ソウマたちとの突然の出会いによりなんとなく今後の筋道が見えてしまった感は否めませんが、それでもッ!冒険譚としてのハラハラ巻が薄れたわけではない。
RPGはつまるところ、ラスボス倒して世界平和っていう王道ストーリーなわけだけど、レベルを上げて、仲間を集めて、各エリアのボスを倒していく、その過程が面白い、グリムガルもそんなイメージ。
ただし、グリムガルが同ジャンル作品と違うのはラスボスがエンディングでないところ。ハルヒロたちがどうして異世界にやってきたのか、その謎の解明が新のエンディングだってところ。
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ストーリー・あらすじ
ワンダーホールに潜り込んで四か月余り。ウストレルに苦戦していは頃とは違い、今のハルヒロたちはヤツでさえ敵ではなかった。
着実に経験と実力を積んでいくハルヒロたちは、グリンブル鉱道を探索中に新しいエリアを発見してしまう。広大無辺なワンダーホールはまだまだ完全に探索し尽くされたとはいえない場所なのだ。
未知のエリアに挑むべきか迷っていたところに、変わり者が多いが実力はあると評判のチーム、トキムネ率いるトッキーズと遭遇する。
ハルヒロとトキムネは合同で新エリアの探索をすることになるのだが、穴の先には思いもよらない光景がまっていた!
ハルヒロの武器
ここまでのハルヒロを見ていくと、盗賊という職業からなのか危機管理能力が長けている描写が多い。ワンダーホールに限らず未知の場所を探索するとき、まずはハルヒロが偵察をして安全かどうか様子を見にいく。
ただ、何か気になった。その何かとはなんなのか?
出典:灰と幻想のグリムガル level.5 十文字青
注意深く周囲を警戒するハルヒロだからこその気づき。ただ、その違和感がなんなのかまでは分からない。こういう場面が多く、そしてそのおかげでなんとか生きのびている。
トッキーズのタダが「おまえ、意外といいリーダーだな」なんて言ったのも分かるような気がする。自分よりもまずはパーティの安全を最優先して、仲間が助かるなら自己犠牲も辞さない、平凡なリーダーではこんなことできないし考えない。
ルーキーを抜け出したばかりのハルヒロはまだまだ自分に自身が持てないけど、弱さを受け入れているからこそのあの慎重さは最強の武器なのかもしれない。
ガンガン行こうぜ!タイプのトッキーズとの真逆の対比を描くことで、ハルヒロのいい面を浮かび上がらせていたわけだ。
黄昏世界
ワンダーホールの鉱道を抜け出た先にあったのはグリムガルとは別の世界、通称、黄昏世界。今後のキーワードになってきそうな、なんとも意味深な展開でした。
ここでいう別世界というのは、未踏の地という意味ではなく、文字通り別世界。太陽もなく、ゆえに夜もなく、ちょうど黄昏時のようなオレンジ色の空。
そして黄昏世界では光魔法と闇魔法が使えない。
「光魔法は、光明神ルミアリス、暗黒魔法は、暗黒神スカルヘルの力を借りて、ある現象を起こる魔法、だから」
「別世界」
メリイは唇を噛んだ。
「黄昏世界には、ルミアリスの加護も、スカルヘルの加護も、及ばない」
出典:灰と幻想のグリムガル level.5 十文字青
ただし、すべての魔法が使えないというわけではなく、光・闇魔法以外であれば普通に使うことができる。また、別世界に辿り着いたときハルヒロたちの記憶はそのままだった。
これはどういう意味なのか。なぜヨムンガルムに来たときには記憶が曖昧になってしまうのか、もう少し続きを読まないと何とも言えないが核心へと動き出すターニングポイントなのは間違いなさそう。
習得スキル
この巻ではじめて登場したスキルをまとめておきます(見過ごしてるスキルがあったらコメでご指摘お願いします)
- ユメ
連射(つらなれ):弓による連射攻撃 - シホル
影纏い(アーマーシャドー):黒い影を纏うことで攻撃を受け止め無効化する防御魔法、1回のみ防ぐことが可能、攻撃の程度によってはダメージを喰らうこともある
影響き(シャドーエコー):三つの影のエレメンタルをぶつけて敵の動きを止める、影鳴りの上位魔法
睡魔の幻影(スリーピーシャドー):敵単体に眠気を誘う
睡魔幻影霧(シャドーミスト):複数体の敵に強烈な眠気を誘う - ランタ
死字斬(スライス):8の字を描くように斬りつける剣術スキル - クザク
盾打(バッシュ):盾で打ち払うスキル
シホルの影魔法のスキルが充実してきました。逆に光魔法が使えなかったメリイの出番は少なかった。ランタは剣術でそれなりに活躍!
ハルヒロの恋愛事情
グリムガルにもいよいよ春が来たなぁ~と目を細めながらハルヒロを眺めていましたが、そのお相手はミリモン。異色パーティ、トッキーズのメンバーにして巨女。
ミリモンの猛アタックをことごとく交わしていくハルヒロはかなり平凡のくせに頑固者w2人の恋愛は発展しそうにないですが、ということは、やっぱり本命はメイリなのかな。
クザクとの関係も明らかにハルヒロの勘違いだしさww
つづく
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