ポックル幻獣ハンターを夢見た青年が、キメラアントの手によって無残な死を遂げる。哀れな最期だったものの、ポンズとの出会いから、私生活はかなりリア充だったことはいくぶん救いであった。
だが体を張って逃がした恋人ポンズも不遇な死を遂げてしまった。
ここでは、将来きっと一流のハンターとして活躍したであろうポックルを偲んで、彼の足跡をたどっていこうと思う。
追悼に代えて
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オレの夢は幻獣ハンター
出典:HUNTER×HUNTER(5)冨樫義博
ゴンが受けたハンター試験で一緒だったポックル。彼も無事ハンター試験合格を勝ち取った1人だった。
夢は幻獣ハンターとゴンたちに語っていた彼の姿が今でも瞼に焼きついている。世界中の未確認生物を見つけ出す一流ハンターを目指していた矢先に起こる不運。
まだ、これから起こる自分の運命を知るはずもない。
ポンズとの出会い
ハンター試験でポンズと運命的な出会いを遂げることになるクッポル。
残念ながらポンズは試験合格にはならなかったものの、NGLで珍獣調査する頃には、二人の仲もかなり深いのではないかと、画面越しに思ったものです。
出典:HUNTER×HUNTER(5)冨樫義博
ポンズは帽子に仕込んだハチを巧みに操る攻撃を得意とした。
ポックルの夢が幻獣ハンターであることから、動物が好きという共通の趣味が意気投合したのか、NGLでは馬に2人乗りをしている姿を見せつけていた。
思えば、あの頃が一番幸せな頃だったのだろう・・・旅をしながら2人は何を語り合ったのだろうか・・・旅のこと、これからのこと、そして、二人のこと。
判断×勇猛×優しさ
彼を語るとき、キメラアントに出会ったことが一番の不運だったとすることが多い。
なんせ、予想外の事態に遭遇したわけで、しかも念能力者と同等かそれ以上の力を有している生物が人間以外にいることなどそうそうないはずだからだ。
しかし、「不運」の一言で彼の死を片付けるのはあまりにももったいない。そこで、彼の果敢な勇気を評してキメラアントとの最後の戦いを振り返ってみようと思う。
出典:HUNTER×HUNTER(19)冨樫義博
ハンター試験でも使用していた弓をイメージしたのだろう。このシーンから分かる通り、念を弓矢にして飛ばしていることから放出系に分類されている(ハンタ-ズ・ガイドより)。
また、伸縮性のある弓弦(ゆみづる)に変化させていることから、変化系の能力も使用されている。
ヒソカのバンジーガムをイメージすると分かりやすい。さらには明らかにオーラを弓矢状の形状にしていることから具現化系の能力も使っている可能性がある。
念能力の六性図から言えば、決して相性のいい能力同士ではないことから、攻撃特化型の武器を想定していなかったことがわかる。
幻獣ハンターを目指していたわけだが、念能力を攻撃特化型にしなかったのは、動物をむやみに殺生しない心の優しさが垣間見れて、余計に辛くなる。
そして、この優しさが、今回仇となっただけに悔やむに悔やみきれない。きっと人にも動物にも自然にも優しい優秀なハンターになったんだろうなと、念能力からうかがい知れる。
悲しい結末
キメラアントに遭遇したポックルとポンズたち一行。
ポックルはポンズだけでも助けようと、勇敢にも戦いを挑むも捕まってしまう。
出典:HUNTER×HUNTER(19)冨樫義博
彼の最期は念能力について調べるために、ピトーの人体実験に利用され、女王のエサとしてミンチにされるという非情なラスト。
一方のポンズも命からがら逃げれたものの、新たなキメラアントに見つかりその場で射殺というあっけない最期と遂げる。
出典:HUNTER×HUNTER(19)冨樫義博
原作やアニメからでは二人が恋人関係かどうかは正直断定はできない。しかし、こうも不幸な最期を遂げた2人の関係が、せめて恋人同士であってほしいと思わなければやりきれない。
1つでも多く楽しい思い出があった方が幸せなはずだから・・・