カキン国の王子たちの能力が次々に判明していく中で、今回は第九王子のハルケンブルグの守護霊獣プラス念能力についてみていきたい。
守護霊獣は明らかになったものの、霊獣の能力発動をみていくとハルケンブルグの念能力が使われていたりして、けっこう解釈が難しい、というか分かんない。
その上、守護霊獣は単純に強化系ではなく、操作系の能力も併用して能力を発動させている。ん~、意外とややこしいハルケンブルグの守護霊獣をまとめてみました。
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操作系+強化系併用か
ハルケンブルグの霊獣の能力は、刻印された人間の記憶の補正をする操作系と、王子と臣下のオーラが互いに共鳴・増幅していく強化系、この二つが守護霊獣に備わっている能力。
二つの系統の能力を持っているので、一つずつ見ていくことにしましょうか。※まだまだ未確定な部分もあるので、そこらへんは随時修正してきます。
操作系能力
忠誠心を判断
出典:HUNTER×HUNTER36 冨樫義博
まずは操作系能力から、霊獣はハルケンブルグの警備をする人間に対して、左手の甲に鳥の羽の刻印を付与します。ただ、このときには無作為、警護の人間すべてに刻印は付与される。
シカクのセリフではベンジャミン私設兵のオルズニーにも左手に刻印されていたため、刻印はハルケンブルの忠誠心を探る目的があるのかもしれない。
現にオルズニーは刻印から10分程度で消えてしまったというから、刻印が消えた人間=忠誠心がない人間と判断されるのだろう。敵か味方か、一種の判別機能が備わっているようだ。
[aside type="boader"]刻印は王子の忠誠心を確認するために機能する[/aside]
オーラ強制開花
出典:HUNTER×HUNTER36 冨樫義博
もうひとつは刻印者はオーラを強制的に開花させること。ただし、本人に自覚はなく自由に操ることもできない。これは、あくまで王子のために消費されるオーラであるためだと思われます。
クラピカの念習得講習会で、私設兵シェジュールとユヒライは念を隠すわけでもなく普通に発動。このとき、ヒュリコフは「操作系に操られてるな」と考察していたので、オーラ強制開花も霊獣の能力の一つと判断。
そしてもう一つ、刻印は臣下だけでなくハルケンブルグ自身にも付けられていた。これにより、王子もオーラを強制的開花したことで、シカクとの戦いで弓ずるを具現化できたのではないかなと。
もちろん、命を賭して王位継承戦に参加する覚悟を見せたことも影響してるとは思うけど、霊獣の操作系能力も影響している可能性も忘れちゃいけない。
[aside type="boader"]刻印者はオーラを強制開花する[/aside]
記憶補正
さらには、羽の刻印をされた人間は刻印が残っても消えても記憶補正される対象になるようだ。これもオルズニーが例になるが、刻印を受けた際の記憶が曖昧で、刻印が消えた後も記憶が戻らなかったことから記憶補正を受けたとみていい。
[aside type="boader"]刻印を付与された者は記憶補正される[/aside]
操作系の要請型
暗黒大陸編以前では、強化系なら強化系、操作系なら操作系と六系統のみの説明で、系統をさらに細分化した説明は一切されてなかった。暗黒大陸編ではじめて明らかになった仕様です。
いわゆる後付説明ですw
操作系をさらに細分化していくと、三つのタイプに分かれます。クラピカが説明していましたが、「強制型」「半強制型」、そして「要請(ようせい)型」の三つ。
[aside type="boader"]
- 強制型:対象者の心身共に自由を奪い操る
- 半強制型:体の自由を奪い操る、または対象者を行動せざるおえない状況に追い込む
- 要請型:対象者の選択の余地を与えつつ能力者のために動くことを目的とする
[/aside]
ハルケンブルグの守護霊獣は、このうち「要請型」に該当する。クラピカ、そしてシカクも推測ながら同じ結論に達していました。
さらに、要請型は記憶補正に長けているという特徴もあるため、霊獣の能力の一つは操作系の要請型と断定していいと思う。
強化系能力
強化系・相互協力型
問題はここから。まずは分かりやすところから話していくと、強化系の中でも「相互協力型」タイプに分類できる。羽の刻印を持つ者が王子の近くに集まるとオーラ量が爆増する。
ここでポイントになるのは、王子の意志と刻印者の意志に統一性があること。同じ志をもつ臣下でないと、恐らくポテンシャルは最大限にならない。
そのため刻印であらかじめ選別していたと考えると、操作系と強化系の組み合わせはとても理にかなっている。さらに、注目すべきは増幅したオーラを使用するのは霊獣ではなく、王子自身の能力ってこと。
そのため、ハル王子のオーラ発現は必須となる。守護霊獣が操作系の能力も身につけていたのも、このためなのだろうと推測できます。
出典:HUNTER×HUNTER36 冨樫義博
ちなみに霊獣自身は羽による攻撃っぽい。これはシカクの推測な上に、実際に攻撃を受けたわけじゃないからなんとも言えない。
[aside type="boader"]守護霊獣の能力は強化系・相互協力型[/aside]
覚醒するハルケンブルグ
王位継承戦に参加することを決意したハルケンブルグは「覚醒」する。この覚醒が何を意味しているのか解釈は難しいけど、覚醒した王子は守護霊獣によって増幅したオーラを自身の能力に使う。
出典:週刊少年ジャンプ2018 44号 HUNTER×HUNTER 冨樫義博
ハルケンブルグの能力
このコマを見ると、「守護霊獣の能力」ではなく「第9王子の能力」とハルケンブルグの能力であることが分かります。
また、今まで話してきたようにハルケンブルグの守護霊獣は強化系。今回の能力の系統は、強化系というよりも放出系や具現化系の能力に見える。
王子が急に能力を使えた理由として守護霊獣が加担していることがすでに指摘済み。もちろん、王子が文字通り「覚醒」したのかもしれないけど、、、そこらへんの解釈はムズイ。
魂のゆくえ
第四王子のチェリードニヒの場合、能力の検証をしながら発現した能力を理解していったけど、ハルケンブルグの場合、能力が発現したとき、躊躇せず攻撃態勢に入っていたのは気になったところ。
また、386話「仮説」にて能力の検証を試みていた。シカクの魂がどこにいったのか、答えはまだ出ていないけど、以下の記事で考察してます。
H×H386話 ハルケンブルグ仮説検証!不可解な私設兵の自死
BW号での怒濤の1週間が過ぎ、286話からは9日目、晩餐会の翌日の様子が描かれます。 気になるのはツェリ陣営、そしてカチョウ ...
読んでけれ。