幻獣ハンターを夢見た青年が、キメラアントにより無残な死を遂げた。悲しい最期だったが、私生活がリア充だったことは救いであった。
ポンズと過ごした時間は、かけがえのないものだったはず。しかし、そんな最愛の恋人もまた、不遇な死を遂げてしまった。
ここでは、将来きっと一流のハンターとして活躍したであろうポックルを偲んで、彼の足跡をたどっていこうと思う。

オレの夢は幻獣ハンター

出典:HUNTER×HUNTER(5)冨樫義博
ゴンが受けた287期ハンター試験で、一緒だったポックル。彼も無事ハンター試験合格を勝ち取った1人でした。

夢は「幻獣ハンター」と語っていた彼の姿が今でも瞼に焼きついている。世界中の未確認生物を見つけ出すハンターを目指していた矢先の不運。
ポンズとの出会い
ポンズとの出会いは287期ハンター試験。二人とも試験に参加していますが、このときは直接的な会話や接触は描かれていません。
試験後に距離が縮まった可能性が高い?ちなみにポンズは、第4次試験で不合格になってしまい、ハンターライセンスは取得できていません。

NGLで珍獣調査していたのは、キメラアント発見前であったため、ポンズはポックルの仲間として入国していたことになります。

出典:HUNTER×HUNTER(5)冨樫義博
このときには、二人の仲もかなり深いのではと画面越しに思ったものです。ポンズは帽子に仕込んだハチを巧みに操る攻撃を得意とします。
ポックルの夢は幻獣ハンター、動物が好きという共通点が意気投合したきっかけなのか、NGLでは馬に2人乗りをしている姿を見せつけていた。
思えば、あの頃が一番幸せだったのだろう。旅をしながら2人は何を語り合ったのだろうか・・・互いの夢、これからのこと、二人のこと。
判断×勇猛×優しさ
彼を語るとき、キメラアントに出会ったことが一番の不運だったとすることが多い。
なんせ、予想外の事態に遭遇したわけで、しかも念能力者と同等かそれ以上の力を有している生物が人間以外にいることなどそうそうないはずだからだ。
しかし、「不運」の一言で彼の死を片付けるのはあまりにももったいない。そこで、彼の果敢な勇気を評してキメラアントとの最後の戦いを振り返ってみようと思う。

出典:HUNTER×HUNTER(19)冨樫義博
ハンター試験でも使用していた弓をイメージしたのだろう。このシーンから分かる通り、念を弓矢にして飛ばしていることから放出系に分類されている(ハンタ-ズ・ガイドより)。
また、伸縮性のある弓弦(ゆみづる)に変化させていることから、変化系の能力も使用されている。
ヒソカのバンジーガムをイメージすると分かりやすい。さらには明らかにオーラを弓矢状の形状にしていることから具現化系の能力も使っている可能性がある。
念能力の六性図から言えば、決して相性のいい能力同士ではないことから、攻撃特化型の武器を想定していなかったことがわかる。
幻獣ハンターを目指していたわけだが、念能力を攻撃特化型にしなかったのは、動物をむやみに殺生しない心の優しさが垣間見れて、余計に辛くなる。
そして、この優しさが、今回仇となっただけに悔やむに悔やみきれない。きっと人にも動物にも自然にも優しい優秀なハンターになったんだろうなと、念能力からうかがい知れる。
悲しい結末
キメラアントに遭遇したポックルとポンズたち一行。
ポックルはポンズだけでも助けようと、勇敢にも戦いを挑むも捕まってしまう。

出典:HUNTER×HUNTER(19)冨樫義博
彼の最期は念能力について調べるために、ピトーの人体実験に利用され、女王のエサとしてミンチにされるという非情なラスト。
一方のポンズも命からがら逃げれたものの、新たなキメラアントに見つかりその場で射殺というあっけない最期と遂げる。

出典:HUNTER×HUNTER(19)冨樫義博
原作やアニメからでは二人が恋人関係かどうかは正直断定はできない。しかし、こうも不幸な最期を遂げた2人の関係が、せめて恋人同士であってほしいと思わなければやりきれない。
1つでも多く楽しい思い出があった方が幸せなはずだから・・・