客正体考察

ようこそ実力至上主義の教室へ(以下、よう実)の2年生編にあわせ、刺客(ホワイトルーム生)が誰なのかをまとめていきます。 これ ...

-よう実