ヨークシンシティ編での陰獣バーサスウボォーギン。強化系を極めたウボォーギンの圧倒的破壊力になすすべなし!
と思いきや、あの場面できっちり仕留めていればウボォーギンは十分に倒せていたのは確か。唯一の敗因は陰獣の油断だった・・・
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登場人物
陰獣の出番はヨークシンシティ編でもわずかなためキャラによってはどんな系統に属しているのが判明しない奴もいる。これは公式ファンブックにも載ってないので、ここで紹介するのはあくまで推測。
ウボォーギンと対戦した陰獣は4人。蚯蚓(ミミズ)・病犬(ヤマイヌ)・豪猪(ヤマアラシ)・蛭(ヒル)の4人。以後漢字名が難しいのでカタカナ表記とする。
ヤマイヌは強化系、ヒルは体内に蛭を飼っていたことから生物を操る操作系、ヤマアラシは自身の体毛を自由に操る変化系の能力だと推測。
ミミズの念能力がよく分からないが、公式ファンブックでは「地中で自由に動ける能力」と説明されているので変化系ではないか。
陰獣の実力
陰獣は決して弱いわけではない。そしてウボォーギンに敵わない戦況でもなかった。ただ、唯一の失態は己の実力に自惚れてしまったこと。ウボォーギンに対してもまさかのナメプをしてしまったことであるww
はじめに先制攻撃を仕掛けたのは地中を自在に移動できるミミズ。
出典:HUNTER×HUNTER9 冨樫義博
無謀にも強化系のウボォーギンに殴りあいの真っ向勝負をしかけるミミズ。このときまだ戦っている相手が旅団とは知らなかったとはいえ、かなりの手練れであることは分かっていたはずである。
そして顔面の殴り合いになるかと思いきや、ウボォーギンの強靭な肉体に拳が砕けてしまう。しかしそこは陰獣、得意とする地中でのバトルに持ち込もうとウボォーギンを引きずりこんでいく、が、ここで必殺技ビックバンインパクトがさく裂する!
出典:HUNTER×HUNTER9 冨樫義博
ビッグバンインパクトはゴンのジャンケングーと同じように拳にオーラを集中させて放つ威力絶大なグーパンチ。「硬」(あるいは「凝」)でオーラを拳に集中させているのが分かる。この必殺話によってミミズは戦線から離脱!残り3人。
ナメプ
そもそもなぜ陰獣はウボォーギンに対してハナっから油断した素振りを見せていたのだろうか。ここには2つ理由が考えられる。まず1つ目はウボォーギンを単細胞の強化系と決めつけていたこと。
この戦いで注目したいのはウボォーギンがくり出す技にはオーラがしっかりと描かれいるが、陰獣たちの攻撃にはオーラはほぼ描かれていない。ウボォーギンに傷を付けるほどの攻撃をしているにも関わらずである。
恐らくこれは、陰獣が「隠」を使い敵に自分の手の内を見せないようにしていた可能性がある。逆にウボォーギンは念を一切隠さず圧倒的なパワーで向かっていく、この単純な行動が陰獣たちにとっては「戦いやすい」と油断を招いてしまった要因かもしれない。
もうひとつの可能性は旅団が集団で戦わなかったこと。十老頭から一目置かれる陰獣が旅団にナられたと感じたのではないか。拷問も他の旅団に対する見せしめだったとも考えられる。
ポテンシャル
話をバトルに戻そう。ミミズがやられ残り3人になってしまった陰獣。しかしここから彼らは前線する。ヤマアラシの体毛、そしてヤマイヌの噛みつき攻撃がウボォーギンの強靭な肉体に食い込んでいく。
出典:HUNTER×HUNTER9 冨樫義博
他の旅団も陰獣をかなりの手練れであると認識していく。さらにはヤマイヌの牙に仕込んでいた神経毒によってウボォーギンの体の自由が利かなくなる!
ここで致死量の毒を仕込んでいいれば少なくともウボォーギンには勝っていた。しかし!油断が災いし生かさず殺さず拷問によっていたぶる戦いを選択してしまう。
ヤマイヌが喰いちぎった傷跡に蛭を流し込んでいくヒル。だが、首のみが動ける状態になってもウボォーギンの凶暴性は衰えない。
出典:HUNTER×HUNTER9 冨樫義博
近づいてきたヒルの頭部に喰らいつき、さらにヒルの頭蓋骨を弾にヤマアラシ目がけて放つ!!
ここで疑問1つが湧く。
同じ強化系の2人。ウボォーギンの肉体を喰いちぎる力は決して負けてはいなかったはずだ。ではなでこうもあっさりヤマイヌは骨弾をくらってしまったのか。
やはりそこにも油断があった。
恐らくヤマイヌは牙にオーラを集中させることで攻撃力を上げていた。ウボォーギンの肉体を噛みちぎるにはそれなりのオーラが必要になるのは必須だからだ。神経毒によって体の動きを封じ、ヤマアラシのヒルの攻撃も刺さっていた。
そんな状況において急な不意打ちはヤマイヌの頭にはこれっぽちもなかったはずである。一瞬の判断ミスにより念の手練れでも攻撃を受けてしまうことは実際ある。
出典:HUNTER×HUNTER22 冨樫義博
キメラアント編でのフェイタンと女王の戦いで、「硬」による攻撃が決まらなく思わぬ反撃をくらったフェイタンは弱いオーラでさえかなりのダメージを受けていた。
今回の戦いもまさにこれと同様。オーラの攻防が不意打ちによって一瞬のスキをうんでしまったといえる。そしてヤマアラシも不意な爆音攻撃によって戦闘不能に。一瞬で仕留めず「拷問」を選んでしまった陰獣の油断が今回最大の敗因であった。
オワリ