11年7ヶ月に及ぶ進撃の巨人の連載(別冊少年マガジン)も139話「あの丘の木に向かって」にて最終回を迎えました(涙。
進撃の巨人の一つのテーマとは「自由」。終盤にかけて度々描かれるようになった鳥の描写は、まさに自由の象徴でした。
そして、、、ラストで描かれていたコマにも、空へと羽ばたく鳥の羽が描かれており、すべてを物語っていました。
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アルミンの記憶
ミカサによってエレンが殺されたことで、これまでエレンの能力で一時的に封じ込められていた記憶が蘇っていく・・・
飛行艇を求めオディハへと向かう船の中で、アルミンを座標へと誘ったエレン、このときエレンはアルミンに最後のお別れを言っていた。
エレンが地鳴りを発動させ人類をせん滅しようとした理由、そのすべては、仲間のためだったことが打ち明けられる。
ミカサたちを突き放したのも演技、人類を滅ぼそうとするエレンをミカサたちが倒すことで「人類を救った英雄」にしたかったのだ!
始祖ユミルの想い
だが、よく分らないのが始祖ユミルの想いだ。妻とは名ばかりの、奴隷同然の扱いをされてもなお、フリッツ王に従順し続けたユミル。
エレンは道を通じて、始祖ユミルの心の内を覗いていた。そこで分かったのが、フリッツ王に向ける愛だった。
自由を願いながらも愛の呪縛ににより、フリッツ王に逆らえなかった始祖ユミル。だが、彼女は愛の呪縛から解放されたいとも望んでいた。
そのとき現れたのがミカサ。ミカサこそが、愛の呪縛から解き放ち自由を与えてくれる存在だと確信したのであった。
エレンの使命とラスト
エレンが仲間と決別し地鳴らしを発動させてしまったのも、すべてはミカサの選択がもたらす結果へと導くためでした。
ミカサの選択とは、すべてのエルディア人から巨人の力を消し去ること。エレンが勲章授与式で視た未来とはこのことでした。
エレンを殺す選択をしたミカサによって地鳴らしは停止し、すべてのエルディア人から巨人の能力が消え去った。
月日は流れ・・・
地鳴らしから三年後、世界の火種は相変わらず絶えてはいない。パラディ島は、世界の報復に備え軍を結成し軍備増強に力を入れている。
だが、一方でアルミンたちは世界との和平に向けて尽力を尽くしていた。なぜなら、平和こそがエルディア人が進むべき道だと知っているから。
そして、、、ミカサといえば、エレンの頭部を故郷のシガンシナ区へと持ち帰り、あの丘の木の下に埋葬するのであった。
オワリ
進撃の巨人139話深掘り考察
ここからは進撃の巨人139話の考察です。今回もいくつか気になるポイントがあったので整理していきます。
始祖ユミルの本心
138話でみせた始祖ユミルちゃんの笑顔。あんな穏やかな笑顔で、ミカサと首だけエレンを見守っていた理由が最終回にてよーやく分かりました。
そもそもです!
始祖ユミルの行動は意味深でした。豚の柵を開放するかと思えば、フリッツ王に従属し続けるとか、彼女の行動と感情が繋がらなかった。
始祖ユミルが自由を求めていたのは確かです。豚を柵から逃がしたのは紛れもなく「自由」の比喩ですからね。
出典:進撃の巨人135話 諫山創 講談社
その一方で、巨人の力を入れたにもかかわず、自由を選ばずフリッツ王に従属し続けたのは愛が勝っていたからでした。
出典:進撃の巨人139話 諫山創 講談社
故郷を燃やされ、舌を抜かれ、奴隷にされた相手に対して、なぜ自由を捨てるのほど愛情が芽生えたのかがは不明です。
ともかく、始祖ユミルはフリッツ王への愛の呪縛により、自由を望みながらも自由になれなかったというのが彼女の心の内でした。
ミカサのおかげで愛の呪縛から解放された始祖ユミルは、ようやく自由を手に入れることができ、巨人の力が消え去ったという流れでした。
エレンの本心と未来の姿
仲間を裏切り地鳴らしを発動させ人類をせん滅しようとしたエレンの本当の気持ちも最終回にて明らかになりました。
出典:進撃の巨人122話 諫山創 講談社
エレンが望むのは、ミカサはじめパラディ島の仲間たちが安心して暮らせる世界。これはエレンが一貫して主張していた目的でした。
とはいえです!
出典:進撃の巨人112話 諫山創 講談社
112話では、ミカサに対して「嫌い」と伝える場面もあり、仲間を救いたいエレンがどうしてあんな態度をしたのか疑問でした。
が、これもエレンが視た未来に関係していました。仲間を救うためには、自分(エレン)を嫌うように仕向ける必要があったんですね。
未来のために母親をも殺した
最終回で明らかになった衝撃の事実。シガンシナ区の壁が破壊されたとき、人間に戻ったベルトルトに巨人が襲わせないようにしたのはエレンでした。
そして、ベルトルトを無視させた巨人が襲ったのがカルラ、エレンの母親でした。カルラに誘導させたのはエレンだった。
ミカサの気持ちが気になりすぎるエレン
ラストでエレンのミカサへの気持ちがセリフとして明らかになりますが、言葉にしなくてもエレンはミカサを意識していましたよね。
出典:進撃の巨人130話 諫山創 講談社
お兄さんにミカサの好意の正体を聞く場面。エレンは平静を装っているけど、最終回でみせたエレンからして、内心バクバクものに違いないw
エレンがこの質問をするきっかけになったであろうイベントがあります。それは、マーレに潜伏調査のときです(123話)。
このときエレンは「オレはお前の何だ?」とドストレートな質問をしますが、ミカサは恥ずかしさのあまり「家族」と答えてしまう。
どうやら、これがエレンの心に引っかかっていたようです。エレンの本心を知れば、いかにミカサのことが好きだったのかが分かります。
結局、エレンはミカサが大大大好きだけど、未来のことを考えると、本当の気持ちは言えないし、優しくもできなかった。
ミカサはマフラーを巻いてもらう
アルミンとエレンのやり取りからして、エレンはミカサとのお別れ挨拶で、自分の気持ちは言わなかった(言えなかった)と思います。
でも、エレンが仲間たちのために自己犠牲の道を進み続けたことを知ったから、ミカサの表情が優しかったんだと思ってます。
そして、ラストでのミカサのマフラーを鳥が啄(ついば)む場面で、ミカサは鳥をエレンに重ね合わせていました。
出典:進撃の巨人12巻 諫山創 講談社
これは、50話での「何度でも巻いてやる」というエレンのあの場面にかかっているセリフで、キレイな終わり方でした。
でも、ミカサは多分、いや、きっとエレンのことを忘れることはできないんだろうなと思えた場面でもあった(悲しい。
進撃の巨人139話みんなの感想・考察
SNSの139話に関する意見・考察を紹介。自分にはない着眼点や思わず納得・共感したツイート、主に自分が「いいね」を押した呟きを紹介。
エレンが自分の選択で母親を巨人に食わせたという新事実、「これはお前が始めた物語だろ」の完璧なアンサーになってる
物語の帰結が美しすぎないか…— みかげ (@mikaeremin) April 8, 2021
進撃読んだけど泣いた…。
両想いだったのが本当に何より辛いしもうミカサ多分永遠に引きずってくれるよ…最後の鳥の演出も良かった。エレンは鳥になったんだね。— まめ (@mame2552) April 9, 2021
エレンくんはさ、ミカサと道でお話しした時ちゃんと想い伝えたの?アルミンに言ったことそのまま言ってくれてないと私は無理です。
— りか (@jyj012616) April 9, 2021
アッカーマンは一途だからね…ミカサもリヴァイもずっとずっと一人の人を想いを続けるよ!
— チロル (@b8_ps) April 8, 2021
進撃の巨人最終回まとめ
次回は大人気漫画『進撃の巨人』の作者・諫山創さんです。連載開始から10年目にして、物語もいよいよ最終章に突入!これまで殆ど知られることのなかったカリスマヒットメーカーの格闘の日々に迫ります!18日夜11時から #情熱大陸 #mbs #tbs #諫山創 #漫画家 #進撃の巨人 pic.twitter.com/DI6JnZhnJL
— 情熱大陸 (@jounetsu) November 11, 2018
2018年放送の情熱大陸で明らかになっらラストコマ、赤ん坊を抱きかかえている人物の後ろ姿、結果的に違うものでした。
真のラストコマでは、故郷に戻ったミカサが「エレン、マフラー巻いてくれてありがとう」というセリフで最終回を迎えます。
鳥=エレン、自由を求め続けたエレンが願っていたことが叶ったっていう意味も含まれているのかもしれない。
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