32巻では連合軍の掃討部隊と魔神軍との激突が描かれていますが、この戦いに突如参戦したのがエスタロッサ。そして四大天使のタルミエルとサリエルとの白熱バトルへ!
ここで四大天使が披露したの「恩寵」でした。
リュドシエルによって説明はありましたが、ここではエスタロッサとのバトルから戒禁と恩寵の比較について掘り下げていきたい。
[toc]
戒禁とはなにか
出典:七つの大罪30 鈴木央 講談社
戒禁については、今さら説明するまでもないかもしれませんが、30巻以降でも新たな事実が判明していったので一応簡単に説明をしていきます。
戒禁とは魔神王が十人の上級魔神(十戒)に授けた能力のことでした。かつて魔神王が魔界を支配するために下僕(しもべ)に自身の半分の力を分け与えたのがはじまり。
今ではメリオダスがすべての戒禁を取り込むことで、魔神王らにかけられた呪いを解こうとしているという流れですよね。
- ゼルドリス→「敬神」
- エスタロッサ→「慈愛」
- ガラン→「真実」
- メラスキュラ→「信仰」
- ドロール→「忍耐」
- グロキシニア→「安息」
- モンスピート→「沈黙」
- デリエリ→「純潔」
- グレイロード→「不殺」
- フラウドリン→「無欲」
恩寵とはなにか
出典:七つの大罪31 鈴木央 講談社
一方恩寵は最高神により四大天使に授けられた能力のこと。戒禁が十個あるのに対して、恩寵は四個。リュドシエル、サリエル、タルミエル、マエル(現在はエスカノール)の四人が所有。
リュドシエル曰く十戒が持っている戒禁と似たような能力と説明していたが、授かったという部分では同じですが、その能力や発動条件に伴う制約などを考えると似て非なるモノのように思う。
そこらへんを次から見ていこうと思います。
- リュドシエル→「閃光」
- サリエル→「竜巻」
- タルミエル→「大海」
- マエル(エスカノール)→「太陽」
「能力」と「呪い」
まず十戒が自身の戒禁が発動した際、戒禁にちなんだ制約が発生し、これは戒禁を授かっている十戒自身にも例外なく適応されるという特徴があった。
たとえばガラン。
ガランの前ではなんぴとも「ウソ」をついてはならないという真実の戒禁を持っていたが、エスカノール戦において、ガラン自らウソをついたことで石化してしまう。
こうした部分は恩寵とは全く別の能力、一種の呪いとも言えます。
32巻でみせたモンスピートを思い出しても、戒禁があるがゆえにデリエリに本当の気持ちを伝えることができなかったわけだからね。
出典:七つの大罪32 鈴木央 集英社
恩寵によって作りだされた空間!
一方で恩寵は、戒禁のような能力が自分自身にふりかかるような描写は今のところ描かれていない。さらに恩寵を使えば異空間のような世界を創りだすことも可能らしい。
この能力は恩寵にしかない特徴だと思われます。
恩寵と戒禁どっちら強いの?
今まで恩寵と戒禁についてみてきたけど、ならどっちの能力が強いの?という素朴な疑問が湧きます。これについては32巻の中において根拠となるセリフをエスタロッサが発言していた。
出典:七つの大罪32 鈴木央 集英社
最高神の加護を受けている四大天使には戒禁は無効化されるという。一方で恩寵の能力が十戒に無効化されるかと言えば、されない。
サリエル・タルミエル戦でも分かるように、エスタロッサは恩寵により作りだされた空間に死にようになってたからね。モロに恩寵の攻撃を受けまくってた。
というわけで、恩寵と戒禁という能力のみにおいて強さを比較してみると、戒禁を無効化できる四大天使のほうが強いと当ブログでは判断するかな。
ただ、闘級を加味して強さ比較をするとまた別の結果になる。エスタロッサは恩寵で作りだした空間を打ち破って現世に戻れたように、闘級を上げることで恩寵も効かなくなるっぽい。
けど、それは戒禁によるものではなく闘級が爆増したから。