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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。14 (ガガガ文庫) Kindle版
まちがい続ける青春模様、シリーズ完結。
季節はまた春を迎えようとしていた。
同じ日々を繰り返しても、常に今日は新しい。悩み、答えに窮し、間違えを繰り返しても、常に飽きもせず問い直すしかない――新しい答えを知るために。
言葉にしなければ伝わらないのに、言葉では足りなくて。いつだって出した答えはまちがっていて、取り返しがつかないほど歪んでしまった関係は、どうしようもない偽物で。
――だからせめて、この模造品に、壊れるほどの傷をつけ、たった一つの本物に。故意にまちがう俺の青春を、終わらせるのだ――。
過ぎ去った季節と、これから来る新しい季節。
まちがい続ける物語が終わり……そしてきっとまだ青春は続いていく。シリーズ完結巻。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
季節はまた春を迎えようとしていた。
同じ日々を繰り返しても、常に今日は新しい。悩み、答えに窮し、間違えを繰り返しても、常に飽きもせず問い直すしかない――新しい答えを知るために。
言葉にしなければ伝わらないのに、言葉では足りなくて。いつだって出した答えはまちがっていて、取り返しがつかないほど歪んでしまった関係は、どうしようもない偽物で。
――だからせめて、この模造品に、壊れるほどの傷をつけ、たった一つの本物に。故意にまちがう俺の青春を、終わらせるのだ――。
過ぎ去った季節と、これから来る新しい季節。
まちがい続ける物語が終わり……そしてきっとまだ青春は続いていく。シリーズ完結巻。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2019/11/24
- ファイルサイズ12074 KB
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登録情報
- ASIN : B07ZR8XLWW
- 出版社 : 小学館 (2019/11/24)
- 発売日 : 2019/11/24
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 12074 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 511ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 32,940位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 85位ガガガ文庫
- - 5,494位ライトノベル (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年1月9日に日本でレビュー済み
レポート
Amazonで購入
今回も面白かったです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2020年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アニメ1期2期を見て、続きが気になって12.13.14巻を買いました。
「本物とは」こういう抽象的な問いかけが好きです。
孔子の人生観
子曰、
「吾十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑はず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順(したが)ふ。
七十にして心の欲する所に従へども、矩(のり)を踰(こ)えず」。
[口語訳]
子曰く、、
「私は十五歳のとき学問に志を立てた。
三十歳になって、その基礎ができて自立できるようになった。
四十歳になると、心に迷うことがなくなった。
五十歳になって、天が自分に与えた使命が自覚できた。
六十歳になると、人の言うことがなんでもすなおに理解できるようになった。
七十歳になると、自分のしたいと思うことをそのままやっても、
人の道を踏みはずすことがなくなった」と。
本物とはこういうことだと思います。
本物になるには孔子でも70年かかるんです。
自分がしたいと思う事(=正しいと思う事)をやって人から認められる(=正しいと認められる)境地にいくのに70年かかるんです。
世の中には常識やら、ルールとか空気とかこれが「正しい」ということがたくさんあります。
例えば、「殺人はダメ」とか。
そして、常識やらルールとか空気は絶対に「正しい」ものではないです。
その時代や環境によって決まるからです。。。
「正しい」ことをするのは、ある意味では「間違い」であると思います。
そういう意味で葉山のいう「みんなに求められていることだけをする」というのは最適解だと思います。
ただ、そこには「自分の意思」が反映されにくい。
その「自分の気持ちを偽った行動は本物と呼べるのか」が、本作品の根底にあるテーマだと思います。
自分が正しいと思ったことをして結果は自分の思惑通りに丸く収まるのに、
なぜか周りから批判され、もっと大人になれとか、違うやり方がなかったのかといわれる。
これ本当に経験があるのでわかります。
八幡は問題がうまく収まるように、一番効率的な方法を見つけます。それは時として自分をも駒の一つとして、計算するときに冷酷な解決方法だったりします。
由比ヶ浜は心の声に耳を傾けます。何が気持ちいいか、何が痛いか。
雪ノ下は正しすぎるがゆえにボロボロです。心を閉ざし、正しくあろうと鉄壁の壁を築いています。
そうして、自分でも知ってか知らずか自分の心を封印して自分がわからなくなっていきます。
そんな雪ノ下の「心」を取り戻す物語だと思います。
現代社会で「心」を失わずに大人になれる人がどれだけいるでしょうか。
雪ノ下陽乃のいう「多くの物をあきらめて大人になる」とは「心」の事だと思います。
「我思うゆえに我あり」はデカルトの言葉ですが、
自分を想う「心」をなくしてしまえばそれはもう虚無でしょう。
雪ノ下は正しすぎるがゆえに虚無に飲み込まれていく、
そんな世界の矛盾を体現しているキャラクターだと思います。
正しすぎるがゆえに「心」を失うのであれば、
僕たちは間違い続けるのが正解なのか。。
やっぱりこの物語のキーパーソンは由比ヶ浜でしょう。
「いつでも由比ヶ浜だけが正しいところをみている」という八幡のセリフからも
伺うことができます。
由比ヶ浜は「気持ち」を一番大切にしているから。。
だからこそ、最後の由比ヶ浜の行動には「希望」があるのです。
すばらしい作品です。
ありがとうございました。
追記
雪ノ下はいつから比企谷の事を気になっていたのだろうか。
かなりうがった見方だが、
雪ノ下陽乃がそうなるように誘導していたように思う。
すべて雪ノ下陽乃の思惑通り。
作り物のハコの中で本物を見せてほしいと願ったのだろう。
雪ノ下陽乃の期待した本物は自分の作ったハコから雪ノ下雪乃が巣立つこと。
自立すること。それを見たかったのではないか。
「本物のプロムをみせてやりますよ」
比企谷が陽乃にいったセリフだ。
比企谷は作中の役割として色々な人を救う
由比ヶ浜の犬を救う
もちろん由比ヶ浜も救う
依頼の数々をこなす過程で色々救う
雪乃を救うことで葉山も救う
陽乃も救われた事だろう
比企谷は偽物が嫌いだ
本物が欲しい。
その一途な気持ちが比企谷という人物を形成し、
その信念が結果として多くの人を救った
比企谷が比企谷らしくあっただけだ。
でも、「らしい」ってなんだろう。
社会から求められる「らしさ」や
あるべき姿などによってゆがめられていく。
人間社会において
「らしく」いるのはとても難しいことだ。
ぼっちになることも覚悟しなければならない。
比企谷はそういう意味で最初からヒーローだったのかもしれない。
「らしく」あることを求められるのに、
自分「らしく」あろうとすると生きづらい現実社会がある。
そして、学生ならこうあれ。
社会人ならこうあれ。
男ならこうあれ。。。。
女ならこうあれ。。
色々な「らしく」を押し付けられる。
多くの人が自分「らしさ」をあきらめて、みんな大人になっていく。
偽物の自分「らしさ」を演じながら。
「らしく」あることがいい事かどうかはわからない。
ただ、これは言えると思う。
みんな「自分らしくありたい」と願っている。
この小説に出会えてよかった。
ありがとうございました。
「本物とは」こういう抽象的な問いかけが好きです。
孔子の人生観
子曰、
「吾十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑はず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順(したが)ふ。
七十にして心の欲する所に従へども、矩(のり)を踰(こ)えず」。
[口語訳]
子曰く、、
「私は十五歳のとき学問に志を立てた。
三十歳になって、その基礎ができて自立できるようになった。
四十歳になると、心に迷うことがなくなった。
五十歳になって、天が自分に与えた使命が自覚できた。
六十歳になると、人の言うことがなんでもすなおに理解できるようになった。
七十歳になると、自分のしたいと思うことをそのままやっても、
人の道を踏みはずすことがなくなった」と。
本物とはこういうことだと思います。
本物になるには孔子でも70年かかるんです。
自分がしたいと思う事(=正しいと思う事)をやって人から認められる(=正しいと認められる)境地にいくのに70年かかるんです。
世の中には常識やら、ルールとか空気とかこれが「正しい」ということがたくさんあります。
例えば、「殺人はダメ」とか。
そして、常識やらルールとか空気は絶対に「正しい」ものではないです。
その時代や環境によって決まるからです。。。
「正しい」ことをするのは、ある意味では「間違い」であると思います。
そういう意味で葉山のいう「みんなに求められていることだけをする」というのは最適解だと思います。
ただ、そこには「自分の意思」が反映されにくい。
その「自分の気持ちを偽った行動は本物と呼べるのか」が、本作品の根底にあるテーマだと思います。
自分が正しいと思ったことをして結果は自分の思惑通りに丸く収まるのに、
なぜか周りから批判され、もっと大人になれとか、違うやり方がなかったのかといわれる。
これ本当に経験があるのでわかります。
八幡は問題がうまく収まるように、一番効率的な方法を見つけます。それは時として自分をも駒の一つとして、計算するときに冷酷な解決方法だったりします。
由比ヶ浜は心の声に耳を傾けます。何が気持ちいいか、何が痛いか。
雪ノ下は正しすぎるがゆえにボロボロです。心を閉ざし、正しくあろうと鉄壁の壁を築いています。
そうして、自分でも知ってか知らずか自分の心を封印して自分がわからなくなっていきます。
そんな雪ノ下の「心」を取り戻す物語だと思います。
現代社会で「心」を失わずに大人になれる人がどれだけいるでしょうか。
雪ノ下陽乃のいう「多くの物をあきらめて大人になる」とは「心」の事だと思います。
「我思うゆえに我あり」はデカルトの言葉ですが、
自分を想う「心」をなくしてしまえばそれはもう虚無でしょう。
雪ノ下は正しすぎるがゆえに虚無に飲み込まれていく、
そんな世界の矛盾を体現しているキャラクターだと思います。
正しすぎるがゆえに「心」を失うのであれば、
僕たちは間違い続けるのが正解なのか。。
やっぱりこの物語のキーパーソンは由比ヶ浜でしょう。
「いつでも由比ヶ浜だけが正しいところをみている」という八幡のセリフからも
伺うことができます。
由比ヶ浜は「気持ち」を一番大切にしているから。。
だからこそ、最後の由比ヶ浜の行動には「希望」があるのです。
すばらしい作品です。
ありがとうございました。
追記
雪ノ下はいつから比企谷の事を気になっていたのだろうか。
かなりうがった見方だが、
雪ノ下陽乃がそうなるように誘導していたように思う。
すべて雪ノ下陽乃の思惑通り。
作り物のハコの中で本物を見せてほしいと願ったのだろう。
雪ノ下陽乃の期待した本物は自分の作ったハコから雪ノ下雪乃が巣立つこと。
自立すること。それを見たかったのではないか。
「本物のプロムをみせてやりますよ」
比企谷が陽乃にいったセリフだ。
比企谷は作中の役割として色々な人を救う
由比ヶ浜の犬を救う
もちろん由比ヶ浜も救う
依頼の数々をこなす過程で色々救う
雪乃を救うことで葉山も救う
陽乃も救われた事だろう
比企谷は偽物が嫌いだ
本物が欲しい。
その一途な気持ちが比企谷という人物を形成し、
その信念が結果として多くの人を救った
比企谷が比企谷らしくあっただけだ。
でも、「らしい」ってなんだろう。
社会から求められる「らしさ」や
あるべき姿などによってゆがめられていく。
人間社会において
「らしく」いるのはとても難しいことだ。
ぼっちになることも覚悟しなければならない。
比企谷はそういう意味で最初からヒーローだったのかもしれない。
「らしく」あることを求められるのに、
自分「らしく」あろうとすると生きづらい現実社会がある。
そして、学生ならこうあれ。
社会人ならこうあれ。
男ならこうあれ。。。。
女ならこうあれ。。
色々な「らしく」を押し付けられる。
多くの人が自分「らしさ」をあきらめて、みんな大人になっていく。
偽物の自分「らしさ」を演じながら。
「らしく」あることがいい事かどうかはわからない。
ただ、これは言えると思う。
みんな「自分らしくありたい」と願っている。
この小説に出会えてよかった。
ありがとうございました。
2019年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表紙の雪乃は、文実の「また、明日」を思い出させてくれますね。
あの頃から、全てを敵に回しても自分を守ってくれた八幡に、
淡い恋心を抱いていたのでしょうか。
文化祭のエピソード好きだったので感慨深い。
大筋では、「呪縛に囚われた姫(雪乃)」を
勇者(八幡)が助けるお話でした。
12巻ではっきりした、八幡の「ホンモノの感情」が、
(それを知った結衣は耐えて八幡を送り出した後、号泣でしたが)
13巻で拗らせて、どういう決着を迎えるのか。
生徒会選挙のようにバッドエンドなのか・・・。
ドキドキしながら読み進めました。
【シリーズ通して】
捻くれ”ボッチ”が故意に間違い続けた偽物の青春から、
本物に辿り着く物語。
平塚先生が「いい先生」をしています。
間違いそうになった教え子に正しい選択をさせる、後押しをする。
思えば、”ボッチ”に自己満足して、
偽物でもいいから無難にその場が心地よければ良い、
という八幡を奉仕部に入れたのは平塚先生。
おかげで、「専業主夫」とか言っていた八幡が、
社畜になる、と言うまでに社会性?を身に付けました。
八幡と雪乃を人間的に大きく成長させました。
「後悔しない青春」を選択させるきっかけをつくったと言えるでしょう。
この作品の魅力は多々ありますが、
一つには主人公:八幡の尖ったキャラ設定が秀逸だったことがあります。
これ極端すぎると普通は、
リアリティを欠いて感情移入し難いのですが、
そこの塩梅が絶妙でした。
多くの”ボッチ”経験者が「あるある」、
と八幡のモノローグに共感し、
「それでも俺は八幡ほど”ボッチ”じゃなかったな」と
優越感を持ちながら作品を追体験できる、そんな絶妙さでした。
話す言葉も自意識過剰から飾っている時は、
モノローグで「飾っている・恥ずかしい」と告白し、
ときには「ごめん、カッコつけてた」と言葉にする率直さは魅力的でした。
気取った言葉で女の子を口説く、ギャルゲー(泣きゲ―)モドキの
主人公と違い、例え女の子にモテても好感の持てる主人公でした。
ヒロインも才色兼備ながら”ボッチ”というのも、かなりよい構図でした。
オタクの妄想だと、社交性抜群の人気者が主人公に好意のバーゲンセールという設定が多いのですが、
この作品以降は、ヒロインが”ボッチ”という設定の作品が増えたように思えます。
そもそも1巻で終わる予定の物を、
ここまで引っ張ったので少々薄味になった部分もあり、
そこに批判的な意見もありますが、
途中ダレ場があるのはどの作品も一緒でしょう。
数々の金字塔を打ち立てた作品らしく、
最後は綺麗にまとめてくれました。
【14巻について:ネタバレ有り】
本巻のメインパーソンは結衣でしょう。
結衣がサブレを抱きながら、涙を溢れさせるシーンには、
胸がグッと締め付けられました。
彼女は大切な友達が、自分の為に本心を誤魔化して偽物を選ぶのを
黙って見ていられなかったのですね。
彼女の前では、雪乃も八幡も嘘やごまかしは許されなかった。
その結果、「お前は待たなくていい」という言葉にどんなに傷ついたとしても。
いつも面倒事から逃げ回っていた八幡も苦しみながら、
何度も無様にやり直しながら、
自分を飾るための、気取った美辞麗句を洗い流し、
「お前は待たなくていい」という言葉を口にする。
”世界でただ一人、この子にだけは真摯に向き合わなければいけない”
という覚悟もよく伝わってきました。
雪乃も八幡も異口同音に「いつかきっと、もっとうまくやれるようになる」と心に思う。
”うまくやれない”青い時代の甘酸っぱさ、苦さは心に沁みます。
ガハママに抱きしめられ涙を流す彼女に幸多からんことを。
あの頃から、全てを敵に回しても自分を守ってくれた八幡に、
淡い恋心を抱いていたのでしょうか。
文化祭のエピソード好きだったので感慨深い。
大筋では、「呪縛に囚われた姫(雪乃)」を
勇者(八幡)が助けるお話でした。
12巻ではっきりした、八幡の「ホンモノの感情」が、
(それを知った結衣は耐えて八幡を送り出した後、号泣でしたが)
13巻で拗らせて、どういう決着を迎えるのか。
生徒会選挙のようにバッドエンドなのか・・・。
ドキドキしながら読み進めました。
【シリーズ通して】
捻くれ”ボッチ”が故意に間違い続けた偽物の青春から、
本物に辿り着く物語。
平塚先生が「いい先生」をしています。
間違いそうになった教え子に正しい選択をさせる、後押しをする。
思えば、”ボッチ”に自己満足して、
偽物でもいいから無難にその場が心地よければ良い、
という八幡を奉仕部に入れたのは平塚先生。
おかげで、「専業主夫」とか言っていた八幡が、
社畜になる、と言うまでに社会性?を身に付けました。
八幡と雪乃を人間的に大きく成長させました。
「後悔しない青春」を選択させるきっかけをつくったと言えるでしょう。
この作品の魅力は多々ありますが、
一つには主人公:八幡の尖ったキャラ設定が秀逸だったことがあります。
これ極端すぎると普通は、
リアリティを欠いて感情移入し難いのですが、
そこの塩梅が絶妙でした。
多くの”ボッチ”経験者が「あるある」、
と八幡のモノローグに共感し、
「それでも俺は八幡ほど”ボッチ”じゃなかったな」と
優越感を持ちながら作品を追体験できる、そんな絶妙さでした。
話す言葉も自意識過剰から飾っている時は、
モノローグで「飾っている・恥ずかしい」と告白し、
ときには「ごめん、カッコつけてた」と言葉にする率直さは魅力的でした。
気取った言葉で女の子を口説く、ギャルゲー(泣きゲ―)モドキの
主人公と違い、例え女の子にモテても好感の持てる主人公でした。
ヒロインも才色兼備ながら”ボッチ”というのも、かなりよい構図でした。
オタクの妄想だと、社交性抜群の人気者が主人公に好意のバーゲンセールという設定が多いのですが、
この作品以降は、ヒロインが”ボッチ”という設定の作品が増えたように思えます。
そもそも1巻で終わる予定の物を、
ここまで引っ張ったので少々薄味になった部分もあり、
そこに批判的な意見もありますが、
途中ダレ場があるのはどの作品も一緒でしょう。
数々の金字塔を打ち立てた作品らしく、
最後は綺麗にまとめてくれました。
【14巻について:ネタバレ有り】
本巻のメインパーソンは結衣でしょう。
結衣がサブレを抱きながら、涙を溢れさせるシーンには、
胸がグッと締め付けられました。
彼女は大切な友達が、自分の為に本心を誤魔化して偽物を選ぶのを
黙って見ていられなかったのですね。
彼女の前では、雪乃も八幡も嘘やごまかしは許されなかった。
その結果、「お前は待たなくていい」という言葉にどんなに傷ついたとしても。
いつも面倒事から逃げ回っていた八幡も苦しみながら、
何度も無様にやり直しながら、
自分を飾るための、気取った美辞麗句を洗い流し、
「お前は待たなくていい」という言葉を口にする。
”世界でただ一人、この子にだけは真摯に向き合わなければいけない”
という覚悟もよく伝わってきました。
雪乃も八幡も異口同音に「いつかきっと、もっとうまくやれるようになる」と心に思う。
”うまくやれない”青い時代の甘酸っぱさ、苦さは心に沁みます。
ガハママに抱きしめられ涙を流す彼女に幸多からんことを。
2022年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アニメが大層刺さりまして、ラノベも読んでしまいました。
作者様の小ネタ追っかけるのが原作の本懐と心得ました。ええ。大変面白かったです。
もうどちらも嫁にしてしまえ〜と思いました。
14.5巻?いやいや、3年生編で正式に続きをよろしくお願いします!
作者様の小ネタ追っかけるのが原作の本懐と心得ました。ええ。大変面白かったです。
もうどちらも嫁にしてしまえ〜と思いました。
14.5巻?いやいや、3年生編で正式に続きをよろしくお願いします!
2019年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この物語との出会いは、TVアニメ第一期。
なんだこの、ひねくれて最高にイカレた高二は?
という感想から、一気読み。
私は社会人二年目の春、ラノベ大人買いの暴挙に出たのである。
ひねくれた回りくどさに共感し、それ以上の曲解に嘆息し、
この約7 年間、比企谷八幡という男は私がページをめくる度、
自分の鮮やかでない青春を、
良いことも悪いことも思い出させ、
うわーやばーと顔を覆いたくなるような後悔と、
身悶えするような激情を心に灯させてくれた。
忘れたいけれど、忘れられないあの日あの時。
あの時こうすれば、青春は輝いていたか?
あの日の選択は、間違ってはいなかったか?
そんな、青く懐かしい気持ちが、
心に戻って来る時間をくれた。
しかし、そんな後悔と共に確実に感じる時の流れ。
いや、あの日まちがったから今があるのだ。
いや、あの時輝かずとも今はどうだ?
そんな、物語の中の青春も羨ましいけど、
今だって悪くないこともない、
と人生の再定義の機会を得たことは私にとっては、
非常に幸運であった。
物語は王道的に収束、メインヒロインに回帰し、
やはり最後までメインヒロイン然としていた。
サブヒロインとは?メインヒロインでは?
それほどまでに、それぞれ活き活きとし、
魅力的で、刺激的だった。
由比ヶ浜によって、賽は投げられた。
結末はこれからのラブコメならぬ、
かねてから俺の青春ハーレムはまちがっている…
などと嘆き、滝汗をかきつつ、
周囲に巻き込まれていくであろう彼を想像すると、
自然と口角がつり上がってしまう。
他の作品を引き合いに出すのも誉められたものではないが、
CLANNADは
人生…かな?
と、誰かが匿名掲示板に書き込んだ。
とすると、
俺ガイルは共感
であろう。
であるからして、
わたしは、八幡に共感し、
八幡が共鳴した雪ノ下雪乃に言い表せぬ親近感を抱いたのだ。
だからこそ、由比ヶ浜結衣に恋したのだ。
小町を憎たらしく愛しく感じ、
いろはに嘆息しながら手を貸してしまいたくなるのだ。
共感は共有できない。
どれだけ言葉を積み上げても一言足りず、一言多い。
八幡はこの先知るのだ。
言葉はさして重要ではないと。
対人関係においては、心こそ尽くさねばならないと。
心を尽くすとはさながら一方向的で身勝手なわがままであり、
理論武装も言葉も既に意味を持たない感情なのだ、と。
八幡が、言葉に囚われず、
心を寄せられる大人の男になれるよう、祈りつつ。
なんだこの、ひねくれて最高にイカレた高二は?
という感想から、一気読み。
私は社会人二年目の春、ラノベ大人買いの暴挙に出たのである。
ひねくれた回りくどさに共感し、それ以上の曲解に嘆息し、
この約7 年間、比企谷八幡という男は私がページをめくる度、
自分の鮮やかでない青春を、
良いことも悪いことも思い出させ、
うわーやばーと顔を覆いたくなるような後悔と、
身悶えするような激情を心に灯させてくれた。
忘れたいけれど、忘れられないあの日あの時。
あの時こうすれば、青春は輝いていたか?
あの日の選択は、間違ってはいなかったか?
そんな、青く懐かしい気持ちが、
心に戻って来る時間をくれた。
しかし、そんな後悔と共に確実に感じる時の流れ。
いや、あの日まちがったから今があるのだ。
いや、あの時輝かずとも今はどうだ?
そんな、物語の中の青春も羨ましいけど、
今だって悪くないこともない、
と人生の再定義の機会を得たことは私にとっては、
非常に幸運であった。
物語は王道的に収束、メインヒロインに回帰し、
やはり最後までメインヒロイン然としていた。
サブヒロインとは?メインヒロインでは?
それほどまでに、それぞれ活き活きとし、
魅力的で、刺激的だった。
由比ヶ浜によって、賽は投げられた。
結末はこれからのラブコメならぬ、
かねてから俺の青春ハーレムはまちがっている…
などと嘆き、滝汗をかきつつ、
周囲に巻き込まれていくであろう彼を想像すると、
自然と口角がつり上がってしまう。
他の作品を引き合いに出すのも誉められたものではないが、
CLANNADは
人生…かな?
と、誰かが匿名掲示板に書き込んだ。
とすると、
俺ガイルは共感
であろう。
であるからして、
わたしは、八幡に共感し、
八幡が共鳴した雪ノ下雪乃に言い表せぬ親近感を抱いたのだ。
だからこそ、由比ヶ浜結衣に恋したのだ。
小町を憎たらしく愛しく感じ、
いろはに嘆息しながら手を貸してしまいたくなるのだ。
共感は共有できない。
どれだけ言葉を積み上げても一言足りず、一言多い。
八幡はこの先知るのだ。
言葉はさして重要ではないと。
対人関係においては、心こそ尽くさねばならないと。
心を尽くすとはさながら一方向的で身勝手なわがままであり、
理論武装も言葉も既に意味を持たない感情なのだ、と。
八幡が、言葉に囚われず、
心を寄せられる大人の男になれるよう、祈りつつ。