ゴリラ念獣を操るゴレイヌ、レイザーのオーラに圧倒され挙句の果てに失神するという汚名を残したゴリラ。
はじめ船長(レイザー)と14人の悪魔イベントに挑んだときには「もっと強い仲間を探す(キリッ)」と意気揚々と再戦を話していたが、そもそもお前の実力はどうなんだ!とツッコミを入れたくなる。
そこで、ゴレイヌの実力を分析していきたいのである!!
ひとりぼっちのプレイヤー
ゴンとゴレイヌが出会ったのは、他のプレイヤーから声がかかり集められたのがきっかけだった。
しかしここに集まったのはそこらのチンピラではない。グリードアイランドでそれなりの実力があると判断されたプレイヤーが集まった。彼らの共通点は指定カード50種以上の所有者であること。
出典:HUNTER×HUNTER16 冨樫義博
ゴレイヌはこの条件をクリアしていたからこそ声をかけられた。レイザーに臆したもののグリードアイランドで1人で50種以上を集めた実力はなかなか。
そして、この実力のおかげでツェズゲラと組みゲンスルーたちを出し抜くことに成功したのである。
少なくとも弱くはなかったのだ!
出し抜く
ツェズゲラとゴレイヌはどうやってゲンスルーを欺くことができなのか、そこをまずは振り返っていきたい。
ゲンスルーをバッテラの屋敷に誘い込み、そこに待ち構える武装兵によって倒す手はずだったが、残念ながらこの計画は失敗に終わる。
ツェズゲラはゲンスルーから逃れるため、バッテラを連れて秘密の隠れ家に身を隠し二度とグリードアイランドに戻ってくることはなかった。
だがここで一つ問題が生じる、カード消失問題である。
ツェズゲラがグリードアイランドへ戻ってこなければ、カードデータはすべて消去されしまうのだ。
ツェズゲラ以外のプレイヤーにカードを預けていたなら、ゲンスルーが屋敷に逃げ込む前にスペルカード「念視」でツェズゲラのブックを確認したときに気付いていたはずだ。
[aside type="boader"]念視(サイドビジョン)
対象プレイヤー1名のカードデータを全て見る[/aside]
しかし実際には指定カードはゴレイヌに預けられていたにもかかわらず、ゲンスルー組はそのトラップに気付くことはなかった。なぜか?
彼らが考えたのは「贋作」によってカードを巧妙にすり替え、あたかも全所有カードを持ったまま現実世界に逃げたと思わせたことだ。贋作で作ったカードは指定ポケットに入れられるため欺くことが可能。
[aside type="boader"]贋作(フェイク)
「贋作」をNo.001から099のいずれか1枚のカードに変身させる、変身したカードは指定ポケットにいれることができる[/aside]
さらにはツェズゲラが4人組で常に行動しており、今までほかの仲間を加えていなかったという事実もゲンスルーの判断力を鈍らせた。
そう、ゴレイヌの存在である!!!!!
オリジナルのカードをゴレイヌに渡し、贋作のコピーカードはツェズゲラに持たせたのである。もちろんこの作戦はゴレイヌに実力があったかこそ実現できたと言える。
出典:HUNTER×HUNTER17 冨樫義博
ここで思い出してほしい。ゴレイヌは自力で50種以上の指定カードを既に集めていた。そのため入手困難なカードのみを贋作で変身させればいいことになる。
ゴレイヌがいたからこその作戦といえよう。
念能力
ツェズゲラとの共同戦線を見ればゴレイヌがキレ者であることが分かる。なら念の実力の方はどうなのか?
ゴレイヌは念獣を出して操る能力、操作系と具現化系を使った能力になる。レイザーとのドッチボール対決で見せたのが2人の念獣ゴリラ。
白い賢人(ホワイトゴレイヌ)と黒い賢人(ブラックゴレイヌ)、その容姿からゴリラに並々ならぬ愛着があるのだろう。
出典:HUNTER×HUNTER16 冨樫義博
白い賢人は念獣と自分の位置を入れ替えることができる能力。そして黒い賢人は念獣と他人の位置を入れ替えることができ能力を持っていた。
出典:HUNTER×HUNTER16 冨樫義博
これら2体の念獣と共にグリードアイランドの攻略を進めていた。とくに黒い賢人の能力は厄介。敵をハめるにはもってこいの能力だ。
ゴレイヌの実力とはオーラの強さというよりも、頭を使った戦略的な戦いに秀でているのではないだろうか。2人の賢人を巧みに使い生き抜いてきた。
もちろん放出系のレイザー(おそらく強化系より)の攻撃を防ぎきれなかった事実は拭いさることはできない。しかし、あの姿だけでゴレイヌの本当の実力を判断してはいけない!
出典:HUNTER×HUNTER18 冨樫義博
そしてなによりも彼は信頼できる男である。