ハンターハンターの中でも、いまだ疑問が残るカイトの転生。しかも、時系列を追っていくと疑問も浮上してきます。
そこで、ここでは1つ1つ整理しながらカイト転生問題を考えていきます。
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コアラと赤毛の少女又はカイトの会話
コアラと赤毛の少女の壮大な会話。
ちっこいと思っていた魂には実は莫大なエネルギーがあり、「奇跡」さえもありえるよねってなことを話していました。
赤毛の少女に、カイトと少女の二つの魂(人格)が宿ってると思っていたけど、二人の会話からカイトの魂しか宿っていようです。
出典:HUNTER×HUNTER32 冨樫義博
コアラ「あの子(の魂)は多分逃げれた」
生前の少女の記憶は残っているけど、そこには少女の魂とは別の魂(=カイトの魂)が宿っていると言えそうです。
生まれ変わりの時系列
コアラの説明から時系列を整理すると、
- コアラが少女射殺
- 巣に運ばれる
- カイトがピトーに殺される
- カイトの魂が少女の肉体に宿る
となるはずです。
そこでこの順番を頭の隅に置きながら再確認していきます(ここではポックルを軸に時系列を考えていきます)。
①コアラが少女殺害(射殺)
出典:HUNTER×HUNTER19 冨樫義博
コアラとメレオロンの会話から、少女を射殺したのが「昨日」だと分かります。「逃げ回る子供」とは赤毛の少女のことです。
②巣に運ばれる
このあとポックルがザザン隊に捕まった日の前日であることが判明するので、赤毛の少女はポックルより前に射殺され、巣に運ばれているはずです。
③④カイト死亡→魂が赤毛の少女に宿る
しかし、カイトたちがNGL自治区に入りピトーと戦っていた頃には、赤髪の少女の死体が巣に運ばれてから3日以上経過しています。
出典:HUNTER×HUNTER19 冨樫義博
ペギーがレアモノ(ポックル)を探しにきたとき、ブタ型の雑兵士のセリフの中で「3日前か」と発言してるのが根拠。
各キャラのセリフから。カイトが殺されたときには赤毛の少女は女王に喰われてから3日以上は経過していたことが分かります。
空白の3日間!少女の肉体はどこへ!
時系列を丁寧に辿っていくと、カイトが死んだときには赤毛の少女の肉体は女王に吸収されて三日以上経過しています。
しかし、カイトが転生したときには赤毛の少女の肉体で生まれてきた。なら、赤毛の少女の肉体問題はどう考えればいいのでしょうか。
出典:HUNTER×HUNTER21 冨樫義博
コルトが取り上げた赤ん坊カイト、注目したいのはへその緒があること。女王のお腹の中でメルエムの他に、この赤ん坊も育っていたことになります。
魂だけのカイトが欲するのはその拠りどころ、つまり肉体。母体は肉体を育む場所なので、これほど相応しいものはないはずです。
出典:HUNTER×HUNTER32 冨樫義博
あのコはたぶん「逃げれた」
コアラのセリフでは赤毛の少女は、肉体から逃げたかったと推測していて、ちょうどそこにカイトの魂がスッポリはまった、そんな感じ。
また、赤毛の少女の容姿からして、赤毛の少女の養分がかなり使用されています。コアラに射殺する前の姿は、今の少女とウリ二つです。
出典:HUNTER×HUNTER32 冨樫義博
殺される前の少女の容姿
シッポはあるがほぼ人間、赤毛の少女の養分メインで育ったためか。とはいえ、なぜ少女だけ赤ん坊の養分になったのかは分からないw
ただ、女王の母体で再構成された赤毛の少女の肉体に、カイトの魂が宿ったと考えることで、少なくとも疑問は回避できるかなと。
カイトの「奥の手」も関係してる?
肉体問題以外にもカイトがどうやって転生できたのかもよく分りません。ただ、可能性の一つにカイトの念能力が関係していそうです。
出典:HUNTER×HUNTER32 冨樫義博
選挙編でのジンとゴンの会話の中で、カイトの念能力に触れています。
このときジンは「ゼッテー死んでたまるか」と本気で思わないと、発動しない能力があるとゴンに説明していました。
死の間際に強く願うことで発動する能力、これは死後強まる念とも言えそうです。それによりカイトは転生できたのか。