エヴァ

漫画版新世紀エヴァンゲリオン アダム・リリス・使徒、そしてリリンの関係性

今回は漫画版でかなりスッキリとまとめられてたアダム・リリスについてと、そこから生まれた使徒、そして人類(リリス)の関係性について考えていきます。

といいますか、リリスって地球外生命体だったのね・・・とはじめて知りました。アニメとか旧劇場版はレンタルで何回も見た覚えがありますが、すっかり記憶が抜け落ちていました、ハハハ。

それではいってみましょうか。

ファースト・インパクト

まず、セカンドだのサードだのと考える前に、そもそも一番はじめのファースト・インパクトを考えることで、実はエヴァのだいたいの疑問は解消されるといっても過言ではありません。

というのも、セカンド・インパクトが起きた原因も、その後に続く使徒襲来もすべてはファースト・インパクトで起きた二つの異なる生命体がそもそものきっかけだからです。

ここを押さえときゃ、鼻高々とエヴァ有識者の仲間入りと言えるくらい重要な部分。


エヴァンゲリオン 12巻
出典:新世紀エヴァンゲリオン(12) 貞本 義行 カラー

ファースト・インパクトはダーウィンの進化論も驚くほどの壮大なものでした。少なくとも人為的に起こったセカンドやサードとは規模が違います。

なんたって地球の誕生物語がファースト・インパクトなんですから。もともと地球にいたのがアダム。それに対して、リリスは宇宙からやってきた地球外生命体だったわけです。


漫画エヴァ12巻
出典:新世紀エヴァンゲリオン(12) 貞本 義行 カラー

漫画エヴァ12巻
出典:新世紀エヴァンゲリオン(12) 貞本 義行 カラー

アダムもリリスも〈生命の卵〉とも呼ばれていますが、これは繁殖能力があることが由来しているのかなと思います。

そして、アダムから生まれたのが、人類を襲う12体の使徒で、リリスから生まれたのがリリン、つまり人類になります。

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種の存続をかけた宇宙戦争

ミサトさんが語る地球誕生の歴史(ファースト・インパクト)から、人類を脅かしていた使徒は、歴史から見れば、実は正統継承者という衝撃の事実が発覚。

人類のほうが地球の侵略者、まさにミイラ取りがミイラになってしまった展開です。

漫画エヴァ12巻
出典:新世紀エヴァンゲリオン(12) 貞本 義行 カラー

さらにここから、なぜ使徒がそろいもそろって日本の新東京市に襲いに来たのかも分かります。

そもそも、サード・インパクトの発生条件にはゼーレの場合と碇ゲンドウの場合、使徒の場合とで異なっていました。

ただし、ポイントとして、アダムかリリスと融合しなければインパクトは起こすことはできません。使徒のみさなんがリリスと接触しようとしたのもこのためでした。

使徒は、恐らく本能的にアダムやリリスの居場所を嗅ぎつけられるんでしょうね。アダムを飲み込んだゲンドウが初号機が動き出したのを察知してましたからね。(13巻読み返して見なされ)

ジオフロントのアダムことリリスの情報操作

最後に混同しがちな設定を付け加えておきます。

よくアダムとリリスを同一視することがありますが、これはストーリーの展開から理解できないくもないかなと思います。

というのも、ネルフの情報操作によってリリスをアダムとして伝えていたからです。

もちろん、ネルフ本部の地下にリリスが眠っていること自体がトップシークレットだったわけですから、二重三重の情報操作を敷いていました。

それはネルフの秘密を調べていた加持がリリスをアダムと間違えていたことからも分かります。

漫画エヴァ5巻
出典:新世紀エヴァンゲリオン(5) 貞本 義行 カラー

さらには、赤木リツコまでもリリスをアダムと認識していました。


漫画エヴァ10巻
出典:新世紀エヴァンゲリオン(10) 貞本 義行 カラー

ゲンドウのリツコに対する雑すぎ扱いに同情さえしてしまいます。それにしても、ユイにしろリツコにしろ、ゲンドウのどこがいいんだか。

「リリスはアダムでした」と暴露する場面はかなり終盤になるので、ワザと複雑にしようという意図も見えなくはないですが、ここらへんは混同しないようにご注意を。

18年(単行本だと19年)の歳月を経てようやく完結というイキサツを考えると、途中で読まなくなった人もきっといるはずですしね。

新世紀エヴァンゲリオン 貞本義行
出版社: KADOKAWA / 角川書店
発売日: 2007/1/1
言語: 日本語
ASIN: B00932MR3O

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