漫画「七つの大罪」は、愛する人のために戦うことがテーマの一つ。メリオダスとエリザベス、キングとディアンヌ、バンとエレイン。
相思相愛になる者もいればなれなかった者。茨の道だと知りつつ運命に抗い続け、そして、三千年の時を経て成し遂げた者!
メリオダスとエリザベスは茨の道を進んだ者たちですが、ゼルドリスもまた、愛する人のために険しい道を進んだ一人でした。
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結ばれない愛する二人
メリオダスにエリザベスがいたように、ゼルドリスにはゲルダという愛する女性がいました。ただ、聖戦によって二人は引き裂かれてしまいます。
ゲルダは吸血鬼。吸血鬼一族は魔神王の隷属として虐げられていた種族でした。そんな時起こったのが吸血鬼一族の反乱です。
出典 七つの大罪 鈴木央 講談社
吸血鬼族の謀反
聖戦の混乱に乗じて謀反を起こしたのですが、失敗に終わります。
吸血鬼は裏切り者として、一族全滅という厳しい処罰が下されました。そして、処刑人の命を受けたのがゼルドリスでした。
魔神王の命令は絶対です。ですが、愛するゲルダをこの手て殺さなくてはいけない。この板挟みの中でゼルドリスが導き出した答えが、
封印
でした。
出典 七つの大罪 鈴木央 講談社
吸血鬼一族を処刑することはせず、封印することを選びます。愛するゲルダを守るため、はじめて魔神王の命に背いたのです!
エジンバラの吸血鬼
ゲルダが封印されて三千年後。リオネス王国にエジンバラで吸血鬼が暴れている一報が入ります。吸血鬼一族の封印が解かれたというのです。
吸血鬼一族討伐に赴いたのが七つの大罪でした。このとき、メリオダスはゼルドリスの恋人ゼルダと初めて会うことになります。
聖戦に乗じ魔神王に謀反を起こしたこと、処刑人としてゼルドリスがやってきたこと、そして、ゼルドリスを今でも愛していること・・・
ゲルダは戦う意志はありませんでした。その代わりに、メリオダスに微笑みながら「殺して」とお願いするのでした。
出典 七つの大罪 罪約聖書 鈴木央 講談社
私を・・・殺して!?
ゼルドリスがいない世界で、このまま生き延びても意味がないというゲルダのセリフは、いかに愛しているかが分かる場面でした。
聖戦のきっかけはメリオダスが女神族に寝返ったことにあります。女神族と魔神族の力の均衡が崩れたことで聖戦が勃発したのでした!
出典 七つの大罪 罪約聖書 鈴木央 講談社
ゲルダの告白に顔を歪ませるメリオダス
メリオダスの表情が険しかったのは、自分のせいでゼルドリスとゲルダの運命を変えてしまったことへの後悔や懺悔のようにも見えます。
ただ、殺してほしいというゲルダの願いにメリオダスは承諾したものの、実際に殺すことはありませんでした。
その真意は不明ですが、ゼルドリスへの懺悔によるものなのか、詳細はメリオダス本人しか分からない感情です。
ゼルドリスのゲルダへの想い
ゼルドリスとゲルダは愛し合う関係。三千年経過してもなお、ゲルダはゼルドリスのことを想い、自ら死を選ぶほどです。
そもそも、ゼルドリスが次期魔神王になろうとした理由には、ゲルダの存在がありました。彼が望んだのは誰もが平和に暮らせる魔界です。
出典:七つの大罪 鈴木央 講談社
誰もが平和に暮らせる魔界
保身や野望のためではなく、封印後も吸血鬼一族が安心して生きていくために、次期魔神王という茨の道を選んだゼルドリス。
ゼルドリスの変わらぬ愛
メリオダスもエリザベスの呪いを解くため、次期魔神王を狙っていたけど、ゼルドリスはあっさりとメリオダスに魔神王の座を譲ります。
出典:七つの大罪 鈴木央 講談社
なにかを耳打ちするメリオダス
ゼルドリスが魔神王の座を譲ったきっかけがこの場面。メリオダスがゼルドリスの耳元でなにかを話していたこのコマです。
メリ「ゲルダは生きている」
出典:七つの大罪 鈴木央 講談社
メリオダスがゼルドリスに耳打ちしたのは「ゲルダは生きている」こと。12年前の吸血鬼討伐のときゲルダを殺してはいなかったのです。
ただ、生きる気力を失くしたゲルダをこのままにしては、自ら命を絶ちかねないため、再度封印しゲルダを眠りにつかせたのでした。
メリオダスが次期魔神王になった暁には、ゲルダの封印を解き、安心して暮らせることをゼルドリスと約束するのです。
出典:七つの大罪 鈴木央 講談社
ゼルドリスが魔神王を目指したのはゲルダを守るためでした。その目的が達成されるのであれば、魔神王の座など捨てても惜しくはない。
権力や野心よりも、ゲルダとの愛のために動いていたゼルドリスだからこそできた即断は、ゼルダへの純愛を感じた場面。
兄と弟
兄に翻弄されてきたゼルドリス。兄を追いかけ、慕い、憧れ、強くなろうとしたなかばで、メリオダスは弟を、魔神族を裏切った。
メリオダスの裏切りがなければ、ゼルドリスとゼルダが三千年もの間離れることはなかったかもしれません。
メリオダス自身も、ゼルドリスに酷いことをしてきた自責の念を持っており、後悔や懺悔をする場面は何度か描かれてました。
出典:七つの大罪 鈴木央 講談社
愛する人のために戦っていた点は同じですが、メリオダスはエリザベスのためだけに動いた結果、そのしわ寄せがゼルドリスに向かってしまった。
メリオダスが女神族に寝返るとき、ゼルドリスに一緒に来ないかと誘っていますが、ゼルドリスは断っています。
出典:七つの大罪 鈴木央 講談社
ゼルドリスの恋人ゲルダは魔神王に従属する吸血鬼族の出身です。ゲルダのことを考えれば、裏切ることなどできない。
メリオダスの穴埋めをするため、魔神族として戦う道を選ぶことになります。裏切りの兄メリオダスに怒りを燃やしながら・・・
メリオダスの三度の裏切りとは
出典:七つの大罪 鈴木央 講談社
ちなみに、魔神王戦でメリオダスが「三度も見捨てられない」というセリフがありましたが、この三度とはなにを指すのか?
- 女神族への寝返り
- 次期魔神王を譲ったときの約束
- 魔神王に取り込まれた今
一度目は三千年前の魔神族の裏切り、二度目は次期魔神王になる時のゼルドリスとの約束、そして、三度目は魔神王に取り込まれた今!
今までゼルドリスにばかり負担をかけてきた愚かな兄貴、体を魔神王に取り込まれたゼルドリスを見捨てるわけにはいかない!
終盤で描かれた兄弟の胸アツ展開!ラストはお互いが、本音で語り合える関係になってほしいと期待してます!!
ゼルドリスの魔力・技考察
ここまでゼルドリスとゲルダの話しを中心にまとめてきましたが、ゼルドリス本人のステータスや能力についても触れておきたい!
ゼルドリスのプロフィール
プロフィール身 長 | 152cm |
体 重 | 50kg |
誕生日 | 2月25日 |
父 親 | 魔神王 |
種 族 | 魔神族 |
戒 禁 | 敬神(けいしん) |
魔 力 | 魔神王、凶星雲 |
闘 級 | 61000 |
身長・体重ともにメリオダスと全く同じw容姿、体格もほぼ同じ。メリオダスが抜けた後の十戒統率者として、魔神族を率いていった。
特質すべきは二つの魔力。一つは魔神王から授かった能力ですが、凶星雲はゼルドリスが本来持っている魔力、のちほど詳しく紹介。
戒禁「敬神(けいしん)」
ゼルドリスが所有していた戒禁は敬神。メリオダスが魔神王になるときに戒禁を渡しており、現在は所有していません。
敬神の力(呪い)は、ゼルドリスに背を向けるものすべてを、強制的に服従させてしまうという恐ろしいもの。
キャメロット城を一夜にして陥落させたのも、ゼルドリスの強さはもちろんだけど、「敬神」によるところが大きかった。
魔力「魔神王(ゴッド)」
魔神王の力の一部を借り受け、使うことができる能力。それゆえ、彼が持つ魔力の名前は「魔神王」と呼ばれている。
魔神王と同レベルの能力を使いこなせるわけではない。本来の魔力は、魔法攻撃反転、体力回復、弱体化強化を持つ。
しかし、ゼルドリスが使う「魔神王」は魔法攻撃の無効化のみしかなかった。体力回復などの能力は併せ持っていないようだ。
出典:七つの大罪 鈴木央 講談社
現世に復活した魔神王との戦いでは、魔法攻撃が効かないはずのゼルドリスにダメージを負わせることに成功していた。
魔神王も「誰が貸し与えた力だ」と言っているところから、魔神王の魔法攻撃のみゼルドリスの「魔神王」では防ぐことができない。
魔力「凶星雲(オミノス・ネビュラ)」
ゼルドリスには、彼独自の魔力「凶星雲」も所有しています。四大天使リュドシエルの恩寵をも上回る神速技を特徴とする能力。
出典:七つの大罪 鈴木央 講談社
脊髄反応から繰り出される神速の斬撃技。要はめっちゃ早い無数の斬撃をゼルドリスの周囲に展開してるってわけ。
さらに神神の斬撃にはゼルドリスを中心に渦を発生させ、周囲にいる者を敵味方関係なく吸い寄せてしまいます。
四大天使リュドシエルの恩寵「閃光(せんこう」も神速系の技ですが、凶星雲は閃光さえも圧倒する速さを見せていた。
ゼルドリスの最後はどうなった?
漫画「七つの大罪」も単行本41巻で完結!そこでゼルドリスはどんなラストを迎えたのかをまとめていきたいと思います!
兄メリオダスとの関係
すべての魔力を振り絞り魔神王を倒したメリオダスは、魔界に戻らなくてもよくなりました。そこでエリザベスとブリタニアに残る選択します。
魔人は弟ゼルドリスに任せることになりました。そして、、、問題の兄弟の仲ですが、お互い腹をわったお酒を飲みかわすいい関係へ!
出典:七つの大罪 鈴木央 講談社
ゼルドリスはちょっと素直になれてないけど、あとは時間の問題。これから三千年の空白を埋め合わせていけるはず!
兄への怒りはあったけど、それ以上に兄を尊敬していたゼルドリスの本音は、もっと仲良くなりたかったんです。
恋人ゲルダとの関係
魔神王に乗っ取られたゼルドリスを助けるために駆け付けたのがゲルダ。最終決戦でようやく会えたゼルドリスとゲルダ。
魔神王の呪縛を解き放ったのがゲルダでした。自我を取り戻したゼルドリスは魔神王に打ち勝ち、乗っ取られていた身体を取り戻した!
出典:七つの大罪 鈴木央 講談社
聖戦が終結した二人は魔界へと戻り、ゼルドリスは種族が関係なく平和な魔界を作るためゲルダと共に幸せで平穏な生活へと送る大団円な幕引きでした。
主要キャラ考察一覧メリオダス | バン | エスカノール |
マーリン | エリザベス | ゼルドリス |
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