【ネタバレ考察】イニシエーションラブ 恋愛叙述トリックを解く

イニシエーションラブ ネタバレ考察

乾くるみさんの作品「イニシエーションラブ」が発表されたのが2004年と2000年代ではあるものの、ストーリーは80年代が舞台、さらには叙述トリックを採用しているものの、ジャンルは恋愛と一風変わった作品。

乾くるみ、と一見女性的な名前にも思えますが、作者は男性。ストーリーを読んでいくと「なるほどね」と、なんとなく理解できたw

ミステリ小説では、トリックを楽しむ側面があるため(特に叙述トリックは)、多少登場人物の心情描写が強引でも問題ないんですが、「恋愛」小説として読むと、少し違ってくると思うんですよね。

なので、叙述トリックの相性は正直どうなのかな?と。そして、帯の「二度読みたくなる」というフレーズはあんま刺さらなかった、なんせ登場人物がクズすぎたからw

ネタバレありの考察なので、まだ読んだことがない方はサヨラナ

ミステリ小説と恋愛小説

恋愛小説でも叙述トリックが採用された作品があるということで、今回どんな風に描かれてるか考察するためにも一読してみました。

まず表紙からして、早速叙述トリックの伏線がお目見え、さらには、目次にも「サイドA」「サイドB」と二部構成で、おそらくサイドAでは大学生の鈴木、サイドBでは社会人になった鈴木とミスリードを誘うつもりだったのでしょうが、、、。

読書が趣味の方、活字を何時間読んでも疲れない方にとっては、登場人物の心情ってのはとっても敏感に感じ取ってるはずで、今作では、この描き分けが巧妙だったかといえば、ちと微妙。

というわけで、両サイドで登場していた「鈴木」の違いを中心に、作者が残した伏線たちを紹介しながら考察していきます。

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鈴木の性格の違い

まずは、「イニシエーションラブ」の叙述トリックとはなんだったのか、というところから確認していきます。

サイドAに登場していたたっくんと、サイドBに登場していたたっくんは別人で、サイドAの鈴木は鈴木夕樹(ゆうき)、そしてサイドBの鈴木は鈴木辰也(たつや)でした。

両サイドに登場していた「たっくん」は別人というのが一つ目のトリック、そしてもう一つの叙述トリックは、両サイドの「たっくん」を同一人物にするために別々の時系列を描いていると読者に錯覚させていたこと、これが二つ目のトリックでした。

本作で使用された叙述トリック

  1. 両サイドの鈴木を同一人物に思わせていた
  2. AとBが別々の時系列だと思わせていた

サイドA 鈴木夕樹の場合

サイドAに登場した鈴木の印象は、みんなとワイワイできない真面目タイプ、さらに女性に対する免疫がほぼなく、大学4年にして、未だ童貞。

大学では数学科(恐らく、静岡大学)を専攻、富士通に内定が決まっていた。服装には無頓着で、初デートのときにリクルートスーツできたほどだが、繭子と付き合いだしてから見た目も意識するようになってく。

そして、なぜか息子がデカイという設定www

物静かなタイプで、一見賢いことを言っているように見えるが、実際は思考と行動がともなっておらず、とくに恋愛、セックス関係は、若気の至りか、本能が圧勝するむっつりスケベ。

合コンで出会った相手などとカンタンに付き合えてしまえるような、そんな性格の軽い女とは、僕のほうが付き合いたくないのだ
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

その後、繭子と付きあうのだがなッ!

さらに恋愛下手は、合コンで知り合った繭子(まゆこ)の行動をすべて好意的に受け取ってしまってしまい、彼女の違和感アリアリな行動に対しても一ミリも疑うことはなかった。

無垢(バカ)な夕樹は別にいいんですが、問題は彼の言動に多少の無理があったこと。読者が理解に苦しむ行動も見受けられ、トリックありきの設定かなと思ってしまう箇所がチラホラ。

たとえばこのシーン

僕の場合には、男女の付き合いは秘密にしておくのが当然というような感覚があって
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

80年代であれば、理解できた若者もいたのかもしれないが、今ではこの感覚は「どうなの?」と思ってしまう。読者が「なんで隠すの」と思ってしまえば、もう付いていけない。

こうした心情を読むと、叙述トリックの弊害がチラリと見えなくもない。80年代という時代設定にしたのは、今では希少種になってしまったであろう、古風な男性像を登場させるためだったのかとも推測できます。

夕樹のセックスに対する価値観も今ではレア、セックス=結婚しなきゃいけないという考えも古さを感じますが、これも80年代だから成立する心情なのかなと。

共感できる世代は限られてくるため、好き嫌い(というか理解できるかどうか)がはっきりと分かれる作品とも言えます。

彼女の体に二度と消せない烙印を押し付けることになり、結果として、僕の側には彼女の一生を請け負うだけの、また彼女の側でも僕に一生を預けるという、それだけの覚悟が事前に必要な行為なのである
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

重いな鈴木、この一言につきるw

ちなみにセックスに対してこんなにも古風な価値観を持ってるのに、サイドBで急にハジけること自体おかしいだろ!!と、思ってしまう。

二人の関係で言えば、僕のほうが常に彼女をリードするような形で、これからは過ごしていってほしいというような感じで。これからは僕がリードしていく・・・
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

とはいえ、彼女をリードしてく!宣言も一応あり、サイドBの鈴木の言動とも一致させようとしている根拠は残していたにはいた。

サイドB 鈴木辰也の場合

サイドBの鈴木辰也は服装に気を使い、女性が苦手という印象はない。出身は福井で、物理学科で流動力学を専攻。酒グセが悪く、男女関係なく手を出す暴力男といた印象。

DVっ気がある男というイメージが強かった。

繭子に二度暴力を振るっており、酒を飲むとさらに気が大ききくなり暴れ出す。自分の感情を抑えることができなく、処理しきれない怒りに遭遇すると、手が出てしまう。そんな人物に読めます。

この前のカラオケでははっちゃけてましたけど。もう一度あれが見たいな。なんちゃって。飲んでくださいよ
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

酔い方を比べても、サイドA・Bの男性が別人というのが分かります。酒クセは半年やそこら、まして、学生から社会人になったからといってそうそう変わるもんじゃない。

少なくともサイドAの鈴木夕樹の酒グセは周囲に迷惑をかけるようなよい方はしないのが繭子のセリフから明らかでした。一方、サイドBの鈴木辰也はというと、酒グセが悪く男でも抑えられないほど暴れています。

工場研修の飲み会のときには、僕自身は憶えていないのだが、どうやら酒に酔って暴れてしまったらしい
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

明らかに違うやんけ!

サイドAの鈴木夕樹は息子こそデカかったが、暴力性は微塵も感じなかった。けど、サイドBの鈴木辰也になると、急に凶暴性が垣間見える。

酒が入れば暴力、嫌なことがあれば暴力、彼女との喧嘩で暴力と、沸点が低いのかすぐ手が出てしまうのが特徴であった。

だたし、サイドAの鈴木夕樹と似ている部分もあったにはあった。それが、人の和に溶け込むことができない体質という部分。

この場にとけ込むことはできないのだろう。しかし僕にはなれない。喧騒からひとり取り残されてしまっている。僕が楽しめていないことにも、彼らは気づいていない。
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

これはサイドBの鈴木辰也が会社の飲み会に参加したときの心情。周りにとけ込めないというのは、サイドAの鈴木夕樹の合コンを彷彿とさせます。

さらにこの後、原因不明の突発的な難聴にも襲われ、会社での人間関係のストレスが難聴を引き起こしたと読者に思わせる効果は十分にあったと思うので、こうした描写はサイドAとサイドBを同一人物としてミスリードさせる効果はあったのかなとは思う。

いずれにしても、サイドAとサイドBで違う人物を描いていたと気付いた読者は多かったはず。むしろ、当たり前すぎて「なにこれ」と総スカンを喰らった方もいたかもw

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その他の伏線

ここまでは二人の性格や言動について見てきましたが、ここからはより細かい伏線について触れていこうと思います。

男女7人物語

時系列のトリックで一番分かりやすかったのは「男女7人物語」でしょうか。明石家さんまと大竹しのぶが結婚するきっかけになったドラマとしても有名な男女7人物語。

大竹しのぶがマスコミから「悪女」とバッシングを受け続けていた理由

2015.11.16

男女7人物語は「夏物語」と「秋物語」が放送され、夏物語が放送されたのは1986年7月、秋物語は翌年の1987年10月にTBS系にて放送されました。

サイドAでは時系列トリックがバレないように、話題には出るものの、セリフの中では「男女7人物語」と秋物語か冬物語かの断定をさけていたのも特徴。

「ねえねえ、昨日の『男女7人』見た?」と言う
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

男女7人物語から推測するに、サイドAの時系列は1987年の7月から12月までの6か月間を描いていたようです。学生が一流ホテルでディナー、バブリーな時代w

サイドBでは、繭子の誕生日に「男女7人」に映っていたブーツ型のジョッキをプレゼントしていましたが、夏物語か秋物語か分からなかったので、男女7人だけでは年代特定を読者にさせないようにしていました。

サイドBはサイドAと比較しながら時系列が徐々に明らかになっていく、といった構成だと思います。終盤では「男女7人夏(または秋)物語」と表記されてはいました。

一人称

自分を呼ぶときの一人称がサイドAでは「僕」ですが、サイドBでは僕よりも「俺」と表記されることが多くなっており、別人と思わなくもないですが、サイドAにおいて根拠となる箇所があったので、整合性は保っているように思います。

ほら、たっくんのほうが私よりも二つ上なわけじゃない。だから『僕』っていわれるよりも、今みたいに『俺』って言われたほうが、何となく頼もしいっていうのかな?男らしいって感じがして
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

学生から社会人になったことで、俺と呼ぶように心がけたというのは容易に想像できますから、一人称からサイドBが別人という結論はできないのかなと思ったりします。

仕事について

仕事についても、サイドAでは富士通に内定がもらったことになっていますが、サイドBでは慶徳ギフトに入社していますが、サイドBに根拠となる文章がありました。

内定を貰っていた大企業を蹴ってまで、わざわざ静岡の会社を選んで入ったというのに・・・。僕はこっそりと溜息を吐く
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

彼女のために就職先を変えるって、現実的にはありえない設定ですが、繭子はそれだけ魅力的な女性だったってことでしょうか。

裏で、同じあだ名で浮気してたけどw

ちなみに、サイドBの鈴木辰也は大学のゼミでコンピューターを使用しており、ブラインドタッチができることを自慢にしてましたが、同じく数学科出身のサイドAの鈴木夕樹にも当てはまる描写だと思われ同一人物感を出してました。

水着

水着の描写についても伏線がありましたよね。サイドBでは鈴木辰也と伊勢丹にデートのときに見つけた水着を購入しており、辰也に新しい水着について話していました。

問題は新しい水着ではなく、去年買ったという水着の描写。

去年の水着は背中が大きく開いていて、肩紐を首の裏側で結ぶタイプのやつだった。(中略)色は城で、この肌と同じ白の生地に、そう、カラフルな花柄模様が入ったやつだった。
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

花柄の白い水着、、、これってサイドAで海水浴にいったとき繭子が着ていた水着です。

成岡さんはワンピースの水着を着ていた。白地にカラフルな花模様があしらわれたデザインで、彼女にとても似合っていた。
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

成岡さんというのは、繭子の苗字ですが、白地にカラフルな花模様のワンピースの水着を海水浴場で着ていました。ここからも、時系列のトリックを見破られるポイントの一つだったのではないでしょうか。

ホテルの予約

サイドAの鈴木夕樹はクリスマスイブが迫る10月になって奇跡的に静岡ターミナルホテルのスカイレストランを予約することができましたが、これもサイドBにて理由が語られていました。

十月も半ばになってから、僕はクリスマスイブに静岡ターミナルホテルの予約を取っていたことを思い出した。スカイレストランでのディナーと、ダブルルームで一泊という予約である。その二つを合わせて、キャンセル料は三千円ほどかかった。
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

ちなみに、この心情はサイドBの鈴木夕樹のものですが、そのあとに「今年のイブは木曜日でどのみちキャンセルするしかなかった」とあり、サイドAで繭子がデートの日を木曜日に変更しようといったのは、サイドBの鈴木辰也の仕事の都合によるところがあったと推測できます。

サイドAの鈴木夕樹がホテルの予約が取れたことを電話で繭子にはなしたとき、「開口一番」で「失恋したカップルがいたのね」と言っていたことから考えると、キャンセルしたのが誰なのか感づいていたのかもしれませんね。

本の貸し借りはサイドAのみの2人の約束でしたが、サイドBでも伏線として登場していました。まずは、繭子との四回目のデートで鈴木夕樹が貸した単行本は「出たばかりの新刊」とだけ説明されていたので、どんな本なのかはこの時点では不明でした。

僕が金曜日に貸した『十角館の殺人』が栞(しおり)を挟んだ状態で置かれている
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

その後、鈴木夕樹が繭子の部屋に行った際に、新刊とは「十角館の殺人」であることが判明します。十角館の殺人は1987年に発表された綾辻行人のデビュー作で、叙述トリックを代表するミステリ作品としても有名。作者の遊び心が感じらます。

▼十角館の殺人

叙述トリックを駆使した綾辻行人の「十角館の殺人」を解剖

2017.06.08

ほかにも、繭子の部屋には「アインシュタインの世界」という本もありましたが、サイドBで繭子が鈴木辰也にニュートンもアインシュタインの区別もつかないことを馬鹿にされた過去エピがあったので、それがきっかけで読んだと思われます。

また、本の貸し借りで言えば、サイドAとサイドBの時系列が同じであるヒントも描かれていました。それが数冊のハードカバーの描写。

サイドAのデート初日で、お互い日本の貸し借りをする約束をしますが、このとき鈴木夕樹が繭子におすすめしたのが「乱れからくり」「11枚のとらんぷ」「迷蝶の島」のハードカバー。

繭子がハードカバーを返したときは、「便秘」という嘘の理由を知ったデートでのことでした。実際には繭子は中絶手術をしていました。

カラーボックスの上に積まれていたハードカバーの本の山に目をつけると、「何だよこれは」と手で床に払い落とした。
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

繭子が妊娠していることに憤った鈴木辰也が近くにあった本に八つ当たりをしていた、ハードカバーの正体が、サイドAで鈴木夕樹が貸していた本でした。

サイドAとサイドBの時系列は重なっていることを見抜いていた方は、「ああ、あれね」と読みながら思っていたはずです。

繭子のタバコ

サイドAでは繭子がタバコを吸うシーンと吸わないシーンの両方が描かれていましたが、赤ちゃんのことを思ってタバコを控えていたかどうかは解釈が難しいところ。

「え?・・・ってことは、七月が・・・(生理)来なかったってこと?一回だけ?」
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

と生理が来ないこないことをサイドBの鈴木辰也に話しています。ただ、8月に入ってサイドAの鈴木夕樹らと海水浴場に行ってましたが、そこでガッツリタバコを吸っていた。

たしかに鈴木夕樹との初デートのときにはタバコは喫わないと拒否していたので、体のことを考えてるとも思えたが、8月に妊娠三ヶ月であることが発覚してるわけだから、海水浴場でタバコを吸っていたのは明らかに母親として失格でしょう。

というか、こうした態度から子どもを産む姿勢が全く感じられない。そもそも、繭子の心理描写がこの作品では少なすぎる。二股かけてる男に同じあだ名つけて、しかも自分の子どもをおろした後でさえ何の躊躇もなくあだ名で呼び続ける。

繭子の心情をおざなりにしすぎるように感じます。これも叙述トリックの弊害かなと。ミステリ小説なら気にしない部分も、恋愛小説となるとこうした心情はどうしても気になってしまう。

ルビーの指輪

ルビーの指輪にしても、繭子の言動に目を見張るものがあった。サイドAでは自分のご褒美のために指輪は買ったといってましたが、実際には誕生日プレゼントで彼氏に貰ったことが明らかに。

そしてその指輪を付けて合コンへと出かける。

その神経が分からなすぎる。しかも、ルビーの件から彼氏がいることを友達にも話していない、もともと浮気グセのある猫かぶり女なのだろうか。

「たっくん・・・。あの話、憶えててくれたんだ」マユの視線は僕と指輪の間を何度も行き来している。
「当然」と僕は答える。
「これ、ルビーでしょ?私知ってるけど、高かったでしょ?」と泣き笑いの表情になる。
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

あの話ってのは、サイドAでの合コンで話していた、「私の誕生石ルビーなの」のことなのか。合コンの席で指輪をしていたことから、東京へ行った彼氏へのあてつけ程度で、参加してたのだろうか。

けど、鈴木夕樹を見つけたのをきっかけに、その後、指輪は自分で購入したと嘘をついていた。恐らく、バブル期だと「アッシーくん」とか「ミツグくん」とか本命以外の男性を確保する女性が話題になったような、、、気がする。

そんな感じで、繭子も鈴木夕樹をキープしておこうと思ったのかも。免許取得を執拗におねだりしてたからね、そうなるとますます時代背景を理解してない読者には分からん行動だろうなと思った。

ただマユの場合は、ほら、普通とか常識とかって言葉が通用しないから
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

と友達からは、普通とはズレた女の子だと見られていたので、行動が読めないっていう意味では、たしかにズレはいるんだろう。けど、結局繭子の心情はよく分からないというのが本音。

表示、あるいはタイトルなど

サイドAとサイドBの各章のタイトルは当時流行っていた曲のタイトルなんだとか、その曲にあった内容が書かれているみたいです。みたいですってのはwiki情報です。

イニシエーションラブ ネタバレ考察

表紙にはタロットカードが描かれていますが、これも叙述トリックの伏線の一つでした。「THE LOVERS(ザ・ラバーズ)」という名前のカードが描かれています。

タロットカードは正位置と逆位置と二つの意味があるそうですが、正位置の意味は楽しいとか無邪気といった意味で、逆位置は遊び半分、その場限りといった意味なんだとか。

またザ・ラバーズという英語にも恋人同士という意味もありますが、愛人同士という意味もあり、この作品に登場する人物たちを暗示しているカードが表紙に描かれていました。

イニシエーションラブまとめ

今回は恋愛ストーリながら、叙述トリックを採用した作品ということで、面白く読ませてもらいました。が、気づけば八千字にも及ぶ記事になってしまいまいした。

それだけ、本作には伏線が盛りだくさんだったということで、比較的分かりやすい叙述トリックだったとも言えます。とはいえ、繭子の心情が分かりにくかったのが少し残念。

そして、どうしてもいいたいのが、サイドAの鈴木夕樹の絶倫さですwこれは触れないわけでにはいかんでしょう!

噴出は間欠的に続いたが、五度目でようやく勢いを失い、間を置いてから襲ってきた六度目の快感時には、それは先端から垂れ落ちるだけとなった。
出典:イニシエーションラブ 乾くるみ

五回も射精することに驚かされたw

六発目の発射も空撃ちに終わったけどイったわけ、しかも、それでも息子はギンギンのままって、怪物じゃねーかよッ!

それが一番印象的でした、まる

イニシエーション・ラブ 乾くるみ
紙の本の長さ: 272 ページ
出版社: 文藝春秋 (2007/4/10)
販売: 株式会社 文藝春秋
ASIN: B009FUWQ8A

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