リゼロ

リゼロ8巻考察 魔女教との接触

スバルのリスタートからの盛り上がりは白鯨戦で1つの山場をみせましたが、8巻ではそのまま魔女教との対決へと進んでいきます。

ということは、山場も頂上と思いきや、6号、7号目あたりということでしょうか。さらなる盛り上がりが待っているのは願ってもいないこと。

レムの一時退場でかな~り淋しくなるものの、今回は魔女教とスバルとの関係にもガッツリ触れています。

それにしても、ロズワールはまたもや不在。ウルガルムの件といいなんが怪しくないか??

傲慢と矛盾

スバルの能力と魔女とのアリアリな関係は今さら考察するまでない。この巻では、さらにツッこんでスバルが魔女司教の『傲慢』担当なのか、その可能性が考えていきます。

まず、スバルが召喚された異世界では『傲慢』のみが未だ見つかっていないことがペテルギウスより語られた。

大罪司教の六つの席の内、『傲慢』のみが未だに空席なのデスよ!相応しき者が現れるまで、今代の大罪は揃うことがなかったのデスが・・・魔女因子はすでに次代の『傲慢』へと至っているはずなのデス。
出典:Re:ゼロから始める異世界生活8 長月達平

魔女因子」なるものがキナ臭いですねぇ。

このセリフから察するに、魔女司教連中は魔女因子なるものを備えており、魔女から寵愛されまくっている証ともいえそうです。

傲慢担当ペテルギウスの魔女因子というのが例のスバルにしか見えない「魔手」であると仮定するなら、スバルの「死に戻り」も魔女から与えられた能力、つまり、魔女因子を備えていると考えられます。

そして、決定的なこのこの設定

つまり彼女にとって、スバルが『傲慢』であることと敵であることは両立するのだ
出典:Re:ゼロから始める異世界生活8 長月達平

傲慢と敵は両立するって、わざわざ矛盾回避させる説明を作者が書いてるわけですから、スバルは魔女司教の『傲慢』担当、ほぼ確定でいいんじゃないかな~。

さらに、ダメ押しとして、この巻で何気に福音書ゲットしちゃってますから。

回収は・・・一応しとくか。俺が読めなくても、どっかで役立つかもしれないし
出典:Re:ゼロから始める異世界生活8 長月達平

これ絶対伏線だわ~、なんかイヤな予感しかしないんだが。福音書を手に入れ、死に戻りの禁忌破りでの「愛してるわ」を魔女の寵愛と考えれば、魔女司教になる資格がすべてそろったことになりはしないかね??

魔女司教『傲慢』の誕生!?

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魔女の器

スバルに魔女司教の素質が十分にアある一方で、エミリアと魔女教との関係もこの巻で踏み込んでいます。

エミリアは『嫉妬』の魔女サテラと瓜二つという理由で、魔女教から忌み嫌われていると思っていたんですが、どうもそれだけではないらしい。

魔女因子を取り込み、器に相応しく在れるかどうか
出典:Re:ゼロから始める異世界生活8 長月達平

ここでも「魔女因子」が登場してますね。

「器」と言うと、普通に考えられるのは何かの依り代ですよね。「何か」というのは、リゼロでは当然今なお封印され続けている魔女になるわけです。

ということは、エミリアを依り代に嫉妬の魔女を復活させるのが魔女教の目的というのが、まぁ王道な展開。そしてもう一つ、ペテルギウスのセリフで気になる部分が。

これぞ寵愛の結果!我が愛の成果!ワタシの愛に魔女が応えた証なのデス!デスが嘆くことはないのデス!その中身は失われようと器は我々が
出典:Re:ゼロから始める異世界生活8 長月達平

魔女教にとって必要なのは、エミリアの器ということか。

ペテルギウスの説明では「中身」と「器」とに分けています。中身=心、器=肉体とすると、やっぱり、エミリアの肉体を依り代に魔女を復活させるのかなという結論にいきつきます。

スバルの変化

レムの登場がないため、なにを書いていいのやら・・・はやくレムを登場させてくれと作者に懇願しながら、今回は仕方がないのでスバル書きます、ハァ。

なんか成長してたんで。

それに、まだ俺は屋敷に戻る資格がねぇよ
出典:Re:ゼロから始める異世界生活8 長月達平

今まで「俺がいないとエミリアは」なんてエゴ丸出しだったのが、ようやく改心してなにより。このほかにもスバルに芽生えた新たな感情もあります。

『死に戻り』によって運命を変えた結果だけではない。スバルが何かを選び、何かを望み、何かのために動くことで、否応なく世界は変化するという当たり前のことに。
出典:Re:ゼロから始める異世界生活8 長月達平

エミリア陣営の1人として責任ある立場を経験したことで、死に戻りでは気づけなかった「」について真剣に向き合うことになる。

2章のロズワール邸編では、自ら崖にダイブしちゃたわけですから、あのクズっぷりから考えると凄まじい進歩です。ただ、1つだけ気になるのが目の前でエミリアを見たときの反応である。

彼の性格を考えるとレムの存在をないがしろにしやしないかとヒヤヒヤものだったわけですが、

今ではレムの存在は、スバルの中でエミリアに匹敵するほど大きい
出典:Re:ゼロから始める異世界生活8 長月達平

まぁまぁまぁまぁまぁまぁ、、、いいでしょう、ええ、いいですとも

かろうじて及第点といったところですね。くれぐれもレムを軽んじないようにお願いしますよ、達平先生。

9巻「仲直りの物語」へ続く!

リゼロ 長月達平
出版社: KADOKAWA / メディアファクトリー
出版日: 2014/4/24-
言語: 日本語
ASIN: B00I5BO0WA

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