おぎやはぎにザキヤマ、ドランクドラゴン、テレビで活躍しているお笑い芸人の中で、人力舎に所属している人たちってけっこういます。
お笑いの上下関係が独特なのはよく聞くけど、年齢よりも芸暦によって、先輩後輩が決まってしまう世界なのは有名な話。
ただ、どうも人力舎に所属している芸人たちは、吉本などの他事務所とは異なり、上下関係にこだわないように見えますよね。
おぎやはぎのラジオ「メガネびいき」で、ザキヤマゲスト回には、まるで同期と錯覚するけど、調べてみるとおぎやはぎの方が後輩です(笑)
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人力舎の芸人関係
人力舎のホームページを見ると、この芸人さんも人力舎に所属していたのか、という人たちも所属しているんです。
所属芸人人力舎所属の芸人(抜粋) | |
オアシズ | アンジャッシュ |
アンタッチャブル | 北陽 |
ドランクドラゴン | おぎやはぎ |
東京03 | 鬼ヶ島 |
たとえば、キングオブコントで優勝したキング・オブ・コメディや鬼ヶ島、プチブレイクしたゆってぃなどなど。
ただ、ここでは人力舎の悪魔こと、ザキヤマ周りの先輩後輩関係を知りたかったので、ザキヤマを中心で探っていきます。
ゆる~い上下関係はおぎやはぎから!?
人力舎はもともと、先輩後輩の関係がゆるかったというわけではなかったようなんです。
2013年に出版された『アンタッチャブル山崎のゆる~い関係』によると、おぎやはぎが人力舎に入ってから(とくに矢作の影響が強い)上下関係がゆるくなっていったといいます。
このDVDの中で、同じ事務所の後輩から現場で挨拶をされて、恐怖を感じたというエピソードが収録されています。
しかも、その後輩におぎやはぎ本人が注意するわけでもなく、マネージャー経由で怒られたことから、後輩もおぎやはぎが本気で嫌がっていいたことを知ったという。
それがきっかけになったのか、ほかの事務所とは違い、人力舎では先輩への挨拶や敬語口調がなくなっていったといいます。
ザキヤマ周辺の先輩後輩たち
まずはザキヤマの先輩にあたる芸人から調べていくと、オアシズやアンジャッシュ、ザキヤマは人力舎の中ではかなりの先輩であることが判明。
そして、ザキヤマの後輩を見ていくと、北陽、ドランクドラゴン、おぎやはぎ、東京03と続きます。
おぎやはぎはザキヤマの後輩なんですが、芸暦は下でも、年齢はおぎやはぎのほうが上、そんな関係性からザキヤマに対して敬語ではなくタメで話していることが多いみたい。
- ザキヤマ:昭和51年生
- おぎやはぎ:昭和46年生
メガネびいきでザキヤマがゲスト回のときは、お互い敬語を使っていない(笑)、芸人ルールに従えばおぎやはぎが後輩なので敬語が基本のはず。
そして、ここからが悪夢のはじまり、ザキヤマよりも年齢も芸暦も若い芸人ともなると、かなりの被害に遭っている後輩芸人が多い。
特に、ザキヤマに可愛がられている芸人たち、矢作を筆頭に、角田(東京03)、塚地(ドランクドラゴン)がおり、他事務所(しかも先輩)になるとカンニング竹山は有名。
ザキヤマとカンニング竹山の関係はザキヤマの方が後輩で、年齢も年下、二人の関係性はかなりレアケースといえそうです。
ゆる~い関係とはいいつつも、ザキヤマお気に入りの後輩芸人たちにとってはシンドイ関係なのかもしれない。
ただ、ザキヤマの誘い(とくに電話勧誘)が凄くしつこいことは有名で、すでに諦めているのも事実みたいです。
ちなにみ、おぎやはぎの小木さんとはプライベートでほとんど遊ばないらしく、もっぱら矢木さんとばかりつるんでいるんだとか。
人力舎という独特な事務所
人力舎といえば、大竹まことや竹中直人が所属していた事務所としても有名ですが、ほかの事務所と違い人力舎には独特な方針があるといいます。
前社長の玉川善治(たまがわよしはる)氏が2004年におこなったインタビューの中で、事務所とタレントの関係性についてとても面白い記事がありました。
うちのタレントは、誰一人契約書というのはありません・・・ただの1枚も。彼らは社員でもなければ人力舎の所有物でもない。個人事業主であって、人力舎と対等な関係です。僕も彼らを選ぶし、彼らも嫌になったら辞めれば良い。
出典:俺も社員もタレントも人力舎を使って遊ぶんだ|イノベーティブワン
さらに驚いたのが、人力舎では所属タレントの独立も肝要で、一定の条件を満たせば独立も認めていようなんです。
簡単にではないですよ。月々のギャラが1千万円を超える状態を12ヶ月連続してクリアすること。これが絶対条件です。多くの場合、彼らはマネージャーと一緒に独立しますが、独立後のマネージャーの最初の給料は僕が決めます。
出典:俺も社員もタレントも人力舎を使って遊ぶんだ|イノベーティブワン
たしかにテレビで人気が出たタレントが次々と人力舎を去っていっていますが、こうした事務所公認のシステムが存在していたため、所属しているタレントたちは独立も視野に入れた芸能活動ができるのでしょうね。
※なお前社長の玉川善治氏は2010年にお亡くなりになり、現在は息子さんが跡を継いでいます。