漫画「ヒグマグマ」ネタバレ感想 北海道に棲む人喰いグマ

コミック・シーモアで先行配信している漫画「ヒグマグマ」。忘れかけた自然の凶暴さを、目の当たりにさせられる作品。

中の人

超巨大ヒグマに蹂躙される人間たち！

縄張りに侵入した人間に怒り狂うヒグマ。ここから生き延びられるのか、毎話ヒリヒリした展開が味わえる作品。

漫画「ヒグマグマ」あらすじ紹介

北海道知床硫黄山。原生自然環境保全地域に指定される地帯で、動物写真家の古木さんが、ヒグマに襲われ死亡する事件が発生する。

その後、地元警察と猟友会の合同山狩りにより、ヒグマを発見し殺処分。体重は３５０キロを超える大型個体であった。

事件は一件落着と思いきや、古木さんの遺品に残されていた、襲われた時の写真に映っていたヒグマの姿が物議を呼ぶ。

出典：ヒグマグマ 奥谷通教 コミック・シーモア

写真から算出したヒグマの推定体長は、ゆうに４メートル以上。記録に残る日本最大個体をはるかに凌ぐ大きさなのだッ！

古木さんを襲ったのは、本当に殺処分されたヒグマなのか。それとも、硫黄山には化け物級のヒグマが生息しているのか。

真相を確かめるべく、日文テレビディレクターの雨咲健人が取材に入る。これが、令和史上最悪の「獣害事件」の幕開けであった・・・。

漫画「ヒグマグマ」主な登場人物

北海道知床硫黄山を舞台にした本作では、超巨大ヒグマを追い求めるテレビクルーが、主な登場人物になります。

まずは、今回の企画を発案したディレクターの雨咲健人（けんと）。プロディーサーの亀田幸太郎。ＡＤの鴨下奈々。

このほか、芸人やアイドルといった演者。また、案内役に、大学教授の辰見直忠（なおただ）や山岳ガイドの秋山楓（かえで）が同行します。

バラエティ色の強いロケのはずが、クルーたちが遭遇したのは、想像をはるかに超えた狂暴で残忍なヒグマとの遭遇だったのです。

漫画「ヒグマグマ」見どころ紹介

硫黄山に棲む怪物

巨大ヒグマの探索に、テレビクルーは硫黄山へと入っていく。本作では、到着早々に怪物との遭遇を果たしてしまいます。

ヒグマの縄張りを見分ける方法に「爪痕」があります。いわゆるマーキング。木々や獲物に爪痕があれば、すぐにその場から逃げること。

健人たちテレビクルーも、探索する中で爪痕を発見してしまう。辰巳教授はすぐに避難するよう指示しますが、ときすでにお寿司！

怒り狂った怪物は人間たちを許してはくれない！

中の人

人間に恐怖を抱かない超大型ヒグマ。ここでは人間は「獲物」に成り下がり、非捕食者として逃げるしかないのだ！

出典：ヒグマグマ 奥谷通教 コミック・シーモア

だが、獰猛なソイツは、人間の匂い嗅ぎ分け目と鼻の先まで迫りくる。一人また一人と、ヤツの餌になっていく・・・（グロ。

待ち受ける地獄の一丁目

テレビクルーに犠牲者が出たとなれば、撮影は即刻中止。常識的に考えれば当たり前の判断だが、そうはならなかった。

中の人

取れ高を最優先するディレクターの健人は撮影を続行

凶悪な超巨大ヒグマを目の当たりにしながらも、強引に我を通してしまう。恐怖よりも私利私欲を選んでしまった。

安全を最優先にするという、根拠のない説得で撮影は強行。命を最優先しない時点で、このクルーがいるのは地獄の一丁目。

出典：ヒグマグマ 奥谷通教 コミック・シーモア

この間違った決断により、さらなる犠牲者が出てしまう。人肉の味を知ってしまった怪物は、彼らをしつこくつけ狙う。

漫画「ヒグマグマ」は実話？

本作に登場する地名はいずれも実際の名所。さらに北海道知床硫黄山には、ヒグマも棲息している地帯として有名です。

とはいえです。令和になって、この地帯で何十人もの人間がヒグマに襲われたという事件は起こっていません。

中の人

つまり本作はフィクションと思っていいですね

実際にある地名を使っているものの、あくまで「漫画の設定」として拝借しているだけと考えたほうがいいです。

ちなみに、日本における熊の大型個体は、せいぜい二メートル程度。世界規模でも、ホッキョクグマの三メートル程度なんだとか。

本作に登場する硫黄山に棲むヒグマの推定体長は四メートル以上。異次元の大きさであることが分かります。

漫画「ヒグマグマ」配信状況

コミック・シーモアなどで配信している作品。他電子書籍サイトでも取り扱っているようですが、シーモアだと一足早く読めます。

ちなみに、アマゾンでは取扱いがないため、購入サイトとしては、コミック・シーモアが個人的におすすめです。

漫画「ヒグマグマ」ネタバレ紹介まとめ

山を舞台にした動物と人間の戦い。人間を襲うヒグマは、狂暴な上に知性も高く、人間が弄ばれる様子が描かれます。

じっと身を潜め、機会をうかがい確実に襲う。動物というより「バケモノ」という呼称がピッタリなサバイバルホラー。

出典：ヒグマグマ 奥谷通教 コミック・シーモア

また自然の驚異だけでなく、人間模様も注目したいところ。たとえば辰巳教授。ヒグマに喰い殺された死体を見たとき笑っている描写が。

撮影に参加するクルーたち人間側にもワケアリな事実が隠れていのかもしれない。謎多き本作を是非読んでみてほしい。

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