この時期に気になるのが暖房器具の電気代です。特に、速暖で経済的、価格も安価なカーボンヒーターが人気のようです。
家電量販店ではよく「ハロゲンヒーターと比べて節約できる」といった宣伝文句が目につきますが、本当のところはどうなのか?
そもそもカーボンヒーターの電気代はどのくらいなのでしょうか?気になったので、調べてみることにしました。
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電気料金の計算方法と導き方
節約を考える上で、電気代の計算は大切です。そこで、ワット数から電気代の求め方を知っておくと便利です。
電気料金は、基本料金+月の使用量料金+燃料調整費で計算しますが、ここで知りたいのは電気代なので、月の使用量料金だけを抜き出します。
一般家庭の電気料金は、段階的に料金単価が上がる「従量式」ですが、求めるのは概算なので、電気料金の単価を27円として計算します。
27円という数字ですが、これは、全国家庭電気製品公正取引協議会が発表している「電気料金の目安単価」を参考にしています。
電気代の計算方法
単価が分かれば、あとはワット数と使用時間を掛ければ、カンタンに電気代を求められます。具体的な計算方法は、
になります。
XとYには数字が入ります。たとえば、200Wの家電製品を1時間使用した電気代は、27×0.2で5.4円といった感じです。
具体的な計算式- 150Wの製品を2時間使用
⇒27×0.15×2=8.1円 - 500Wの製品を10時間使用
⇒27×0.5×10=135円 - 800Wの製品を5.3時間使用
⇒27×0.8×5.3=114円
カーボンヒータは本当に経済的?
ここからが本題。電気代の計算方法からあることが分かります。それは、ワット数が同じなら電気代は変わらないということです!
カーボンヒーターとよく比較されるのがハロゲンヒーターですが、カーボンヒーターの方が経済的と言われる理由は、赤外線放射量の多さにあります。
一般的に、カーボンヒーターの赤外線放射量はハロゲンヒーターの2倍ですが、カーボンヒーターの効率性を活かしきれていないのが現状です。
ハロゲンヒーターと同じワット数の切り替えしかないカーボンヒーターがほとんどで、電気代を節約することはできません。
コロナの「スリムカーボン」のような、部屋全体を暖める製品は別として、安価な製品、特に一人用はワット数には注意が必要です。
残念なカーボンヒーターが多い理由
赤外線放射能力の高さガウリのカーボンヒーターなのに、ハロゲンヒーターと同じワット数では、どちらを購入しても電気代は同じ。
とくに、赤外線タイプの暖房器具は、空気を温めるタイプの製品ではないので、電源を切ると、すぐに寒くなるため、常時付けている必要があります。
カーボンヒーターは、ハロゲンヒーターよりも電気代がお得になるから、購入しようとしている人は得に注意が必要です!
一人用に1000Wは熱すぎて使わない。電気代もバカにならないし宝の持ち腐れ、そんな商品がホント多いんですよね。
カーボンヒーターの賢い選び方
ならカーボンヒーターをどんな基準で選んでいけばいいかですが、ワット数を考慮した商品選びがおすすめです!
カーボンヒーターの効率的な赤外線放射能力を考えれば、300~400Wでも十分に暖かさは確保できます。
ハロゲンヒーターに置き換えれば、単純計算で600~800W相当ですし、月の電気代も1000円以上の節約も可能です。
そのため、300~500Wあたりで切り替え可能な製品がおすすめになってきます。以下に製品をまとめてみました。
山善
山善 遠赤外線カーボンヒーター(900W/450W 2段階切替) 自動首振り機能付 ホワイト 900wと450wの切り替え可能。900wの出番はあまりないかもしれませんが、自動首振り機能もありますのでおススメ Amazon 楽天市場 |
コロナ
マンションによっては石油ファンヒーターを禁止しているところもあるため、大広間で使用する場合はエアコンとの併用もおすすめです。
最近のエアコンは機能性がアップしているので、思ったほど電気料金はかからないんです。メインをエアコン、サブにカーボンヒーターもアリですね。
おすすめ節約暖房アイテム!
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