前回キメラアントの女王がどこからやって来たかの検証記事を書きました。そこで結論付けたのは何らかの理由で暗黒大陸から流れ着いたというもの。
しかし、女王がどこからきたのかほかにも説があるんですよね、それがパリストン、あるいは、カキン帝国による陰謀説!
面白そうなのでネットに転がっているあれこれをまとめてみました。
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カキン帝国とキメラアントの関係
出典:HUNTER×HUTER18 冨樫義博
カキン帝国の名前がはじめて登場したのは、暗黒大陸編からではなくキメラアント編からでした。
カイトたちが請け負っていた生態調査の依頼主こそがカキン帝国だったわけです。そして、この調査をきっかけにキメラアントの存在を知っていくことになる。怪しさ100%なのは言うまでもない。
そして、もう1人忘れてはいけないのがポックルの存在。
カイトが生態調査をしていた頃、NGL自治区にはポックルの姿があった。なぜこの絶妙なタイミングであの場所にいたのか、もしかしたらカイトと同じく「カキン帝国」の依頼で生態調査していたのではないだろうか。
→【ハンタ追悼】ポックルを偲ぶ
NGL自治区はそうそう簡単に入れる場所ではない。なんらかの「目的」がなければ入ることはないはずである。思い出してほしい、ポックルと言えばゴンたちに未確認生物を見つけ出す「幻獣ハンターになる」と宣言していた。
つまりポックルの専門は未知の生物の発見・捕獲なのである。カキン帝国からの依頼であの場所にいたとすれば、彼らは「何を」探していたのか?
非公式渡航
カキン帝国は暗黒大陸への進出を企んでいた。その試みは水面下ですでに動いていたようで、カキン帝国とつながっていたパリストンは協専ハンターという名の仲間を集め、ビヨンドも暗黒大陸渡航を実現している。
ビヨンドが秘密裏に渡航をしていたなら、膨大な渡航資金が必要であることから、カキン帝国がバックにいた可能性は十分にある。
このときの渡航でビヨンドが持ち帰ったものが「キメラアント」ではないだろうか。暗黒大陸を攻略するため資金援助の対価として異生物の捕獲を要求していたのかもしれない。
仮にカキン帝国がキメラアントを所有していたのだとするならば、入手経路を推測するのは実はそれほど難しくないことが分かる。
生物兵器としての女王蟻
カキン帝国がキメラアントを使って何を企んでいたのか、一つには暗黒大陸攻略のヒントを掴むことにあったのは間違いないだろう。ビヨンドによって確保された異性物はキメラアント以外にもいたのかもしれない。
出典:HUNTER×HUTER19 冨樫義博
暗黒大陸渡航を目指すカキン帝国、そのため暗黒大陸に生息している生態調査はおこなっていた可能性はある。ビヨンドと手を結んだとはいえ、暗黒大陸は未知の領域。世界中に大々的に渡航を宣言した自信の裏にはなにか根拠があったのではないか。
また女王蟻のセリフから「人間の血」が混ざっている可能性も指摘できることから、なんらかの生物実験(生物兵器?)をおこなていた可能性も考えられる。
最大のネックはネテロだった
ビヨンドにとって最大のネックだったのは父親のネテロの存在だったのは間違いないだろう。実際V5、そして十二支んでさえ、結果的にビヨンドらの思い描くシナリオ通りに進んでいった。
出典:HUNTER×HUTER33 冨樫義博
ワシが死ぬまで暗黒大陸渡航は許可せぬ、この言葉がある限りパリストンもビヨンドもなにもできなかった。そこでカキン帝国が秘密裏に入手していた女王を人類に放つことでハンター協会を潰す算段だったのかもしれない。
ネテロがいなくなったことで、カキン帝国は暗黒大陸進出を全世界に宣言し、あっという間に渡航へと至ったのは事実。
キメラアント編は1つの章と思っていたが、実は暗黒大陸編へ向けた壮大な伏線として描かれていたのではないだろうか。冨樫ならやりか、、、ねるか??
パリストンとカキン帝国
メルエムを倒すために自爆したネテロ、仮にカキン帝国の陰謀だとするならば、パリストンは関与していたのだろうか。カキン帝国派のパリストンについても考察する必要は出てくる。
結論から言えばパリストンはこの件には関与していない可能性が高い。
出典:HUNTER×HUTER19 冨樫義博
確かにネテロが自爆した翌日に約5000個の半獣(人間+キメラアント)人の繭を回収している。しかしパリストンは偏った愛ではあったものの、他の十二支ん同様、ネテロの死を嘆いていたのは確か。
そう考えると、女王が意図的に放たれたと考えるならばカキン帝国、及びビヨンドによるところが高い。とくにビヨンドにとっては実父ではあるものの、暗黒大陸への強い関心を持ちネテロは邪魔だったはずである。
カキン帝国も準備を進めていく中でネテロをどうするかは最重要課題としてあったはずなのは確か、表向きは生物災害とされているが、その裏には黒幕がいた可能性はあるのではないだろうか。
おわりに
ハンターハンターはうまい伏線の貼り方をしているのか、それとも、冨樫の描き方の特徴なのか、読者にさまざまな解釈の含みを持たせている。
女王蟻はどこからやって来たのかは、カキン帝国との関係もありいろいろな説があって面白い。ここでは紹介しなかったが、たとえば暗黒大陸から流れ着いたって、そもそも遠過ぎね?という自然な疑問もなくはない。
ただ、やっぱりカキン帝国陰謀説はムリがあるかなと今回まとめていく中で思った。今回紹介した説をよくよく考察していくと、ツッコミどころはなくはないw
たとえばビヨンドの非公式渡航はV5主導であったことが「ビヨンドレポート」に記されているので、このときカキン帝国はビヨンドと関係があったのかけっこう怪しい。
けど説としては十分面白いし、今後どうなるかは、、、分からない。とうわけで、信じるか信じないかはあなた次第!という結論で「女王はどこから来た カキン陰謀説編」のまとめでした。