シルの正体がフレイヤであったという衝撃事実が明らかになった前巻。神威を消して一人の街娘になりきっていたとは。

そんなシルでありフレイヤが、ベルに一世一代の告白をして、結果フラれてしまう。けど、このまま諦めるフレイヤ様じゃないよね。
ダンまち17巻のあらすじ・ストーリー
まずはダンまち17巻のあらすじをざっくり振り返ります。今回の読みどころはベルの成長とフレイヤのモンモンとした感情ですね。
ベルを力ずくで奪うフレイヤ様
前巻ラストでのフレイアのセリフ、
準備して・・・あの子を盗りに行く
出典:ダンまち16巻 大森藤ノ SBクリエイティブ
あの子とはベルのこと。
街娘シルとしてベルと付き合う作戦が失敗したことで、シル⇒フレイヤに戻り、力技でベルを盗りにいく宣言をしていました。
問題はどうやってベルを盗るかですが、フレイヤの作戦は文字通りベルを誘拐、ヘスティアファミリアをボコボコに屈服させた。

ヘスティアに改宗(コンバージョン)を要求、応じなければ、リリたち眷属を一人ずつ殺すとまで言いのけます(脅しでないから怖い。
改宗(コンバージョン)とは
神々が決めた下界の規則
ここでヘルメスが割り込む。フレイヤさん、お忘れですかと。なんでも、神々が下界に降臨した時、いくつかの規則を取り決めたらしいのだ。
その一つに、「改宗するには1年以上の在籍期間が必要」というルール。ベルがヘスティアファミリアに入って半年、つまり、改宗はルール違反。
これ以上の暴挙は他神、さらにはギルドも黙っちゃいない。そこで、オラリオ全土に「魅了」をかけ記憶を改ざん、強制的に黙らせた。
フレイヤの「魅了」
偽りの日常と記憶改ざん
魅了はリオネス全域に及んだ。ただ一人ベルを除いて。魅了がベルには通用しないからこそ、ベルを変えるのではなく、周りを変えたのだ。
ベル以外のすべての人間と神の記憶を改ざんし、ベルがフレイヤの眷属の一人であるかのように、みなの記憶を改ざんしたのだ!
現実と記憶の断絶に動揺するベル、当たり前だ。昨日までヘスティアファミリアだったのに、目が覚めたらフレイヤファミリアなのだから・・・
シルとアイズと屈しない心
ベルが現状を受け入れないのは、シルの存在が大きかった。あの熱烈な告白を断り泣かせてしまったのは、紛れもない真実。
もし、あのときの記憶を嘘にしたら、忘れてしまったら、そんな罪深いことなんてできない、いちゃいけないと言うベル。
あの人を、「シルさん」を拒んだこの想いを打ち捨てたら、僕はどうして、彼女を傷付けたのかわからない
出典:ダンまち17巻 大森藤ノ SBクリエイティブ
そしてもう一人。
ベルの憧れの存在であるアイズとの接触により、ベルの気持ちは固まる。アイズさんも僕のことを忘れていたら・・・
そんな不安を抱きつつ、ベルはアイズに会う。やはりアイズさんも記憶を失っていたが、一つだけ違っていたのだ!
「訓練、する?」
出典:ダンまち17巻 大森藤ノ SBクリエイティブ
アイズさん・・・!?
まるで記憶の断片を思い出すかのように、ポツポツと話すアイズさん、この反応からベルは自分の記憶が間違っていないと確信を持つ!
あなたに憧れよかった!とベルは、たとえ世界が僕を拒絶しようとも、ぼくばぼくを信じることを肯定する!
戦争遊戯
ベルが覚悟を決めたのと同時刻帯、アスフィが動き出す。フレイヤ陣営の監視体制が緩んだことに気づいたためだ。
オラリオが魅了にあてられる前、オラリオの外へと避難していたアスフィが、ヘルメスとの合流に成功する。
魅了を消すため水面下で動き、そして!オラリオを覆う魅了を消し去ることに成功!だが、フレイヤは顔色一つ変えない。
彼女が欲するのはベルただ一人。
ベルを手に入れるためならなんだってする。フレイヤは、ヘスティアに戦争遊戯(ウォーゲーム)を宣戦布告するのであった。
ダンまち17巻の深堀り考察
ストーリーを整理したところで、17巻で気になったところや今後の展開の考察回です。今回考えるのは以下四つです!
- 憧憬一途の脆さ
- ベルの成長とヘディンの謎行動
- フレイヤとの交渉
- 勝利の鍵は派閥戦争!?
憧憬一途の脆さ
ベルの憧憬一途は、憧れの人を一途に想うことで急成長をもたらすスキル。だからこそ、短期間のレベル大幅アップを可能にしてきました。

だから、もしベルが他の女の子になびくことがあったとしたら、彼のスキル効果は意味をなさなくなってしまう。
憧憬一途は無敵の「スキル」ではない。むしろずっと脆い
出典:ダンまち17巻 大森藤ノ SBクリエイティブ
フレイヤが言ってたのがまさにそうでした。スキルを発現しても、その効果の恩恵を受けられる者は限られてます。
だけど、ベルの純粋無垢な魂によって、スキルを120%活かしきってみせた。フレイヤが惹かれたのもそこでした。
ただ、フレイヤになびくことは絶対ないし、もし強引になびかせることができるとしたら、今のベルは間違いなく壊れる。

だから呪い(カース)のせいにすることで、スキルが破綻しないようにしたんだけど、どうみても無理ゲーでしたよね。
ただ、それだけフレイヤ様が追い詰められていたとも言えるんですが。
ベルの成長とヘディンの謎行動
17巻は、フレイヤファミリアの眷属の一人として過ごす中で、ベルの急成長がみれた回でもありましたよね。

白妖精のヘディンはフレイヤに直談判して、ベルを鍛えるために「戦いの野」で鍛えに鍛え上げていました。
すべてはフレイヤ様のためなんだけど、彼の行動を考えるに、ベルのために行動していたとも思えたんですよね。
もしかしたらヘディンは、ベルがフレイヤに屈しないことを、うすうす気づいてたんじゃなかろうか。
アイズとの接触の時。
ヘディンは、監視のためベルを追っていたけど、アイズとの接触でベルが自分の記憶に確信を持ちますがなにもしなかった。
その時、全てを見守っていた妖精が身を翻した、そんな気がした
出典:ダンまち17巻 大森藤ノ SBクリエイティブ
ヘディンは間違いなくあの場にいた。けど動かなかった。ベルがフレイヤになびかないと確信した場面のように思います。
ただし、このヘディンの行動は、明らかにフレイヤの言いつけを破るものでした。フレイヤの気持ちを思っての行動なのか、それとも・・・
フレイヤとの交渉
ヘスティアとフレイヤとの戦争遊戯という胸アツ展開になった今巻だけど、この戦争での勝者には願いが一つ叶えられます。
- フレイヤ:ベルを貰う
- ヘスティア:シルとの再会(ベルの願い)
人間と神様が交渉するという時点でベルの異常さが伺えますよね。もうこれ、ベル=英雄でええやんって思うくらいの快挙を成し遂げてないか?
ともかく、今回の戦争でベルはシルとの再会を望んだ。この流れからして、ベルが勝つルートしかありえないよね。

そうなると、問題はどうやって勝つかです。オラリオ最強ファミリアに勝利するための条件を考えてみたい。
勝利の鍵は派閥戦争!?
そのヒントが「派閥対戦」です。派閥、つまりは、ヘスティアファミリアは単独で戦うわけじゃないことが分かります。
思い出すのがヘルメスのセリフ。
それにヘスティアが思っている以上に、お前には味方が多い。こんな一件がまかり通ったら、間違いなくヘファイストス辺りはカンカンに怒ってフレイヤ様とは対立する
出典:ダンまち17巻 大森藤ノ SBクリエイティブ
フレイヤの魅了が解けた今、ヘスティアに味方する神様はさらに多くなっているはずです。その中にはギルドも含まれます。
ロキだったりウラノスだったり、ヘスティアに味方してくれる派閥はいくらでもおり、ヘスティアファミリアの勝利も夢ではない!?
ダンまち17巻まとめ
フレイヤファミリアには最強の武人オッタルがいるわけで、コイツをなんとかしなきゃヘスティアたちの勝利はありません。
レベル7はロキファミリアにもいなく、オッタルとまともに戦える冒険者はいない。このあたりをどう描くかがポイントになりそうです。
ちなみにベルの現在のレベルは・・・
ベルのステイタス力 | SS | 耐久 | SSS |
器用 | SS | 敏捷 | SS |
魔力 | S | 幸運 | F |
耐異常 | G | 逃走 | G |
ステイタスからして事実上レベル5のポテンシャルは持ってますが、それでも、フレイヤファミリア相手となるとまだまだ力不足か。
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ベルに拒絶されフレイヤ激オコ!ベルを盗りに動く! | ||
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