キメラアント編でネテロ会長に同行していたのがノヴでした。はじめはクールなイメージを保っていましたが、ストーリーが進むにつれキャラは崩壊。
それもこれもメルエムをはじめとする禍々しいオーラを目の当たりにしたから。そして、キルアに放った最初のセリフが、結局はノヴの壮大なフラグだったわけです。
ノヴは単なるヘタレキャラだったのか、一方で彼の能力に注目すると、ノヴ最強説なんて意見もあったりします。そこで当ブログなりにノヴ像を考察していきます!
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ノヴの念の系統と能力
まずはノヴの念能力の系統から見ていきます。
系統は具現化系でネテロ会長が直々に連れてきたキメラアント討伐体第一陣にいたことから、能力者としての実力は言うまでもない!
黒スーツに黒メガネ、そしてサラサラの黒髪ヘアー、口調は丁寧だが内容はキツメ。キルアとの初対面では子供扱いする場面も。
ちなみにこのときのモラウは口調も内容も酷かったw
四次元マンション(ハイドアンドシーク)
出典:HUNTER×HUNTER21 冨樫義博 集英社
ノヴの能力の一つに「四次元マンション」がある。この能力は地面や壁に手をかざすことで念空間(四次元マンション)に入れる穴を創れるというもの。
サポートタイプの能力で人や物資の転送として能力を発揮する。攻撃を回避するために使ったり、ネテロの作戦では敵を念空間に送り確実に倒せる状況を作るために利用していた。
4次元マンションとは、ノヴが具現化能力で創り出した四階建て全21室の念空間のこと。それぞれの部屋は独立しており、部屋の大きさも異なる。
部屋への入口は複数創ることができるが、部屋の大きさによって上限が決められている。また、入口と出口は原則同じ場所からしか行き来できない。
ただし、ノヴのみマスターキーを使用することで、入口と出口を別々にできる。また、出入口に距離の制約はない。
- 念空間に人や物資を転送する能力
- 入口は地面や壁ならどこでも可能
- 出口と入口は同じ場所
- マスターキーを使えば出入口を別にできる
窓を開く者(スクリーム)
もう一つは窓を開く者、念空間を攻撃技にした能力。両手を合わせることで念空間の入り口を空間内に創り出せる技。
入口に触れた部分は「閉じろ」という合図により強制的に閉じることができる。そのため、例えば敵の頭部のみを念空間に飛ばすこともできる。
出典:HUNTER×HUNTER24 冨樫義博 集英社
つまり相手を即死させることができるのだ!
この技はキメラアント兵に対して一度だけ使われている。実はこの技、ノヴが最強説が言われだした理由でもあるんです。そのことについては、後程考察していきます。
ちなみに能力名は、映画のタイトルから引用したものと思われます。暗黒大陸編でも能力名に曲名が付けられていたように、作者の好きな作品を付けているのではないかと予想。
映画タイトル | 公開日 | ジャンル |
ハイド・アンド・シーク | 2005年 | サスペンス |
スクリーム | 1997年 | ホラー |
ノヴの任務
キメラアント編でのノヴの任務はネテロ会長のサポート役でしたが、最重要任務は四次元マンションを使って宮殿内に出入口を設置することでした。
真正面から突入するのはまず不可能、ピトーの円によって常に監視状態にあったため奇襲は不可能。そのため、ノヴの四次元マンションの能力が必要だったといえます。
ただ、ノヴは宮殿の周囲に出入口を設置順調に設置していくかに見えたのだが、プフの禍々しいオーラに精神を完全にやられてしまう。
作者は折り込み済みだった?ノヴのフラグ
ノヴのセリフを見ていくと、どうもノヴの精神崩壊は折り込み済みだったのでは疑いが隠せないんですよね。というのも、フラグを思わせすセリフを序盤で言っているんです。
その場面というのが、ゴンたちがピトーとはじめて戦ったとき。カイトだけを残して逃げてきたキルアに言ったセリフです。
出典:HUNTER×HUNTER19 冨樫義博 集英社
このときノヴは、得体の知れないモノに出会うと過大評価してしまうこと、一種のパニック障害を陥ってしまうことを言っています。
その後のノヴの状態は言わずもがなですよね。
このセリフがそのままノヴの今後のフラグとなっているのが分かります。そうなると、キメラアント編の序盤から冨樫先生はすでにノヴがハゲ散らかす構想を考えていたとも考察できます。
白髪とハゲと心理
ノヴが白髪になった理由は、プフのオーラにヒヨったからでした。そのため、その後はサポートに徹して、宮殿内には近づかないようにしています。
キメラアントとのガチバトルになったとき、ノヴが再登場していますが、あの精神状態で宮殿内に敷地にこれたのは称賛に値します。
ただ、宮殿に近づいたノヴは白髪を通りこしてハゲていましたが。ノヴは過剰なストレスから急激な脱毛症に襲われたといえます。
再登場したノヴの過剰なストレスはじつは彼の行動からも分析することができます。この描写をみてください。
出典:HUNTER×HUNTER27 冨樫義博 集英社
常に爪を噛んでいるのが分かります。このときノヴの描写はすべて爪を噛んでいるんです。「爪を噛む」という行為はストレスを緩和する動作。
ノヴが常に爪を噛んでいる=過剰なストレスを受け続けているということを表現しています。ノヴはもともと爪を噛むといったクセはないはずです。
キメラアントの禍々しいオーラに精神が折れてしまったにもかかわず、それでも第一線にやってきたノヴの行動はヘタレやビビりといった言葉は似合わない。
むしろ爪を噛む動作を表しているように、必死に恐怖と戦っているノヴの姿が描かれています場面です。彼もまた彼なりに戦っていたんです!
ノヴのキャラ分析・能力最強説を考察!
ノヴに関する説でよく目にするのがノヴの能力の一つスクリームが最強の能力ではないかという説。スクリームはあらゆるモノを念空間に送り込みます。
そのため、キメラアントの王であるメルエムであっても技が決まれば瞬殺できるというのです。とはいえ、ノヴの精神の弱さからしてメルエムに接触しただけでも戦闘意欲を失ってしまう。
ただ、人間の味方になったメレオロンのパーフェクトプランを使った共闘によって、メルエムを倒せるのではないかという指摘もあります。
ただ、そこでもやはりノヴの精神状態が影響してきそうです。
繰り返しになりますが、ノヴはキメラアント編にて作者が精神が弱いキャラというフラグを立てていた可能性が高いんです。そのため、ノヴの途中離脱は必然だったというのが当ブログの考察です。
ノヴの精神状態を加味しなくても、どうやってメルエムに近づくのかなど解消すべき問題が多いのも事実なので、やっぱりノヴにはメルエムを倒すことは荷が重すぎるように思います。
パームとノヴの対比
ノヴのセリフはフラグだらけw
出典:HUNTER×HUNTER27 冨樫義博 集英社
ノヴと言えば忘れてはいけないのが愛弟子のパーム。ノヴは宮殿内に潜入捜査したパームが捕まらないことを願っていましたが、これまたフラグとして立っています。
出川哲郎じゃないんだから。絶対押すな!は絶対押せ!の意なり。ノヴのセリフは、ある意味パームを追いつめていきました。
禍々しいオーラに打ち勝ったパーム
案の定パームはユピーたちに捕まり実験台にされてしまう。しかも記憶を残したまま体を改造されることになります。
ノヴはプフの禍々しいオーラから、死以上のことをされる恐怖を想像し精神が折れてしまったわけだけど、パームはノヴが想像したことを実際に受けたわけです。
しかも、その記憶は残っている。
この状態でよく自分を取り戻せたと思う。能力者としてはノヴより下だったかもしないけど、精神力ではパームの圧勝。
キメラアントと融合したパームはノヴのことを愛していた記憶も残っているはずですが、その後の二人の関係については詳しくは描かれていません。
二人の関係がどうなったのか気になるところ。
暗黒大陸編でのノヴの活躍はあるか
出典:HUNTER×HUNTER34 冨樫義博 集英社
ノヴの活躍はキメラアント編でしたがその後もちょくちょく登場はしています。なら、暗黒大陸編でのノヴの活躍はどうでしょうか。
ノヴが登場するコマはないんですが、ゲルのセリフにてノヴの役割が明らかになっています。それによればノヴは輸送係を担当するようです。
ただし、暗黒大陸までは担当しません。
その前の中継地点のみを担当、そのため、BW号には乗船はしていませんし、暗黒大陸で再登場するということもなさそうです。
【ハンターハンター】ノヴまとめ
ここまでノヴについて紹介してきました。メインの登場はキメラアント編でその後はちょくちょく登場こそしますが、今後のストーリーにおいて登場出番はかなり低くなってきそうです。
とはいえ、キメラアント編でのインパクトは凄くあったのは事実。なんたって、あんな冷静なメガネ紳士がストレスでハゲちらかしてしまったんですからね。
読み返すごとに新しい発見があるのも面白い。それだけ魅力的なキャラなのは事実!
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