現在連載されてる少年ジャンプの中で一番おもしろいマンガといえば、呪術廻戦です!バトルの緻密さや、ストーリーの構成など、ハマれる年齢層は幅広いと思うわけです。
ですが、呪術廻戦の世界観を理解するには、「呪力」ってヤツを理解していないと面白さは半減します。とくにバトルの展開が理解できなくなっちゃう。
というわけで、ここでは「呪力」と「術式」についてザックリとまとめていきます。
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呪力の根源
呪力や術式について話す前に、一番大事なこと、それはそもそも呪力はどこからやってくるのかってこと。ガソリンがなければ車が動かないように、呪術師も呪力がなければ技を使えない。
ガソリン、つまり石油の大本は太古の生物が腐敗して、いろんな化学変化が起こったものとされてるけど、呪力の大本が何かといえば人間の負の感情。
呪術師の場合は、自分自身の負の感情を火種に呪力を捻出して、呪霊と戦うことになる。そのため、どんな状況下でも己の感情を一定に保つ必要が出てくる。
出典:呪術廻戦2 芥見下々|集英社
呪術師はいついかなる時でも、呪力を捻出して戦わなきゃきいけない、そのため、ほんのわずかな負の感情から呪力を捻出することが、とってもとっても重要になるのだ!
大切なことなので強調しました。
虎杖が五条先生から最初に課された修行も、己の感情をいかに一定に保ち続けるか、ここを訓練するために映画鑑賞をしたわけだ。
呪霊が産まれるのも同じ理屈
呪術師は己の負の感情から呪力を生み出すように、呪霊は人間の負の感情が集まって産まれることになる。そのため、単純に人間の数が多ければ、それだけ厄介な呪霊が産まれるのである。
たとえば、釘崎野薔薇(ぐきさきのばら)の初登場回で戦った呪霊、下級でありならが人語を話し知性を持っていた。子どもを人質にするという狡猾さもあった。
地方に比べて東京で産まれる呪霊が厄介なのは、負の感情の量はもちろん質によるものだからである。単純に住んでる人間が多いため、負の感情が生まれやすく、その質もドス黒い。
出典:呪術廻戦2 芥見下々|集英社
さらに、天災に対する人間ならだれもが持っている負の感情、自然に対する畏敬の感情から産まれる呪霊は、超強力なヤヴァイ呪霊になる。
2巻で五条先生と戦っていた漏瑚(じょうご)がこれに該当すると思う。ただ、漏瑚をいとも簡単に倒してしまう五条スゴすぎだろ!って見方もあるけどね。
「呪力」と「術式」の関係
ようやくここから本題。呪力について触れてきます。己のわずかな負の感情から呪力を捻出する呪術師、単行本では呪力は「電気」、術式は「家電」と説明していました。
出典:呪術廻戦2 芥見下々|集英社
プラグをコンセントにさせば家電は動きます。電気がいつでもどんなときでも流れているからですよね。ここで重要なのは、いつでも家電を安定して動かせるように、一定量の電気を長時間持続して流し続ける必要があるってこと。
電気を呪力に置き換えて考えると、術式を使用するために、一定量の呪力を維持し、さらには長時間使えるように持続性も必要になってきます。
当初の虎杖のように感情が激しいときしか呪力が使えないんじゃ、使い物にならないのが良く分かります。少ない負の感情で継続的に捻出し続けることが重要。
わずかな負の感情から安定的に呪力を持続的に捻出すれば、術式も安定して長時間使用することが可能になるわけだ。ただ、電力=呪力に個性はないけど、家電=術式は一人一人違っている。
術式は遺伝でほぼ決まる
五条先生の説明によると、「術式」は生れながらに体に刻みつけられたものだという。そのため、呪術師の実力というか、適正は遺伝でほぼ決まってしまうという。
そして、呪力は捻出できるけど、術式を扱えない人間はいるらしい。虎杖がまさにそう。ただ、宿儺の影響でのちに術式が刻まれるらしい、これは伏線として覚えておきたい設定。
また、呪力しか扱えない人間でも彼等なりの戦い方はあるようだ。たとえば、簡単な式神や結界術は術式に関係なく誰でも扱える。下級呪霊に対しては有効な祓いになるかもしれない。
出典:呪術廻戦1 芥見下々|集英社
▲砲丸投げで30m越えの世界記録をしれっと更新していた虎杖w
ほかにも、虎杖の例でいれば、彼の人知を超えた身体能力に呪力を乗せて攻撃する戦い方もあるみたい。宿儺の術式でさらに強くなっていくとは思うけど、今のところこの戦い方で呪霊を祓っていくようだ。
反転術式とは?
ちなみに反転術式というのも登場していた。反転とは「ひっくり返すこと」という意味。呪力は人間の負の感情、つまり、-(マイナス)の感情になる。
だから、反転術式はマイナスの性質を持つ呪力を「反転」、つまり+(プラス)の性質に変えるて発動させる技のこと。呪力をプラスにすることで治癒効果が期待できる。
反転「術式」と術式って名乗ってるから、術式の一種なんでないのと思うかもだけど、呪力よりの能力なので遺伝とか関係なく使えるみたい。
五条先生が使用していた術式反転は本来マイナスの呪力を術式に流してるけど、マイナスではなくプラス、つまり反転させた呪力を流していたようだ。
詳しくは2巻芥見先生が説明する反転術式を読んどくれ!