マンガ家・江口寿史さんの絵はとにかく女の子が可愛い、いや、可愛すぎる!
もうピカイチなのは間違いないわけで、80年代にジャンプで連載されていた『ストップ!!ひばりくん!』は今でも可愛いと思ってしまう魅力があるのです。
たしかに今のジャンプの女の子とは描き方が違います。いわゆる主流のアニメ的な絵ではないんですが、それでも当然エロいわけです!
絵が古いといった理由で読まないのは損、しかも男の娘(こ)が主人公のマンガで今でも十分通用する(はず)!
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ぼく、男の娘のひばりです!!
主人公坂本耕作(さかもとこうさく)は母親を病気で亡くし、遺言に書かれていた母親の友人である大空いばりの家に居候することになった。ところが大空家は極道を生業にする大空組。
出典:ストップ!!ひばりくん!1 江口寿史
さらに子どもたちは全員女の子と思いきや、一番かわいいひばりが実は男の娘。さらに、学校でも女の子として生活し同級生にも男の子であることを隠していた。そんな大空一家と耕介の日常を描くギャグマンガ。
後にマンガ家としてだけでなく、イラストレーターとしても活躍しているので画力はもうハンパないわけです。今でもひばりくん推しはきっといると思うな。
マンガ家としては難アリ
連載は80年代と古いんですが、「バスタード」と同じく色んな意味で今でも語り継がれている作品(とくにネットでは)。
というのも、連載を落とすことでも有名で、これが理由で編集部からも愛想を尽かされ最終回を迎えることなく連載終了となっています。当時人気ランキングもまずまずだったにもかかわらず。
出典:ストップ!!ひばりくん!2 江口寿史
休載後に再開する回には作者自らが登場して謝るんですが、こうしたページが後半からかなり目立ってきます。
当時は「作者病気につき」という理由で原稿を落としていたようですが、実際は原稿が間に合わなかっただけという。どちらかというと本人の資質の問題でマンガ業界から干された感もありますが、悔しいことに絵がうまい!
たとえて言うなら、三浦健太郎のベルセルクは諦められるけど、冨樫義博作品は諦められないのと同じ感情ですwww
男の娘なのにドキドキ
学校では女子生徒として通用しちゃうんだから、本当は「男の子」だと分かっていてもドキドキはとまらないw
出典:ストップ!!ひばりくん!1 江口寿史
家でも女の子の格好をしているひばりくんは、耕介にさまざまな色じかけをしてくる。イヤイヤだった耕介も、次第にまんざらでもない雰囲気をかもしだしはじめ、二人の距離はどんどん近くなっていく。
男だとは分かっていても、耕介に好きな人ができたときに嫉妬する姿に可愛さを感じちゃう。耕介との念願の初デートのときでは、とうとうキスしちゃうのしちゃわないの的な展開にDoKiDoKi。
出典:ストップ!!ひばりくん!3 江口寿史
この表情はマジヤバの領域、今まで成り行き上のキス、通称ナリキスは何度かありましたが、目と目を見つめ合うマジキズははじめて。改めてひばりくんを見た耕介がゾワゾワっと興奮しているじゃありませんか。
このあと2人はキスしたのであろうか、気になりますね~
神が降りたもうた一コマ
連載をしばしば落とすもんだから、女の子の線にも当然ムラが出る、さらに編集者にせかされてますます絵が荒れる。
だもんだから、コマによってなんか違うなと微妙なところもあれば、神がかったコマもあったりいします。たとえば、単行本2巻の「Jの告白」のときのひばりくんはホント神がかってます。
出典:ストップ!!ひばりくん!2 江口寿史
この回のひばりくんの書き込みが、なぜかえらく細かい!瞳といい髪の毛といい、描きこんでます!そして可愛い!!
耳真っ白じゃねぇかというツッコミも聞こえてきそうですが、可愛いからいいんですよ。それに『すすめ!!パイレーツ』も同様に耳真っ白キャラが勢ぞろいで、江口作品のジャンプ作品はいつもこんな感じなんだよw
可愛いけど、どこか手抜き感があるんですね。そこが逆にいいじゃないですか(ホントか?)
幻の最終回
結局『ストップ!!ひばりくん!』は連載半ばで無念の終了となってしまったんですが、2010年にコンプリート版が発売された記念に27年越しの幻の最終回が描かれてたんですが、それがまたスゴイのなんのって。
本宮ひろ志のキャラをパロディにした激次朗なるキャラが登場して、
出典:ストップ!!ひばりくん!3 江口寿史
少年漫画は死んだ
と言い放つ。最後のオチは別にあるんですが一応これが最終回。実はコンプリート版に合わせて書き下ろした最終回ではなく当時、紙面に載せられなかった最終回を今回持ってきたみたいです(あとがきより)
そのためネタは当時のままなものでオチの意味がよく分からない。しか~し、設定が斬新なだけに今でも十分に面白い&女の子が可愛いので楽しめます。ただし、ヒバリくんは男の子なのです!