ゼノス編もいよいよ大詰め、この巻で彼らたちの運命が決まる!
個人的には結局ゼノスの存在ってなんなのとモヤモヤ感は残るものの(ヴァレンシュタインのリアクションを見ても)、作者の描きたかったストーリーが分かったのでよしとしましょうw
今回もハラハラ展開は健在でしたが、やっぱダンまちの行きつく先はミノたんなのねと思える回でした。あそこまでしてミノタウロスを使い倒すのかとw
感動的なラストでしたが、読者のみなさんの中にはきっと、あのオチに対して多少の笑いはあったはず、そして今後もさらなるパワーアップをはかった好敵手として間違いなく登場してくるんだなとww
※ちなみに今回のゼノス編は思いっきりギリシア神話をモチーフにしてます。ダイダロスの迷宮とかミノタウロスの名前がアステリオスとか、興味があれば「ギリシア神話 ミノタウロス」で調べてみると面白いです。
ファミリアの絆と仲間
9巻から続くゼノス(異端児)編は個人的にベルの心の成長物語という印象が強かったです。リアリス・フレーゼ(憧憬一途)による急成長に心がついていっていない感がどうしてもあった。
なので、ゼノス編はベルにとってもヘスティア・ファミリア全体にとっても成長できた回だと思います。
ステイタスがすべてじゃないんだ!!
腕を伸ばしたヘスティア様を皮きりに、みんなが円の中心で手を重ねた。僕もそれに倣(なら)う。
出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか11 大森藤ノ
ギクシャクしていたファミリアの重たい雰囲気がベルの「ゼノスを助けたい」告白によって、再び一丸となり奮起する!なにげにこのシーンに感動しちゃいました。そして、ヘスティアたちに力を貸す神とその眷属(けんぞく)たちもなかなかでした。
悩みながらも自分の信念は終始一貫してブレることがなかったベル。偽善者であろうと愚者であろうと彼はただ一つ、英雄になるために強くなり続けていく。
王道バトルラノベとして、今後も壮絶なバトルシーンを期待!
VSロキ・ファミリア
今回の敵は最大にして最悪の敵はミノタウロスでもなくヴァレンシュタインでもなく、団長フィン!これは間違いない!彼の団長としての手腕はさすがに凄すぎる!
「装備は護身用のナイフだけ、か・・・。この状況で、随分と軽装だね」
出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか11 大森藤ノ
ダイダロス通りでフィンとベルが対面したときにフィンのセリフ。いやはや鋭い!ベルはここへくる道中さまざまな人達に出会うも、この指摘をしたのはフィンだけ。
一緒についてきたヘスティアは当然気づくわけもなく、フィンにすべてを見透かされてしまう・・・フィン侮(あなど)れん!!
ゼノスたちにはフェルズがいるものの、それにあまりある能力を秘めているフィン率いるロキファミリア、フィンをかいくぐりながらダンジョンへと戻るゼノスたちの計画は果たして成功するのかってな感じ。
・・・ただ、まさか最後の最後であのどんでん返しですか、さすがのフィンもここまでは予想したなかっただろうに。ホント策士な神ヘルメス!でも、さらにさらにその後の急展開、どんだけ展開するだよ!
ベルVSヴァレンシュタイン
11巻ではついに!憧れのアイズ・ヴァレンシュタインと対決することになっちゃいます。アイズはベルの事情については一切知らされていないので、ゼノスをダンジョンから抜け出してきた敵として見ていない。
ベルもレベル3になったとはいえ第一級冒険者のアイズの足元にも及ばない。それでも立ち向かっていくベル、結局はあこがれの人にボッコボコにタコ殴りにされちゃうんですが・・・。
相手にならないなりに、この戦いによってベルはチートすぎる成長を遂げるキッカケにもなったりるすんですよね。ベルのステイタスはのちほど。
因縁のミノたん
ダンまちといえば、第一話「トマト少年とミノタウロス」でも同じみの、もはや鉄板敵キャラのミノたん。
前巻から登場している漆黒のミノタウロスに「例のごとくまた彼なのね」と思ってはいたんですが、コイツがどうも主要キャラとして大抜擢されるようなんですw
蘇った宿敵は、好敵手は願った。
「再戦を」
出典:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか11 大森藤ノ
ベルとミノタウロスは以前対戦したことがあるような描写があり、「蘇った」なんて表現があることから、ベルが勝利してミノが死んだ話・・・となると、答えは1つ。
オッタルが調教していたあのミノタウロスですッ!!
ここへきてのまさかの再登場!!しかもめっぽう強くなっちゃってます!これはいろんな意味で面白い。
・・・そういえば、10巻でミノタウロスを見たオッタルのリアクションを振り返ってみても、
「あのミノタウロスに、見覚えがあるの?」
壁一面に張り巡らされた長方形の硝子(ガラス)。都市の最も高い場所から街の全景を見晴らすことのできるその窓際に立ち、迷宮街を凝視している己の従者に、フレイヤは問いかける。
「あれは・・・いえ、ですが・・・まさか」
出典:ダンまち10 大森藤ノ
オッタルらしからぬ歯切れの悪いセリフw
やっぱりあのときのミノタウロス!これはもう間違いない・・・そして今回もけしかけるw
となると、9巻でウラノスが推測にしろ発言していたモンスターの輪廻転生(りんねてんせい)説もまさかの伏線だったことになり、作者のミノ愛が非常に強く感じた巻でしたw
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凶悪なモンスターたちをダンジョンに抑え込んだウラノス神。オラリオ創設メンバーの一人として、度々名前は登場していました。 特に ...
ネタバレするとベルはミノタウロスに敗北します。「これで、一勝一敗」とセリフを残してミノたんはダンジョンの下層へと下りていく・・・なにこの捨て台詞w
ミノたんは再登場する気マンマンなのです!
ステイタス
アイズ、そしてミノタウロスとのバトルによってチート級のレベルアップを果たしたベル(いつものこと)、では今回の彼のステイタスはどうなったのか。

出典:ダンまち11 大森藤ノ
S以上がズラーッと並んでいます。敏捷にいたってはSSS。これはもうレベル4への昇格、つまり上級冒険者の仲間入りと言ってもいいんじゃないでしょうか。物語は折り返し地点をすぎていよいよってな感じですね。
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