敵ではあったものの、イザベラもまた鬼に管理されていた人間、エマたちとの立場はなにも変わらないんですよね。
GFハウスでママとして役割を演じたイザベラの想い、そして、エマ達脱走後の彼女の運命についてまとめてみました。
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GF農園とママ
高級農園に属するGF(グレイス=フィールド)農園。鬼の世界には四つの高級農園があるけど、その中でも「特上品」が収穫できる特別な施設。
出典:約束のネバーランド7 出水ぽすか 集英社
いわば超エリート(IQがめたくそ高い)の子どもたちが過ごす施設。そんな施設のママであり飼育管だったのがイザベラでした。
イザベラの正体とは!?
イザベラは元GF農園出身
イザベラの正体は彼女の過去を振り返ると分かります。イザベラもまた元食用児でした。実際、彼女に首には識別番号が刻まれています。
約束のネバーランド(約ネバ)考察 首筋のナンバーの法則の謎
単行本4巻表紙カバーの作者コメントによると、4巻の作中にて、首筋のナンバーの法則のヒントがネタバレされているようなんです。 ...
識別番号はどの部位に刻印されているかで、出身農園が分かるようになっています。GF農園出身者なら首筋に識別番号が刻まれています。
イザベラの刻印場所は首筋、つまり、元GF農園出身なんですよね。ちなみに、クローネも首筋に識別番号があるためGF農園出身です。
イザベラも過去に脱獄を考えていた!
出典:約束のネバーランド3 出水ぽすか 集英社
イザベラもまた脱走を考えていた!
実は幼少期のイザベラも、エマたちと同じく農園の真実に辿りつき脱走しようと試みていました。ただエマとは違い脱走は諦めてしまう。
イザベラも悲しき食用児。生きるためにママになることを決めたことを考えると、彼女を鬼の手先とすべきかどうか、その答えは難しい。
ママになったのは友のため!
出典:約束のネバーランド5 出水ぽすか 集英社
世界の真実を知ったイザベラは自分の運命を受け入れ、「なんとしても生きてやる!」と強い意志を持つことになりす。
そのきっかけになったのが、彼女と同じ農園にいたレスリーという男の子。イザベラはレスリーのことが好きだったようです。
でも、大好きだったレスリーが、鬼のエサとして出荷(殺された)されてしまい、彼の分まで生き続けることを決意します。
彼女なりの鬼への復讐です!
そして、食用児たちにハウス時代は穏やかな生活を送らせてあげたい、そんな理由からママになる道を選んだのです!
レイはイザベラの子供!?
イザベラに関する謎にレイとの母子関係説があるんですが、この答えはGFハウスを脱獄するとき、レイが「お母さん」と言っていたことから確定。
出典:約束のネバーランド5 出水ぽすか 集英社
レイは胎児の頃からの記憶を覚えています。断片ながらレイの頭脳であれば、記憶の断片から、母親がイザベラであると辿りつけたはず。
我が子と知りならが出荷することに苦しみはなかったのか。ハウスに居られる12歳まで居させたのは、母親心からくるものだったのか?
【謎】クローネが見つけたメモの内容
出典:約束のネバーランド3 出水ぽすか 集英社
クローネがイザベラを陥れるために掴んだ秘密の中身はなんだったのか。クローネがイザベラの秘密を知ったのはメモがきっかけでした。
ただ、メモはクローネをハメるためにレイがわざと置いたものです。そして、メモの内容は、レイが知るイザベラの秘密です。
つまり、レイの母親がイザベラであること。クローネの「この情報を調べる方法はある」といったセリフも、識別番号から照合できるはずです。
イザベラのラストでの本心
出典:約束のネバーランド5 出水ぽすか 集英社
GFハウス脱獄編は単行本5巻で完結しますが、最後の最後で、イザベラが子どもたちの無事を願う想いが描かれます。
これがもう泣けます!
彼女もまた鬼によって運命を弄ばれた一人。ハウスから逃げるときイザベラはエマたちに「その先に光がありますように」と無事を祈っています。
さらに脱獄に使用したロープも回収して鬼たちに見つかる時間を少しでも遅らせていた。こうした行動は、明らかに鬼への反発です。
イザベラのその後!生存?死亡?
食用児の大量脱走はイザベラの監督問題が問われてしかるべき。イザベラも「すべて私の責任」とすべての罪を背負う覚悟を見せていました。
出典:約束のネバーランド19巻 出水ぽすか 集英社
食用児脱走の責任を問われると思っていたイザベラでしたが、鬼が下した判決は、死刑ではなく飼育監長(グランマ)の昇格。
イザベラの死と農園の将来を天秤にかけたとき、農園の将来にイザベラが必要だと判断、鬼たちのご都合で生かされていました!
そして、イザベラの責任を当時のグランマであったベラになすりつける形で処刑、鬼にとって人間の命など、結局はそんなもの。
イザベラの決意と覚悟
生かされたイザベラですが、うれしさは一ミリもありません。結局、どこまでいっても、私の生死は鬼に握られているから。
出典:約束のネバーランド19巻 出水ぽすか 集英社
そんなイザベラの元へやってきたのがピーター、現ラートリー家の当主にして、人間と鬼との関係を調整をする者。
ラートリーはここである提言をします。それは、ラートリーのために動いてくれたら、今度こそ本当の自由をイザベラに与えるというのです。
胸に埋め込まれている爆弾を解除し、首筋の番号も消し、本当の意味での自由をや約束し、イザベラはその約束にのった。
イザベラの本当の気持ち
ラートリーの命令により、再び農園に戻ってきたエマたちの全滅の指令を受けたイザベラは、顔色一つ変えず従います。
ただ、イザベラは、実はラートリーのことを全く信じていなかったんです。自由をエサに従うことにうんざりしていたイザベラ。
出典:約束のネバーランド19巻 出水ぽすか 集英社
そして!なによりも可愛い子供たちを守ってあげたいという想いから、ラートリーと手を組むフリをして、裏切るきっかけを狙っていたんです!
我が子を守るために・・・イザベラの最後
ストーリー終盤では、イザベラは食用児のママとして、エマたちが人間の世界にいくために、手助けをします。
出典:約束のネバーランド20巻 出水ぽすか 集英社
そして、、、鬼に殺されようとしていたエマを、身体を張って守り抜きます。このときに傷が致命傷になり、イザベラは命を落とします。
倒れこむイザベラの周りには、エマをはじめGF農園の子供たちが、涙を流しながらママを見守っています。
出典:約束のネバーランド20巻 出水ぽすか 集英社
イザベラが、エマたちを本当に愛していたことに気づき、イザベラに「お母さん」と呼んでいたのが余計に悲しかった。
約ネバの中でも、イザベラの最後は涙なくしては見れない場面。イザベラははなっから子供たちのことを嫌ってなどいなかったんですよね。
すべては鬼社会で生き残るための、イザベラなりの復讐であり処世術でした。でも、最後は自分の命よりもエマたちの未来を選んだんです!
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