漫画「七つの大罪」に登場するキャラの中でも、エリザベスに関する謎は、ストーリーの根幹をなすほど重要なものでした。
単行本41巻で完結を迎えた「七つの大罪」、エリザベスのこれまでの伏線含め、改めてまとめてみることにしました。
すべては三千年前に勃発した聖戦からでした。エリザベス、そしてメリオダスの二人の過酷な物語はここからはじまります。
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エリザベスにかけられた呪い
三千年前の聖戦
今から三千年前、魔神族と女神族による種族間の争いは、他種族をも巻き込んだ一大戦争(聖戦)へと広がりました。
女神族エリザベスと魔神族メリオダスは、種族の垣根をこえて、お互い惹かれ合い人目を忍んで愛を深めていきます。
魔神族を裏切ったという意味ではメリオダスは裏切者ですが、エリザベスたちは決して聖戦を望んでいたわけではありません。
出典:七つの大罪 鈴木央 講談社
和平を反故にしたリュドシエル
断片的なセリフながら、エリザベスは魔神族との和平をリュドシエルに打診しており、リュドシエルはエリザベスの提案を了承していました。
これが、メリオダスが女神族側につく決め手でしたが、実際はリュドシエルが和平の話を反故にし、聖戦をはじめてしまったのです。
最高神と魔神王の罰と呪い
リュドシエルにより騙されたエリザベスとメリオダス。女神族側についたメリオダスは、かつての同胞たちを殺めていきます。
女神族に寝返ったメリオダスの罪、魔神族を愛し結ばれたエリザベスの罪は、女神族と魔神族のトップである最高神と魔神王により罰せられます。
出典:七つの大罪 鈴木央 講談社
最高神と魔神王
神の圧倒的な力により、なすすべもなく倒れたエリザベスとメリオダス。ただ、命までは奪われませんでした。
その代わりに、死よりも過酷な「呪い」という罰を受けます。このときに受けた呪いを解除するのが今作の本筋ストーリーになります。
永遠の生と永劫の輪廻
出典 七つの大罪 鈴木央 講談社
三千年前の聖戦で、エリザベスたちが神々から受けた呪いは、永遠の生と永劫の輪廻と呼ばれるものでした。
メリオダスは永遠に年を取ることがなく、死んでもまた生き返る呪い(永遠の生)を。三千年前と容姿が同じなのは成長していないからでした。
エリザベスは人間族として転生を繰り返し、その度に前世の記憶を失う。前世の記憶を取り戻すと、その3日後に必ず死ぬ呪いが(永劫の輪廻)。
さらにエリザベスが転生するたびにメリオダスと恋に落ち、記憶を取り戻した3日後には必ず命を落とすという残酷なものでした。
転生とエリザベスとリズ
エリザベスの永劫の輪廻の呪いから、メリオダスの恋人だったリズの正体も判明します。リズは一つ前に転生していたエリザベスでした。
つまりは、
エリザベス=リズ
です。
永劫の輪廻の呪いは、容姿や声、性格、名前までもそのまま転生します。リズの本名もエリザベスであることに注意!
出典 七つの大罪 鈴木央 講談社
胸モミモミを嫌がるリズ
ドルイドの聖地で、マーリンに封印された魔力を取り戻すために試練を受けたときに登場していたリズは、メリオダスのセクハラに徹底抗戦w
人前モミモミがイヤなリズは、メリオダスに肘鉄をくらわせます!この場面以外にも、リズ回想ではメリオダスにやや狂暴的ですw
一方、エリザベスはリズに比べメリオダスのセクハラには寛容的、性格が若干違います。髪型もリズはショートですが、エリザベスはロング。
女神族の記憶が戻る前の人間族のエリザベスの性格や好みには、それぞれ若干の違いがあるのかなーと思っています。
あの時のリズのセリフの真意
出典 七つの大罪 鈴木央 講談社
リズはフラウドリンによって命を落としますが、息を引き取る間際にメリオダスに意味深なセリフを言っていました。
「泣くな・・・また逢える」
と。
このセリフの真意は今なら分かりますよね。あの時点で、リズは女神族の記憶を完全に取り戻していたはずです。
リズのあのときの「また逢える」は、また人間に転生したらメリオダスと逢うことができる、という意味でした。
エリザベスの右目の謎
初期のエリザベスの髪型は、前髪で右目を隠していたけど、右目を隠していたのは、右目の色が家族とは違っていたからでした。
出典:七つの大罪 鈴木央 講談社
家族と色が違うことがイヤで、それから前髪で右目を隠すようになりますが、女神族の能力を取り戻すにつれて、目が変化していきました。
【第一段階】右目に女神族の紋章
女神族の記憶を思い出す過程は、目に浮かび上がる紋章から判断できます。第一段階は右目のみ女神族の紋章が浮かび上がります。
出典 七つの大罪 鈴木央 講談社
魔神化したヘンドリクセンとの戦いで魔力を解放したときがこの時の状態。記憶を断片的に思い出しつつある状態です。
たとえば、メリオダスの呼び方などに現れていました。右目に女神族の模様が出る前は、メリオダス様と「様」を必ずつけてます。
ただ、模様が出て以降の呼び方は「メリオダス」と呼び捨ての場面があり、これは女神族の記憶が戻りつつあることを意味しています。
【第二段階】左目に女神族の紋章
出典 七つの大罪 鈴木央 講談社
左目に女神族の模様が現れると、完全に女神族の記憶を取り戻ります。ただ、記憶を取り戻しても性格などはそれほど変わらないようです。
107人のエリザベスとメリオダスとの約束
最高神にかけられたエリザベスの呪いは、およそ三千年の間に106人のエリザベスが転生を繰り返し続けました。
リオネス王国第三王女エリザベスは転生してから107人目、そして、今回もまた女神族の記憶が完全に戻ってしまった。
メリオダスとの約束
出典 七つの大罪 鈴木央 講談社
呪いを解く辛く長い旅がはじまる!
エリザベスとメリオダスは、ただ呪いを受けつづけていたわけではありません。メリオダスは呪いを解こうとあがき続けます。
それは、はじめて転生したエリザベスとの約束でした。メリオダスはこのときの約束を守るために、魔神王になることを選びました。
呪いの解除はエリザベスが106回の転生ではじめて見出した光明。そして、メリオダスと共に神々の呪いを打ち砕くことに成功した!
エリザベスのプロフィールまとめ
エリザベスにかけられた呪いや転生の謎についてまとめてきましたが、ここからはエリザベスの能力や魔力、ステータスをチェック!
プロフィール身長 | 162cm |
体重 | 秘密 |
誕生日 | 6月12日 |
母親 | 最高神 |
種族 | 人間(女神族) |
闘級(覚醒前) | 1925(魔力:1700 武力:5 気力:220) |
※七つの大罪公式ファンブックより
闘級については女神族に覚醒する前の数値のため低めです。聖戦戦でのエリザベスの闘級は当然ながらこの比ではないッ!
最高神の娘
エリザベスは女神族を束ねる最高神の娘。そのため地位は高い。四大天使とも対等に話し、リュドシエルを呼び捨てにしています。
ちなみに、リュドシエルはエリザベスとの婚約を目論んでいましたが、エリザベスを利用して女神族の次期王の座を望んでいたようです。
エリザベスのイヤリング
エリザベスといえば耳にいつもつけているオシャレなイヤリング。なぜこのイヤリングを付けるようになったのかご存知でしょうか?
出典 七つの大罪 鈴木央 講談社
実はこれは、姉マーガレットからの贈り物。27話「無常の雨」にて、イヤリングをつけるようになった理由が描かれています。
エリザベスにとってマーガレットは姉でありながらも憧れの女性、15歳のお誕生日のプレゼントでもらい、そこからずっと付けています。
聖戦が終りメリオダスと魔界へ旅立つ日にも、耳にはこのイヤリングを付けていましたよね。エリザベスの姉想いが伝わる一コマでした。
エリザベスはかわいい!
エリザベスの最大にして見落としがちな魅力はあの可愛さです。エリザベス=可愛いが当たり前すぎて誰も何も指摘しない。
ミニスカで、ほぼパンチラしてるし、性格はおっとり+天然、ニーソ、ただのニーソじゃなく片足ニーソという上級使い。
女神族ですが、ある意味男にとって本当の女神様なのがエリザベス!こんなにも可愛くて健気で、それでいて悲劇的な女性はいないッ!
エリザベスの能力
聖戦編以降のエリザベスの桁違いの魔力は、闘級不明ながらも明らかです。そこで、エリザベスのそんなすごい技について見ていきます!
状態異常無効化
出典:七つの大罪32 鈴木央 講談社
メラスキュラ戦で見せていた猛毒を一瞬で中和させ無効化させてる技、健やかなれ。十戒が繰り出す技を一瞬に無効化させる力はなにげにスゴイ。
超強力な浄化(パージ)
健やかなれの上位版。同じくメラスキュア戦で、十戒メラスキュラの瘴気(しょうき)を一瞬で浄化させてしまった。
この技をさらに強力させたのが、インデュラ化したデリエリらを元にもどした浄化技。このときエリザベスは(恐らく)闇を浄化させた。
出典:七つの大罪26 鈴木央 講談社
技発動時「光あれ」と言うと、エリザベスの周囲に巨大な女神族の紋章(三つ鍵)が出現し発動、インデュラ化した十戒でさえも浄化してしまった。
ヨナの受難
出典:七つの大罪26 鈴木央 講談社
サメのような姿をした物体が、十戒エスタロッサが放った技を一瞬にして消滅させてていた。闇を浄化させることで攻撃を無効させていた。
癒しの超魔力
あらゆる傷と生命慮を癒す技。死んだ者には効果がない。魔神化したヘンドリクセンに使用した技ですが、聖戦にも使用していた。
ヘンドリクセン戦では女神族覚醒が完全ではなかったけど、聖戦では完全なる女神族に覚醒、以前と比べて威力は増大していた。
戒禁の無効化?
出典 七つの大罪 鈴木央 講談社
聖戦において、エスタロッサがエリザベス率いる掃討部隊に攻めてきたとき、聖騎士の誰一人として戒禁の影響を受けていなかった。
四大天使は最高神から戒禁無効化の恩恵を授かっているため、おそらくエリザベスも戒禁は無効化されているはず。
さらに、聖騎士にもエスタロッサの戒禁の影響を受けていなかったことから、エリザベスによって戒禁無効化させていた??
エリザベスの名言集
エリザベスには数々の名言がありますが、ただどの名言も共通点が一つあります。それはメリオダスの愛に満ち満ちていること!
エリザベスの甘く、愛のある、それでいて、芯があり、勇気さえもらえるようなセリフの数々を紹介していきます。
たとえ世界中を敵に回してもこの人信じます
出典 七つの大罪 鈴木央 講談社
この場面は、リオネス城を一人抜け出して七つの大罪探しをしていたエリザベスが、ようやくメリオダスを見つけたときのセリフです。
メリオダスの真の姿は化物、そんな噂があってもエリザベスはメリオダスに絶大な愛情と信頼があることが分かります。
あなたのとなりにいられるように強くなる
出典 七つの大罪 鈴木央 講談社
メリオダスの側にい続けるためには、私も強くならなくちゃいけない!いつまでも守られてばかりじゃダメという決意のあらわれ。
守られる女の子という弱いキャラではなく、自らも強くなろうとする強さが感じられるエリザベスのセリフです。
世界中の誰よりもあなたを信じてるから
エリザベスの記憶が戻りそうな場面で、女神族との関係の真実を知るために、メリオダスに真実を教えてほしいと問いただす場面。
ただ、メリオダスははぐらかすことしかできない。エリザベスが記憶を取り戻せば、呪いにより3日後に命を落とすことを知っているからです。
このときエリザベスが言ったセリフが「世界中の誰よりもあなたを信じてるから」でした。メリオダスへの強い信頼と愛情を感じます。
出典 七つの大罪 鈴木央 講談社
「メリオダス」と呼び捨て!!?
ちなみに、このときエリザベスは無意識に「メリオダス」と呼び捨てに。これは、女神族の記憶が戻りつつある伏線として重要な場面でした。
呼び名から記憶が戻りつつあると気付いたはず。けど、呪いの解除方法を探せていないメリオダスは、おどけることしかできなかった。
エリザベスの最後はどうなる?
現世に蘇ってしまった魔神王ですが、七つの大罪が力を合わせて撃破!そして、最後はメリオダスが全魔力を使い魔神王を倒します。
これにて聖戦は終結しブリタニアに平和が訪れました。魔界は弟のゼルドリスに任せ、メリオダスはエリザベスと結婚しリオネス王国の次期国王に。
聖戦から一年半後、エリザベスとメリオダスの間に待望の赤ちゃんを授かります。名前はトリスタン、男の子です。
そして物語は続く・・・
平和になったブリタニア、メリオダスをはじめとする七つの大罪の冒険と、呪い解除の旅はこれにて終結です!ですが・・・
出典:七つの大罪 鈴木央 講談社
エリザベス達の息子・トリスタンが物語の主人公となる「七つの大罪」の続編がはじまります!それが「黙示録の四騎士」です。
黙示録の四騎士の主人公はパーシバルという少年なんですが、この続編にてトリスタンが登場予定!七つの大罪の物語はまだ終わらない!!
主要キャラ考察一覧メリオダス | バン | エスカノール |
マーリン | エリザベス | ゼルドリス |
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