叙述トリックを巧みに取り入れたエログロミステリ作品として、人気の高い「殺戮(さつりく)にいたる病」。作者は我孫子 武丸(あびこ たけまる)。 この作品が発表されたのが1992年、バルブ経済に賑わっていた日本が、最後のにぎりっぺを謳歌していた頃が時代背景。 タクシー乗り場の描写などはバブルを象徴していましたが、結論から言ってしまえば、この作品は鮮度が命といった部分が多分にある。 それは 時事ネタありきの作品 とも言えます。 目次1 時事ネタは風化する2 宮崎勤事件3 フィクションとノン・フィクション4 殺戮 ...