慟哭は作家・貫井徳郎さんが93年に発表したミステリ小説。第4回鮎川哲也賞の最終候補まで残るも受賞には至らず。 しかしこの作品をきっかけに作家デビューを果たし、それがバカ売れ、当時50万部を超える大ヒットになったんだとか。 中の人納得ですよね とはいえ、「慟哭」を純粋な巧妙な叙述トリックを使ったミステリ小説とは一概に言えない。それは主人公の境遇があまりに壮絶すぎたから、そして、胸糞悪い読後感というのもある。 というわけで、ここでは慟哭のトリックや作者のメッセージなど、いろいろ考察していきます。 目次1 叙述 ...