シンガーソングライターの谷村新司氏が2014年に出版した『谷村新司の不思議すぎる話』で明かした名曲・昴の神秘すぎる誕生秘話。
あの有名な「昴」の詞はプレアデス星団からの受け取ったメッセージであることを告白、さらには自身がチャネラーになるまでの体験談が記されているんです。
信じるか信じないかはあなた次第
宇宙からのメッセージ
昴の歌詞を思いついたきっかけは事務所引越しのとき、どこからともなく急に頭の中にフッと浮かんできたという。
このとき谷村は慌てて書き留める。
「ん?『さらば昴よ』って何?」と歌詞の意味もわからないまま、手が自然に動いて歌詞を書き留めたのです。
出典:谷村新司の不思議すぎる話 谷村新司
実はこのフレーズを思いついたとき、自分でも何を意味しているのか分からなかったと当時の不思議な体験を振り返っている。
昴とは何か?
谷村は以前から『昴』という言葉の響き自体は気になっており、一般的な意味については知っていた。
「昴」は一つの星に付けられた名前ではなく、肉眼では6つの星が集まった星団。実際は100個以上の星が集まった散開星団の名前です。「昴」の言語は「統(す)ばる」。集まった星をまとめるという意味があります。欧米では「プレアデス星団」と呼ばれています。
出典:谷村新司の不思議すぎる話 谷村新司
しかし歌の中で表現するにあたり、『昴』という言葉をどう捉えて歌えばいいのか分からない谷村がそこにいた。
きっかけ
57歳のある日の真夜中のこと、谷村は再び不思議な体験をする。突然「昴」というワードが頭をよぎり、ふいに調べてみようと思いつく。自宅のパソコンに「プレアデス星団」とキーワードと入れて検索しはじめた。
さまざまなリンクをたどっていく中で「プレアデスからのメッセージ」というサイトに目が留まる。そのサイトには膨大なテキストが書かれおり、細かい文字を読みながらスクロールしていったという。そして、ようやく最後のテキストに到着したとき谷村はハッと驚く。
ようやくいちばん最後のテキストに到着すると「我々からのメッセージは、すべてこの歌詞に込められています」という一文がありました。そこには私が書いた『昴』の歌詞が掲載されていたのです。
出典:谷村新司の不思議すぎる話 谷村新司
このときあまりの驚きに鳥肌が立ったという。
しかし、真夜中ということもあり明日改めてこのサイトをじっくり読もうと考えた谷村は、ブックマークをして床に就く。
次の日、ブックマークをしておいたそのサイトをもう一度読もうとすると、既にサーバーからサイトが削除されており二度と見ることができなかったという。
この時の体験をプレアデス星団からのメッセージだと直感した谷村は、これをきっかけに昴について本気で向き合うことを決意する。
谷村新司、チャネラーになる
2度の不思議な体験をした谷村は、いよいよチャネラーの道を歩んでいくことになる。それは、ある日突然どこからともなく頭の中にメッセージがダイレクトに聞こえてくるようになったというのだ。
インターネットでメッセージを受け取ってから2年後、ライブツアーで中国各地を周っていたときのこと。
その出来事は南通市のとあるホテルに泊まっていたときに起こった。
突然頭の中で声が聞こえてきました。日本語で「これからダイレクトですよ」と言われたのです。
出典:谷村新司の不思議すぎる話 谷村新司
このとき谷村は
いよいよ来るものが来た!
と興奮したという。
いくどかのメッセージを受けて昴についてはもちろん、日本のこと、日本の歴史のことを深く調べるようになっていった谷村は、宇宙からのメッセージを受け取る土台が自ずと出来上がっていたのかもしれない。
プレアデス星団からの問いかけは、性別や国籍を超えたフラットなトーン。私の頭の中で鳴り響くだけで、もし隣に座っていたとしても、私以外の人には聞き取れません。問いかけに対する私の返答も、言葉を声に出すことなく、頭の中で行っています。
出典:谷村新司の不思議すぎる話 谷村新司
プレアデス星団のDM(ダイレクトメッセージ)を受け取れるようになると、谷村の問いかけにも答えてくれるようになっていく。
それから彼らは私の問いに何でも答えてくれるようになりました。
出典:谷村新司の不思議すぎる話 谷村新司
チャネラー谷村の誕生である。
昴の本当の意味
交信をマスターした谷村、なんでも答えてくるとはいっても、昴の話題になると話を誤魔化してしまうプレアデス星団。
彼らは「あの曲は、あなたが書いた曲でしょ」としか答えてくれません。
出典:谷村新司の不思議すぎる話 谷村新司
しかし、これは自分で答えを探しなさいと言っているのだと解釈した谷村は、「昴」をめぐる巡礼の旅へと出発するのであった。
そこで日本のルーツを探るべく中国の歴史を調べていくことになる。
古代(中国)の農業は天空に輝く星を見て季節の移り変わりを知り、農作物の種を蒔(ま)く時期や収穫のタイミングを決めていました。そのときに重要な目印の一つになっていたのが「昴」でした。
古代の人びとは海原を行き来して活発な交易と交流をしていました。その航路の目印になっていたのも昴。(中略)だからこそ、農業や交易における大事な目印となってくれる「昴」は「財の星」と呼ばれていたのです。
出典:谷村新司の不思議すぎる話 谷村新司
古代中国において星団・昴はなくてはならない目印として当時の人々に親しまれていたことを調べ上げた谷村は、今までとは異なる『昴』の新しい解釈に辿り着く。
もし昴が「財の星」だとしたら、現代風に言うならそれはまさしく物質文明のシンボル。その「昴」に「さらば」と告げるのは、物質文明にサヨナラを告げようという意味に他ならないのです。
出典:谷村新司の不思議すぎる話 谷村新司
さらば昴よ、さらば物質文明よ。
物質的な生活に別れを告げ、精神的に豊かな生活を目指していこうというメッセージが込められていたのだ。