進撃の巨人に登場するキャラの中でも人気のサシャ、本名サシャ・ブラウス。グッズも他キャラと比べて多い印象があるけど、それも人気がゆえのこと。
そんな中での死亡!
ただ、サシャの死亡フラグについては、かなり前からファンの間では話題になっていました。なんたって、諫山創先生自身が雑誌のインタビューで答えたので。
そんなこともあり、サシャはいつ脱落するのか気になるばかり。ただ、獣の巨人とのシガンシナ地区決戦でも生き延びたサシャ、まさか、作者の考えが変わったのか?
と思っていたのだが・・・。
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サシャのプロフィール
名前 | サシャ・ブラウス |
身長 | 168cm |
体重 | 55kg |
誕生日 | 7月26日 |
出身 | ダウパー村 |
所属 | 調査兵団 |
まずは基本としてサシャのプロフィールから押さえます。身長は168センチと女性としてはかなりの高身長、にしては体重が55キロとかなり痩せる。
調査兵団の職務内容や壁内の食糧事情からこの体重は妥当かもしれないが、サシャといえば食糧庫から芋を盗むイメージが脳裏にこびりついているため意外。
サシャといえば同期(104期)からバカキャラ、いや、愛すべきバカとしてコニーとワンセットで扱われていることが多かったか、これについての後ほど深く触れていきたい。
【性格】サシャに関する気になること
進撃の巨人の中でも魅力的なキャラの一人だった(過去形が悲しい)サシャ、そのため彼女の魅力について語ればキリがないが、その中でも特に気になる部分をまとめてみた。
かわいい
まずは、なんといってもかわいい、これに尽きる(笑)。
サシャのかわいさはその容姿だけでなく、性格やキャラすべてを含めて形容させることが多い。たとえば、盗み芋の回はサシャの代名詞。
出典:進撃の巨人4 諫山創 講談社
キース「なぜだ」
訓練兵の教育担当のキースに芋を食べているところを見つかってしまったサシャ。キースの質問に対してトンチンカンな返答。
しまいには、キースに芋を分け与えなんともいえない表情を浮かべます。彼女なりの精一杯の誠意があの芋には込められていたはずです。
謝ることもせず、不気味な表情ではんぶんこにした蒸かし芋を差し出すという行為は、彼女なりの謝罪なのかもしれません。
彼女の天然さを十二分に表した場面ですが、天然さはときとしてかわいいになりうるものです。ちなみに、サシャのことを最初に「芋女」と言ったのはコニー。
サシャの方言
出典:進撃の巨人27 諫山創 講談社
標準語)やってられない
サシャといえばセリフにも特徴があります。一番よく表れているのが108話(単行本27巻)でのセリフです。
- よだきい
- せれれん
などサシャが話していますが、調べてみると大分あたりの方言で、日田弁(ひだべん)と言われてる方言のようです。
よだきは億劫、めんどくさい、せれれんはしたくない、やってられないといった意味。「よだき」は宮崎の方言にもあるけど、せれれんは日田弁にしかない。
出典:別冊少年マガジン2018 8月号 講談社
巻末コメントにて言及
ただ、○○ちゃってのは肥田弁特有ではなく、熊本弁とか博多弁でも使われる。うる星やつらのラムちゃんのモデルは熊本弁だけど、だっちゃって言ってるよね。
サシャの髪型
意外と気になるのがサシャの髪型のバリエーション。彼女の髪型は結んでいるときもあれば、下ろしている時もあります。
芋を盗んだときは髪は下ろしていますが、肉を盗んだときはポニーテールにしてます。マーレ奇襲のときには前髪はたらして、残りは後ろでまとめて結んでいました。
成長と家族
出典:進撃の巨人9 諫山創 講談社
森から出たくなかったサシャ
サシャの生まれ故郷は少人数の狩猟の村。時代とともに狩猟だけでは生きていけなくなり、訓練兵に志願すべく村を出ることを決意します。
彼女の天然ぷりは環境にも影響しているのかもしれません。一般との常識がかけ離れているのも、森生活で世間知らずのための言動とも言えそう。それが奇抜は行動に見えてしまう。
ただ、彼女もしだいに成長してく。
第36話「ただいま」では、巨人に襲われそうになっている少女を助けるシーンが描かれています。襲われている母親を斧を使って必死に攻撃するも斧はすっぽぬけ。
サシャらしいw
しかし、サシャは巨人から少女を守り抜きます。その後、巨人から逃げる途中で父親と偶然再会し、生身で巨人と戦う娘の勇敢さを知った父は
立派になったな
と声をかける。それを聞いたサシャは涙を流すなんて感動シーンもありました。
ちなみに父親との感動の中で、母親の姿が見えませんでした。過去エピにおいても、母親が登場していたシーンはなかったはずですが、108話でそれらしい人物が登場します。
出典:進撃の巨人27 諫山創 講談社
サシャのお墓の前で涙する三人。二人の肩に手をかけているのはサシャパパなのは確か。となると、サシャパパの前で膝をついえて泣いているのがサシャママと、サシャ弟なのかな。
食いしん坊
食べ物に関しては誰よりも食い意地を見せるサシャ、食べ物のためならどんな苦難も乗りこえて芋や肉を盗んできました。
シガンシナ地区決戦前日の晩餐の席で、肉が出たときには真っ先に食らいついたサシャ。そんなサシャを止めたのが相棒コニー。
ただ、コニーのヘッドロックにも屈せず肉にかぶりついていたサシャ、最終的にはミカサによってボコボコにされるなんてシーンもありました。
こうした修羅場もありますが、サシャは必ずしも食い意地が張っているキャラとはいいがたいのも事実。たとえば、第3話「解散式の夜」でのエピソード。
出典:進撃の巨人1 諫山創 講談社
食糧庫から肉を盗んできたことを自慢げに話すサシャ。このとき、肉を独り占めするのではなくみんなで分けようと提案するという、意外な行動に出ていたりする。
そして、このサシャがきっかけとなって士気が上がっていたのも事実。ただ、この後超大型巨人によって壁は壊され、あとて食べようと思っていた肉はどこかへと吹き飛んでしまった。
サシャとはつまりは・・・
そんなわけでサシャについてごくごく一部ですが魅力を話してきましたが、方言にしても髪型にしても、食いしん坊にしても、つまり、サシャとは何かといえば、
かわいい
といことです!
コニーとの関係
サシャと言えばコニーとの関係は外せません。そこでサシャとコニーの愛すべきバカについて、触れていこうと思います。
愛すべきバカ
104期の中でもバカ、いや、愛すべきバカとして登場していたのサシャとコニー。そもそもなぜこの二人が「バカ」の称号を得たのか、そこから振り返っていきます。
きっかけは訓練中の出来事。
二人一組となり素手・武器を使って組手をしていたとき。サシャの相手をしていたのがコニー。ですが、他の訓練兵とは明らかに違う動きです。
出典:進撃の巨人4 諫山創 講談社
バカの称号を得た瞬間である!
明らかにふざけている二人。サシャのあの構えはまさか!南斗水鳥拳の使い手レイの技ではあるまいかと一瞬錯覚する。となるとその相手をしているのはユダの南斗紅鶴拳かw
諫山先生は80年代生まれだから、多分北斗の拳が元ネタなんじゃないかと思ったりするが、ちなみにユダはレイに憧れ宿敵と見なしていたアナ兄弟。
こうして愛すべきバカが誕生したわけですが、ここで一つ疑問が。サシャとコニーどちらがバカなのか問題です。108話では、コニーがサシャのことを自分よりもバカと発言してはいます。
出典:進撃の巨人27 諫山創 講談社
ですが、これはあくまで自己申告。
信憑性はありません。そこで、少し情報は古いんですが、公式ガイドブックにおいて、各キャラの能力が10段階にて数値化されています。
その中で「頭脳」という項目があるんですが、サシャが「5」に対してコニーが「2」。初期設定ではサシャのほうが頭がよかったんです。
ちなみに、エレンの頭脳は「2」とコニーと同レベル。現在全エルディア人の運命を握っているエレンですが、頭脳はコニーレベルという危うさ。
そして、さらに驚くのがヒストリアちゃん。訓練兵のときはクリスタと名乗っていましたが、彼女の知能は「3」。サシャよりも低い数値で、現女王は元おバカキャラでした。
話を戻して、サシャ、コニーと愛すべきバカではあるものの、104期成績上位10名に入っているのも確か。上位者は憲兵団に入団する資格が得られる優秀者です。
バカというのは仲間内での愛称であって、その意味は天然、常識がない、ハメは外しやすい、お調子者などの意味も含まれているのではないか。ただ、それはそれでヒドいのだがw
サシャ死亡を振り返る!
いよいよ、サシャの死亡について語るときが来てしまいました。サシャの死亡はマーレ奇襲のとき。飛行船で逃げるに起こってしまいます。
出典:進撃の巨人27 諫山創 講談社
サ、サシャ!!?
サシャは敵が発砲した銃によって被弾、そのまま倒れてしまう。サシャに発砲したのがマーレ戦士候補生のガビ。
連載当時はガビに対する読者の怒り心頭は凄まじいものだったはず。ただ、ガビからしてみればサシャたちは家族や仲間を殺された敵。
なんとも複雑な状況であるのは確か。ガビに怒りの矛先を向けるなら、その怒りは世界を敵にしたエレンの行動に向けるべきなのでしょうか。複雑です。
いずれにせよ、ガビの銃弾によって命を絶たれてしまうことになります。サシャの最後の言葉は「肉」。笑っていいのかどうか複雑な最後のセリフではあった。
エレンの笑みの正体
出典:進撃の巨人27 諫山創 講談社
コニーがサシャの最後にいった言葉が「肉」であったことをエレンたちに伝えたとき、エレンは不気味な笑いを浮かべます。しかも、声を出して。
このときエレンの心境はどうだったのでしょうか?
エレンが笑い声を上げたとき、彼の脳裏に浮かんでいたのは訓練兵時代、サシャが食糧庫から肉を盗んできた思い出です。サシャらしい言葉に思わず思い出が記憶に蘇ってきたのかもしれません。
そして、その後笑い声は消えすさまじい悲壮感を浮かべていました。サシャを仲間を殺してしまった罪悪感があったのは想像できます。自責の念はあったのでしょうか。
【IF】もしサシャが生きていたら
たとえばの話、もしもサシャが生きていたとしたら、彼女のその後の人生はどうなっていたのでしょうか。
エルディア人の未来や世界との戦いなどを抜きにしてサシャの人生にフォーカスして考えてみると、二人の男性が浮かび上がると思うんです。
コニーとニコロ。
訓練兵時代からサシャとコニーはどこか馬が合っていたというか、愛すべきバカ同士意気投合していました。
なら二人の関係は恋人同士だったかといえば少し違うように思います。コニーにとってサシャは同期、仲間といった意識だったように思います。サシャもまたしかり。
もしサシャが将来付き合う、あるいは結婚する場合を考えてみると、今までのストーリーから考えると彼女の横にいるのはコニーというよりはニコロあたりが想像できます。
ニコロはマーレの捕虜としてエルディア島でコックとして働いていますが、サシャの胃袋をわしずかみにした男です。
出典:進撃の巨人26 諫山創 講談社
サシャの食べっぷりをみて頬を赤らめるニコロ。サシャに好意を寄せているのは事実。サシャと言えば食いしん坊です。ニコロが一生あなたのために料理を作ります!
なんて告ったら、きっとサシャはすぐに承諾するはずです。そして、その先には結婚というゴールが!そんなルートもあったのかなと思うと、なんだかしんみりしてきます・・・。
サシャのご冥福をお祈りいたします。