新章(七章)に入り、舞台がヴォラキア帝国へと移ったことで、新キャラが次々に登場。その中でもキーパーソンとなるのがアベルです。
27巻では、アベルの正体と彼の目的が明らかになります。そこへ、スバルたちがどう関わっていくのかが描かれます。
目次
明かされる真実とアベルの正体
シュドラクの民を滅ぼすために、バドハイム密林に火を放つという強硬手段に出たヴォラキア帝国の非道な作戦。
死に戻りにより帝国の作戦を知ったスバルは、シュドラクの民の信頼を勝ち取り、奇襲作戦により帝国の野営地を襲撃し勝利を収めた。
と、ここまでが前回のストーリー。ただ、ヴォラキア帝国の真の狙いは、シュドラクの民の懐柔などではなく、アベルの殺害にあったんです!
そもそもアベルとはどんなキャラだったか(おさらい)。
- 包帯を顏に巻く怪しい人物
- 態度がデカく俺様キャラ
- 帝国内にて身分の高い人物
- 素顔は容姿端麗で男前
ざっとこんな感じでしたよね。
スバルにヴォラキア帝国の国紋が入った貴重なナイフを譲るなど、身分の高い人物の可能性は高かったですよね。
そして、明らかになったアベルの正体。彼の正体とは、神聖ヴォラキア帝国七十七代皇帝と言うんだから驚きです!
政権争いに敗れ皇帝の座から降ろされてしまったというのが、アベルの現状のようです。
バドハイム密林に火を放とうとしたのも、目的はシュドラクの民などではなく、アベルを抹殺するのが本当の狙いだったんです。
恐ろしや!
アベルの失脚を誰も知らない謎
皇帝が王の座から降ろされたことは、二将クラスの将軍ばかりでなく、一将でさえ、その内情を知らないようなんです。
となると、帝都のごくごく一部にしか知られていない秘密事項なのか。それこそ、政権を争うトップ同士の戦いなのか。
アベルが失脚しても世間に知られていないのは、王の影武者がいるため。その人物の名はチシャ・ゴールド、王とは瓜二つらしい。
新しい登場人物オコーネル兄妹
今回新しく登場したのがオコーネル兄妹。ルグニアに戻るため、バドハイム密林を脱出し、まず目指したのが城郭都市グァラル。
ここで、スバルに優しく接してくれたのが商人のオコーネル兄妹でした。兄のフロップと妹のミディアムの二人旅。
オコーネル兄妹フロップ(兄) | 端正な顔立ち、勢いのある喋り方にお人好しな性格 |
ミディアム(妹) | 背の高い女性、奇抜な髪形、腰には蛮刀二本を差す |
フロップは生粋の商人、兄貴ながら腕っぷしはお世辞にも強くはない。一方、武力は妹のミディアムが担当します。
彼らの特徴は争いを嫌うこと。とくに兄のフロップは、この国では珍しく戦争を嫌うキャラとして登場します。
城郭都市グァラル攻防戦
オコーネル兄妹の助けを借りて、グァラルの関所を無事通過し、城内に入ることができたものの、ここでスバルに異変が起こります!
姿を見せない謎の敵にスバルは何度も殺されてしまうことになるんですが、その正体こそ、ヴォラキア帝国の兵士トッド。
スバルと面識のある彼は、城内でスバルを見つけ殺しにしきた。ただ、バドハイム密林の近隣にあるヴォラキア帝国配下の都市。
シュドラクの民による奇襲攻撃から逃げてきたヴォラキア帝国の兵士が、この城内を逃げ込むのは当然と言えば当然。
スバルの浅はかな行動は、敵の罠に自らかかりにいくようなもの。冷静に考えれば、スバルの判断は愚策だったのだ。
結局アベルに協力することに・・・
結局のところ、ヴォラキア帝国に目を付けられているスバルは、このまま旅を続けることが難しいことに気づきます。
トッドから逃げ切り命からがらグァラルを脱出したスバルたちは、バドハイム密林に戻る選択しか残されていなかったんです。
さてさて、ここまでの話しを整理すると、
- スバルはアベルと別れグァラルへ
- グァラルには帝国の残党がいた
- 帝国から狙われるスバル
- 結局バドハイム密林に戻ることに
帝国に目を付けられてるスバルが、無事にこの国を脱出する可能性はゼロに近く、レムを連れての旅路となればリスクも冒せない。
そのため、スバルは、神聖ヴォラキア帝国に戦争を起こすと息巻くアベルに加担し、皇帝奪還に協力することになる。
神聖ヴォラキア帝国との大戦争
アベルの皇帝奪還の皮切りとして、今回の戦争の舞台となったのがグァラル。この都市の陥落を目指します!
戦争に挑むのはアベル、シュドラクの民、そして、なくなく協力するスバルたち。とはいえ、ここで問題が発生します。
それは「戦争」に対する価値観の違い。スバルがいる場所は完全実力主義の神聖ヴォラキア帝国。つまりは狼の国だッ!
そのため、武力で制圧しようとするアベルと、無用な血を出さないとするスバルとの間で対立が生じてしまう!
策士スバルがの知恵が光る!
これまでのリゼロの戦いは、対魔獣だったり、対魔女教だったりと、ハッキリとした「敵」の存在がありました。
けど、七章では「戦争」という対人間、しかも、この国では戦争は日常的であり、兵士たちは一般市民となんら変わらないんですよね。
トッドでさえ、狂気な一面を見せるものの、故郷には待っている可愛い奥さんがいて、家族がいて、悪者とは決して言えない。
なるたけ血を流さない戦いをするのが七章における見どころ、とくにスバルがどうやって知恵を絞り切り抜けるのか楽しみッ!
グァラル無血開城作戦
スバルが提案したのは、誰の血も流さない無血開城作戦!グァラルを統治する二将・ズィクル・オスマンの趣味をついた女装作戦。
オスマンは女好きとして有名な将軍、そこで、スバルは旅芸人の女一座として、城内に侵入する作戦を提案した。
とくに容姿端麗なアベルが女装すれば、絶世の美女へと一変する。当然城内で噂になり、その噂はオスマンの耳にも届くことになる。
そして、庁舎内に巻き入れられた女装したスバル一団、表向きは旅の踊り子だが、その目的はオスマンの首!
アベルの踊りに魅了された兵士たちの隙をつき、オスマンの首に剣をつきつけ、あっさり無血開城を成功させたのであった!
グァラル陥落はまだ遠い?
ただ、そう簡単にグァラルが陥落したとはならないみたいです。というのも、帝都からの援軍がこのタイミングで到着したからだ。
その名もアラキア
九神将の一人として連なる彼女は、影武者にいいように唆されたのか、アベルを前にしても攻撃をやめようとはしなかった。
閣下、嘘ついた。わたし、騙されてた。だから、許さない
出典:Re:ゼロから始める異世界生活27 長月達平
アラキアのセリフを読むと、閣下(アベル)とは面識はあるようだけど、なんだか食い違いがあるようなんですよね。
アベルの影武者チシャによって、なにやら情報操作させられているっぽいのよね。閣下の誤解は解けるのか。
スバルとレムの関係に変化が
右も左も分からないヴォラキア帝国領内を旅するスバルたち一行、意識を取り戻したものの記憶のないレム。
二人の関係がお世辞にも以前ようにはいかず、ギクシャク、、、というか、スバルは壮絶に嫌われてますw
ただ、そんな二人の関係にも、少しずつですが変化がでてきています。そんなうれしい兆しが今回描かれていたんですよね。
これまで、スバル対して敵意を見せていたレムだけど、スバルの献身的な態度に少しずつ心を開いている感じになってきるんですよね。
スバルを少しは信用してもいいかもと、レムの心が動きはじめている感じです。
心配しました。当然でしょう。どれだけふざけた作戦だったとしても、あなたにそれをさせたのは私です
出典:Re:ゼロから始める異世界生活27 長月達平
言葉は相変わらずキツイものの、スバルを案じるレム!スバルとの関係がよくなりつつあるのか、スバルの想いが届くのもそう遠くない?
リゼロ27巻感想まとめ
- アベルに協力していくスバル
- グァラル拠点に皇帝復帰狙う
- 一将アラキアとの戦いの行方
- プリシアは味方、それとも?
- ルグニカへの道は遠そうだw
グァラルを無血開城した今回、スバルはアベルの参謀的な立ち位置として、帝国との戦いに挑んでいいくようです。
ただ、今後も今回のように血が流れないとも限りません、なんたってアベルがこれからすることは「戦争」だからね。
そして、ラストで登場した意外な人物プリシア。スバルたちを助けたってことは、スバルの味方ってことなのか、それとも。
きまぐれで動くプリシラの意図を読むのは難しい。それと、アルの姿が見えませんが、一緒にいるのかどうかも気になるところです。
つづく
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第七章「神聖ヴォラキア帝国編」 | ||
スバルたちが監視塔から転移させられた地は神聖ヴォラキア帝国だった!!? | ||
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第六章「プレアデス監視塔編」 | ||
大罪司教の被害を救うべくスバルたちはプレアデス監視塔に住む賢者に会いに旅立つ | ||
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第五章「水門都市プリステラ編」 | ||
水門都市プリステラを訪れたスバルたちに大罪司教の面々が襲う! | ||
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第四章「エキドナ・聖域編」 | ||
アーラム村の村人・ロズワールら安否のため聖域を目指すスバルたち。そこで出会ったのは魔女エキドナだった | ||
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